株式会社LivCo(旧株式会社ASEAN HOUSE) 【グローバルHRプラットフォーム事業 / インドネシア人材育成事業】
移民向けに人材/不動産/教育/メディア事業を展開。『外国人も暮らしやすい社会を創る』をミッションに2021年に設立されたスタートアップです。(東京/インドネシア拠点)
https://livco.inc
インドネシアの中央ジャワ州セマラン出身。小学生の頃からアニメに興味を持ち、その後、高校で漢字の哲学に出会い、日本語に関心を持つようになる。高校時代には、県や全国レベルの日本語コンテストで数多くの賞を受賞し、その経験を通じて日本語に対する興味がさらに深まり、ディポネゴロ大学の日本文化言語学部に進学。大学では、日本に関するボランティア活動に加え、他国の文化に触れるボランティアにも積極的に参加し、漢字