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流れを変えたのはまさかのタイミー勤務!? 〜3年間ノンエクイティの外国人紹介スタートアップLivCoが、各業界のキーマンと共に初めてのエクイティ調達に踏み切ったわけ〜

(株)LivCo 代表取締役の佐々翔太郎です。
この度、LivCoは会社設立以後初めてエクイティでの資金調達を実施しました。タイミー代表取締役の小川嶺さん、牛角を展開するレインズインターナショナル/ダイニングイノベーション創業者の西山知義さん、株式会社クイック、SBSホールディングス株式会社、磯丸水産を展開するクリエイト・レストランツ・ホールデイングス創業者の岡本晴彦さん、株式会社ICHIGO代表取締役の近本あゆみさんに参画いただきました。累計調達額はこれで1.6億円となります。今回のラウンドでは単なる出資だけではなく戦略的パートナーシップを目的としてエンジェル投資家・事業会社の方々に参画頂きました。
(プレスリリースはこちら

「創業4年目のこのタイミングでどうして初めてのエクイティ調達に踏み切ったのか?」
「キャッシュも立ちやすく黒字経営を目指しやすい人材紹介モデルで、なぜエクイティ調達が必要なのか?」
「なぜ今回の投資家の皆さまとご一緒することになったのか?」

このnoteでは、その背景をできるだけ率直に、私の言葉で綴りたいと思います。

そもそも、LivCoとは?ー創業経緯と目指す姿ー

外国人の就労機会の最大化が、途上国の発展に繋がるーミャンマーの紛争に絶望した私が、日本で人材事業を始めた理由

私は学生時代、ご縁もありミャンマー現地でフォロワー100万人を抱えるミャンマー版のリクナビのようなサービスを立ち上げ事業売却を経験させて頂きました。

事業売却後リクルートに入社。じゃらんの営業を経験する中で、人手不足の飲食店やホテル業界の方から「ミャンマーに行ってたのならミャンマー人を紹介してくれないか?」と言われるようになりました。

そんな中2021年にミャンマーでクーデターが発生。
共に起業していたスタッフが逮捕されたり、命の危険に晒されたりする現実を目の当たりにし、行き場のない悔しさを感じていました。

2021年のミャンマークーデターでは約2万人の方が亡くなった

その時私は「どうすれば、こんな悲劇を繰り返さない未来を作れるのか?」と真剣に考えました。
すると、以下のような構図があることに気がつきました。

仕事がない → 人が育たない、教育に投資できない → 中核人材がいない → 国が安定せず治安悪化 → 最悪、戦争

この負のループを断ち切るには、やはり雇用を創ることが鍵だと考えました。
しかし、東南アジアでの雇用機会は限定されています。
そうであれば、日本に働きにきてもらって東南アジアの若者に成長機会を創り出しながら、日本の人手不足という社会問題を解決していけばいいのではないか?
そんな彼らはいつか母国に帰国し、日本で学んだスキル・マインドセットで東南アジアを盛り上げていく。
彼らが国の中核人材となり周りの人へ日本での思い出を語る時、私の大好きな故郷、日本のプレゼンス向上にもつながるはずです。
そんな思いで事業を立ち上げました。

「東南アジア×ビジネス」メンバーの強みを活かし業界初の上場へ

言わずもがな、日本の人手不足は深刻です。2040年には1100万人の労働力が不足すると言われています。その人手不足に相まって、この外国人紹介マーケットは最低でも2倍、3倍に成長していきます。
私たちはこの領域でナンバーワンの外国人マッチングプラットフォームを目指すのですが、特に注力しているのが、2019年に枠組みが完成した、フルタイムのエッセンシャルワーカー、特定技能外国人のマッチングです。
成長産業である飲食・ホテル・介護業界をターゲットに、すでに松屋、日高屋、ベネッセなど300社以上に累計550名以上斡旋しています。ここからさらにスケールし、外国人業界初の上場を目指します。

ただ、増え続ける外国人数とは裏腹に外国人の離職率は26%で日本人の平均離職率の約2倍と、定着率の低さが目立っている現状なので、外国人のことを誰よりも深く理解し、マッチング精度を上げ、離職を防ぐ、そんな業者が現在求められています。

我々こそがそんな業者であると考えています。その理由は弊社のメンバーにあります。もちろん私もそうですが、インドネシアと日本のハーフや、ずっとインドネシアのJICAで働いていたインドネシア語がペラペラのメンバー、サイバーエージェント出身のベトナム人など、「東南アジア×ビジネス」に特化したメンバーが集まり”外国人紹介のみ”しているというところが我々のチームの特徴になっています。(外国人紹介を行う業者は日本人紹介の延長線上として行なっているところが多いが、スキマバイトのみ手がけるタイミーさんがOne of themとしてのリクルートのタウンワークスキマを撤退に追い込んだイメージで弊社も特化型である強みを活かした戦略を敷いています)

外国人比率40%のグローバルなチームです

そんな外国人目線を持つ集団は、圧倒的に優秀な外国人をスピーディーに育成/集客できる点が強みとなります。

具体的には、インドネシアにて外食/介護業界特化のオーダーメイド型で日本就労希望者向け養成校を直接運営しています。
弊社の学校は高校野球部バリの体育会系で全寮制のスパルタ式の学校で、朝5時半起床からの掃除、筋トレ、1日2kmのランニング(歩いたら即4kmになります)、そして他の学校の約3倍の1日12時間の勉強をしています。インドネシアの教育システムは日本と異なりあまり指摘されることがない環境なので最初は驚く生徒も多いですが、日本渡航後職場の上司に評価されキャリアアップし、故郷への仕送り額が増え、彼らの家族の生活水準が向上することが一番生徒が幸せになる方法だと思うので、弊社の教師は心を鬼にして日々指導にあたっています。

このような目的思考の妥協しないカリキュラムにより4ヶ月以内の日本語能力試験合格率が95%、6ヶ月以内の内定率が70%、平均会話レベルN3と他社に比べ圧倒的な成果を残しています。職場で即戦力として活躍できる人材を輩出し続けることができるスキームこそ弊社の最大の強みです。(我々の2〜3倍である約60〜80万円の授業料を生徒から徴収するものの生徒へ何ら指摘をしない方針で教育を施し、もちろん日本語力も伸びないので我々の20%くらいの金額でしか企業に紹介できないインドネシア現地の学校は未だ多く存在する状況です…もちろんそのような生徒は日本では企業に迷惑をかけ誰も得をしない結果となります)

インドネシアの養成校に加え、私のミャンマーメディア起業経験を軸に在日外国人向けの就活プラットフォームを構築しています。すべて現地語でSNSメディアを25個運営し総フォロワーは20万人、ミャンマー語メディアは国内最大級のメディアです。

入社後も外国人就労者、受入企業の両者に対し、東南アジアを知り尽くすメンバーが中心となって定着支援を行っており弊社の紹介人材の離職率は12%と業界平均26%の半分以下となっております。
受入企業からサブスクで月額2~3万円頂きながらフライトの手配や住居の契約支援、トラブル対応、定期面談など様々な支援を行いますが、法律で義務付けられている範囲より+αの支援に力をいれているところが特徴です。離職の原因は外国人就労者だけではなく、現場監督者の方の外国人の文化/慣習への理解不足やアサインする業務の難易度や負荷などに帰因することもあるので、入社タイミングで現場監督者の方へ「外国人雇用説明会」を開催したりアサインする業務のリコメンドを行うなどコンサルティング型の外国人就労支援に力をいれています。

現場にも足繁く通いオペレーション理解に徹しています

なぜこのタイミングでエクイティーなのか?

1年半前にはデットファイナンス(融資)により4,750万円調達するなどこれまで創業から3年間はずっとノンエクイティで経営をしてきました。
人材紹介業は事業立ち上げのためのイニシャルコストが少なく、営業アクションから入金までの支払いサイクルも早く黒字化もし易いので、今までのように金融機関からのデットだけで経営していくことが可能ではあります。

しかし、デットの調達必須条件は黒字であることです。つまり、赤字を掘ってでも先行投資をして大きく成長したい企業には不向きな資金調達方法となります。

以下の3つの理由により先行投資をし圧倒的なポジションを取りにいくのは今だと判断しエクイティに踏み切りました。

①オペレーションフロー、組織文化が固まってきた

フローや組織がぐちゃぐちゃなところにお金を入れても、穴の空いたバケツに水を注いでるのと同じで無駄遣いになってしまいます。最近は多くの取引経験から「受入企業向け開拓営業→人材の育成/集客→人材紹介→定着支援」の一連の流れが確立されてきました。サービスサイドだけではなく、採用・組織周りの知見が溜まってきたことも大きいと感じます。例えば、どの程度の経歴や思考性の人にどんなアピールをすれば入社してくれてどの程度の研修をすれば何ヶ月でオンボ完了し戦力となるのか?、営業組織の更なる分化とそれぞれの人材要件、外国人紹介事業における最適なKPI設計やKPIの効果的な管理方法など。そこに準じてメンバーも成長し、新卒メンバーがインドネシア支社でマネージャーとしてガシガシと事業を進めたりもしています。メンバー数を10倍、20倍と増やしていけば売上も10倍、20倍と伸びていく試算が立った感覚があります。

毎朝の朝礼でのKPI確認の様子

②参入プレイヤーも増えマーケットの競争環境激化の気配あり

入管データによると2024年12月時点で10,136社もの登録支援機関(特定技能外国人の支援機関)が登録されており、そのうちの4.8%、つまり487社が100人以上の特定技能外国人支援を行なっているとされております。
現在弊社は600人近くの紹介実績がありますが、特に技能実習生の斡旋・監理を行なってきた組合型登録支援機関ではなく、特定技能外国人の紹介がメインの独立系登録支援機関でターゲットが介護や外食業界の近しい法人内でいくと、想定ですが上から15番目くらいに位置しているのではないかと思います。
この位置から弊社も業界第1位を狙っていますが、最近だとHISさんが参入を発表したりとこの急成長マーケットに参入するプレイヤー、特に大手の法人様が増えている印象です。法人様・外国人求職者双方からのネームバリューを皮切りにした先行者利益を確固たるものにすべく一気に攻勢をかけていきます。

③政府の規制緩和が加速しマーケットが急拡大してきた

今年から物流/タクシー/林業など4業界が追加され16業種で特定技能外国人雇用が許可されていますが、今月さらにリネン/倉庫/産業廃棄業界での導入が内定しました。各業界からの強い要望もあり国も加速して法制度を進めておりマーケットが急拡大していることから弊社の事業成長可能性も大きく広がり、多少希薄化をしてでもリスクを取るべきタイミングだと認識しています。

そして、エクイティには何より投資家の方に、オーナーとして、応援団として、バックアップいただきながら事業成長に向けたシナジーを産める可能性があることが最大の魅力だと考えています。

今までのスピードで進めていてはマーケットは取れない。弊社の『外国人も暮らしやすい社会を創る』というビジョンはとてつもなく小さい規模の社会の話になってしまう。
多くのステークホルダーを巻き込み応援して頂きながら、よりダイナミックに勝負を仕掛ける時がようやく来た、そう決心しエクイティの調達に踏み切りました。

小川嶺さんとの出会い─「とりあえずやってみる」が生んだご縁

話は遡ること2024年3月。
ちょうど事業について少し悩んでいる時期ではありました。

「原点に立ち返ろう」と思い、実際に外国人も働いている飲食店で働いてみることにしました。元より成し遂げたかった「外国人と日本人の協働」について、現場を見てみることで何かいいアイデアが浮かぶのではないか?一旦働いている外国人と同じ気持ちになってみるのは大事なのではないか?という思いつきでした。
「そうだ、今の時代タイミーを使えばすぐに働ける。」そう思ってすぐにタイミーに登録し、思い立ってから1時間後には、いきなりステーキ八重洲店の現場で皿洗いをしていました。

もちろん「外国人の日本語レベル的にはこの業務は難しいだろうからここは外国人にアサインしないように受入企業さんにアドバイスしたいなあ」などの実務面の学びも沢山ありましたし、起業してから3年ほど経ち誰かに雇われて働くのは久しぶりだったので、 「あ、労働ってこんなに尊いものなんだ!」や「この上司の一言、すごく勇気づけられるなあ、自分の部下への伝え方ってどうなんだろうなあ?」など様々な想いが交差する貴重な体験をさせてもらいました。

目から鱗の体験ばかりだったので、帰ってからすぐその気づきをNoteに綴ってFacebookで投稿しました。(その時のNoteは以下)

そうするとすぐにOgawaという方からFacebookの投稿にコメントが入りました。

小川さんとのファーストコンタクト(なぜか偉そうw)

「え、あのタイミーの社長のOgawaさん本人!?」とさすがに驚きました。
しかも、小川さんもタイミーで定期的に働いているとのこと。自社のサービスを現場の目線から客観的に見るためだと思いますが、とてつもなくお忙しい小川さんがそのような考えをお持ちで定期的に実行していることに尊敬・共感の想いでした。
そこからやり取りがつながり、今回の出資のご縁を頂きました。

小川さんは私と同世代、同じHR業界で、ここも私と同じ学生起業から始まっている起業家。しかし、圧倒的に異なる点は事業をスケールできているかどうか。1,500億円を超えるIPOを実現されている小川さんからは学ばせて頂くことしかありません。

もちろん、同世代として負けたくない!という気持ちも持ち続けていますが、それ以上に「この人と一緒に、日本の人手不足を解決していきたい!新しい“働き手”を世の中に提唱していきたい」という想いが強いです。

小川社長と私佐々

タイミーさんはスポットワーカーという今までにない“働き手”を世の中に提唱し、様々なハードルがありながら社会にインストールされてきました。法的なハードルは言わずもがな、『最初で最後になるかもしれないスポットワーカー』が履歴書・面接なしでいきなり現場にやってくる、というのは前例のない中で営業マンの受入企業に対しての説得の難易度はかなり高いと思います。
「もしバックれたら営業はどうなるんだ!?どうしてくれるんだ!?」そんな声も多いのではないでしょうか?
職場に入ってからのオンボーディングも大変だと思います。もう来るかもわからない未経験者に教えられることも少ないと思いますし、教えてもワークするかわからない。
そんな難しさを抱えながらもしっかりとしたブランドを確立し、圧倒的な集客力を獲得し、営業・CSが一体となって受入企業に向けて泥臭さはありながらもオンボーディングを完遂していく、その賜物が大型IPOなのだろうと理解しています。

スポットワーカーと外国人、異なれど、「新しい“働き手”を世の中にインストールする」という意味ではかなり似通っているのではないかと思います。

上述の営業の難易度について、我々も「外国人がいきなりいなくなったらどうするんだ?」「店のお金を盗んだりしないだろうな?」などのお声を頂きかなり外国人に懐疑的な中で提案していくことは非常に難しさを感じます。
入社後の定着についても同じです。私がいきなりステーキで働いている時も、タイミー社員向けに何をさせるのかについてはいきなりステーキのアルバイトスタッフにも浸透するくらい型化され、私がやる業務が明確に決まっていました。おそらくタイミーのCSの方が現場に入り込んでそのようなアサインする業務を受入企業さんと共に構築しているのではないでしょうか?

外国人にも同じことが言えます。外国人は「最初で最後」ではないですが「日本語が不自由」という圧倒的なディスアドバンテージを抱え、できる仕事が限られています。オーバースペックな業務ばかりで離職に繋がらないように外国人にアサインする仕事を明確化することも弊社側が主体的に提案していく必要があります。

このような観点から、新しい“働き手”の世の中へのインストールの先輩であるタイミーさん、小川さんより勉強させていただくことは沢山あるのではないかと考えています。

また、スタートアップの資本政策について、心に残っている小川さんの言葉があります。

「リスクを取らず100%のオーナーとして安定的に事業を運営し数億の会社創るんだったら、一度きりの人生だしリスクを取って株も放出して様々な方の知見やネットワークを借りながら数千億の会社創った方が楽しくない?じゃないと、どのみち佐々くんがやりたい世の中変えるようなインパクト残せないしね。」

スタートアップの私なりの定義は「革新的なサービスで世の中にインパクトを与え急成長する企業群」ですが、このまま自分の持ち株を守り続け小さくまとまっていては、スタートアップでもなんでもなく、個人商店と変わりありません。私の成し遂げたいと言っている「外国人も暮らしやすい社会を創る」なんてのは数百人ぽっけの外国人に限られるわけです。それは私のやりたいことではありません。多くの外国人の人生を変え、日本全体の外国人に対する価値観を変え、沈みゆく日本社会を復活させたいという大きな野望が私にはあります。それを成し遂げるにはやはりエクイティでした。

小川さんにそうアドバイス頂いてからガラッとエクイティに踏み切る覚悟が自分の中ででき、スムーズにことが進み始めました。そこまで持分の希薄化にも拘らず如何に事業シナジーを生み出し会社を大きくできるのか、社会にインパクトを残せるかを重視できるようになりました。

そんなことも何より全部、あの時思い付きでいきなりステーキで働いていなかったら…と思うと、ご縁を感じますし、「まずは行動すること」の大切さを再認識させられる出来事でした。

投資家の方々とそのシナジーについて

今回の調達では、小川さん始めとした様々な方よりご紹介を頂き4人のエンジェル投資家、2社の事業会社より出資頂く形となりました。

飲食業界のレジェンドと、飲食業界を支えるインフラを目指して

レインズインターナショナル/ダイニングイノベーション創業者の西山知義さんはあの牛角を一から立ち上げグローバルチェーンに育て上げた飲食業界の第一人者です。

西山さんと私佐々

岡本晴彦さんは元々はシッピングモール内の飲食店を複数業態で手掛けるクリエイト・レストランツ・ホールデイングスの創業者であり、クリエイト・レストランツは直近磯丸水産を展開するSFPをM&Aするなど、業界を代表するトップ企業でございます。

弊社の紹介する外国人の受け入れ先の約50%が飲食業界向けでして、西山さんや岡本さんのような飲食業界を代表する方々よりご縁を頂き飲食業界における外国人の受入拡大に向けさらに邁進してまいりたいと考えております。また、これから飲食業界がますます海外進出を加速させていくなかで、日本での外国人採用を起点に、人を通じてグローバル展開を支援するという文脈でも、LivCoとして果たせる役割は大きいと考えています。

「物流×外国人雇用」のロールモデルを共に創る

SBSホールディングス株式会社は、連結売上高約4,500億円を誇る、物流業界を代表する東証プライム上場企業です。グループ全体で全国に物流インフラを持ち、ECから食品配送まで幅広い事業を展開されています。

そんなSBSを率いる鎌田正彦社長は、もともと佐川急便のドライバー出身。まさに現場を知り尽くした創業社長であり、現場起点で会社をここまで育て上げてこられた方です。今回の出資にあたっても、「外国人材が物流業界でどこまで活躍できるのか、未来を一緒に創っていきたい」とおっしゃっていただきました。

鎌田社長と私佐々

2024年問題によりより深刻化するドライバー不足の中、2025年からいよいよ特定技能の対象業種に「ドライバー」が追加されました。しかし、ドライバー職種は、トラック免許や交通意識、コミュニケーションなど他の業種とは異なり様々な特殊なハードルの存在し得る業界です。そんな状況下でも「外国人ドライバー」が日本社会にスムーズに浸透していけるよう、業界に先んじてSBSさんと共にトライ&エラーを繰り返しロールモデルを創っていきたいと思います。

単なる“外国人受け入れ企業”としてではなく、物流業界における外国人材活用のあり方を一緒に模索する“共創パートナー”として──SBSホールディングスさんと共に、新たな挑戦を始めていきます。

外国人雇用をより普及させるべく“拡販パートナー”として

株式会社クイックは、indeedを日本で最も拡販している会社のひとつです。もともとはリクルートの総代理店として長く事業を展開し、その後は人材紹介領域にも進出。リクルートの代理店出身として唯一の上場企業でもあり、日本を代表するHRカンパニーだと思います。
外国人紹介ビジネスの難しさのひとつは、商材の難しさ故に「直販に頼りがちになる」という構造にあります。そうなると営業リソースはどうしても限られてしまい、企業開拓の幅を拡げるのが難しい。その中で、“拡販を共に担ってくれるパートナー”の存在が極めて重要になります。

クイック和納会長と私佐々

今回クイックさんとは、単なる株主という関係にとどまらず、自社商材のひとつとしてLivCoを紹介いただける、いわば“拡販パートナー”としての新しい関係性を築くことになりました。

日本のHR業界を牽引してきたクイックさんと一緒に、外国人材領域で業界に先駆け革新的な販売モデルを形にしていけることは、今後の成長戦略においても大きな意味があると考えていますし、今回の資本参画は、まさにその“新しい挑戦”のスタートだと捉えています。

資金調達にあたっては幾つかのVCの方々とも前向きにお話しをさせていただいておりましたが、今回は敢えて上記のように、単なる出資に留まらずそれぞれ異なる様々な形のシナジーを産んでいけるエンジェル投資家・事業会社の方々に参画いただきました。
冒頭で述べているように、弊社の事業は売上が立ちやすいモデルでありある程度事業も軌道に乗っていることから、”目の前のキャッシュ”のための資金調達ではなく、大きな事業展開を見据えた上での”シナジー創出”のための資金調達が達成できたラウンドとなったことは非常に大きいことだと感じています。

調達資金の使い道とこれからについて

今回の資金は、LivCoが次のフェーズに進むための“土台づくり”として、大きく4つのテーマに活用していきます。

営業体制の拡充とパートナー連携の強化

業界No.1の座を狙うために、業界No.1の組織を創っていきます。売上創出に直結するセールスやキャリアアドバイザー、並びに組織を牽引するマネージャー職はもちろん、広報や労務などバックオフィスメンバーも幅広くに採用を強化していきます。自社では補いきれないインサイドセールスやマーケティングなどはまとめて外注するなどパートナー連携も強化していきます。

人材投資と組織の基盤づくり

LivCoは、「外国人×HR」に閉じた会社で終わるつもりはありません。「外国人×金融」「外国人×不動産」「外国人×結婚」といった新規事業の構想をすでに複数持っていますが、それらを形にするには“人”が必要です。
まずは社内で事業を創れる人材を育てること。そのために評価制度や報酬設計を見直し、挑戦できる組織風土を整えていきます。外から幹部を引っ張るだけではなく、内部でマネージャーや事業責任者が育っていく状態も目指していきたい。長期的に見れば最も重要な投資の一つだと考えています。

組織拡大に耐える業務基盤づくり(DX/AIの推進)

BPaaS構想

業務が煩雑になる中で、属人化や情報の分散を防ぐための社内システム整備も欠かせません。スプレッドシートを中心とした今の運用では限界があるため、CRMを中心とした社内の業務基盤を一元化し、日々のToDoやステータス管理を仕組みとして回せるようにしていきます。ポイントとしてはあくまでSaaSやシステムを導入するのは自社内であり、そこまでシステムになれていない現場職の受入企業の方々や外国人就労者とは今まで通りBPOとして業務を代行するに過ぎないという点です。(BPaaS構想)
また、外国語での問い合わせ対応などにはAIチャットを導入し、ミャンマー語・インドネシア語・ベトナム語など多言語対応も見据えた自動化を進めます。将来的には、これらをSaaSとして外販していく構想もあり、LivCo自身のDXだけでなく、業界全体の効率化に貢献していくつもりです。

インドネシア現地での供給体制の拡大

受入企業開拓が進めば、それに見合うだけの人材供給も必要になります。LivCoは、インドネシアに自社運営の日本語教育のための全寮制養成校を運営していますが、その敷地内に新たな校舎と寮を建設し、受け入れ可能人数を約2倍に引き上げる計画です。

LivCoでは一緒に働く仲間を募集しています!

LivCoは、“良いことをしている会社”では終わりたくありません。
弊社のミッションは

外国人も暮らしやすい社会を創る

ですが、より分解して言うと

(日本で働く全ての)外国人も暮らしやすい社会(構造)を創る

です。
我々がリーディングカンパニーとして、外国人就労者が気持ちよく日本で活躍できる状態を創り出し受入企業の人手不足が解決し、そして日本が今後もサステイナブルに成長し続けられる土壌を創りたい。

弊社紹介外国人のお宅にて。沢山のミャンマー料理でもてなしてくれました。

我々の力だけで日本全国にリーチすることは不可能なので、我々がロールモデルとして外国人紹介業界も”稼げる”構造であることを証明したい。そのために上場したい。そうなれば、この業界でチャレンジする会社も増えるはずなんです。(現状、なかなか複雑なオペレーションや異なる文化を持つ東南アジアの方々との折衝がストレスかつリスキーということで撤退も多いのも事実です)

構造自体を変えるには、我々自体が「勝てる会社」でなければならない。皆様のお力が必要です。
少しでも興味を持っていただけたらお声がけ頂けますと幸いです。

株式会社LivCo(旧ASEAN HOUSE)の会社情報 - Wantedly

〜Why LivCo!?〜
『グローバル』
東京/インドネシア拠点で外国人社員比率40%のグローバルスタートアップ。毎日オフィスでは4ヶ国語(ベトナム、インドネシア、ミャンマー、日本)が飛び交っており、グローバルな視座で仕事ができます。コアメンバーは半年に1回のペースで東南アジア出張があり、入社後半年以内にインドネシア現地入社研修がございます。

『急成長』
年間260%急成長の最後のHRブルーオーシャン市場である移民マーケットに挑み、松屋や日高屋、ベネッセなど大手含む250社以上と取引、500人以上を斡旋。年間成長率350%!

『経営者直下で裁量権大』
リクルート出身かつミャンマーで100万人メディアを創り売却したグローバル連続起業家直下で“社会正義”דそろばん”経営が学べます。そして新規事業を連続的に立ち上げているベンチャー企業なので裁量権大。ストックオプションも視野にいれながら最大速度で成長できます。

『ありがとうに近い』
「妹を学校に行かせるべく仕送りがしたい」と我武者羅に頑張る東南アジア人を支援する手触り感のあるソーシャルな仕事です。ただ支援をするだけではなく事業としてサステイナビリティーを追求するべく、ビジネスパーソンとして実行力/企画力も鍛えられます。

『多様性溢れるメンバー』
中途・新卒問わず多くの優秀なメンバーが活躍しています!平均年齢は29歳、男女比率は6:4です。
・リクルートでMVP5回受賞した敏腕営業マン
・元大手プラントエンジニアリング会社のエース
・トリリンガルのインドネシアと日本のハーフムスリム
・サイバーエージェント出身のベトナム人 
(出身企業・大学:リクルート、サイバーエージェント、JICA、ソウルドアウト、デロイトトーマツ、Speee、ラクスル、日鉄エンジニアリング、東京大学、大阪大学、早稲田大学、中央大学、明治学院大学など)

◆募集職種
・リクルーティングアドバイザー(フォールドセールス)
・キャリアアドバイザー
・カスタマーサクセス(登録支援スタッフ)
・インサイドセールス
・デジタルマーケター
・海外新規事業立ち上げ
・採用人事 等
※新卒・中途・インターン生問わず募集中です

◆参考リンク
メディア取材記事(Fastgrow):

“移民版リクルート”目指し、ブルーオーシャン市場で成長率350%──LivCo佐々氏が描く「外国人が暮らしやすい日本」実現までの道筋とは | FastGrow

採用資料:https://speakerdeck.com/sasa_shotaro/6

代表佐々の監修記事「外国人業界の魅力」:

【トレンド研究】外国人材紹介事業──TAMは今の4倍超へ。HR産業の最後のブルーオーシャンがここに?【連載 今、押さえるべきビジネストレンドとは?】| FastGrow


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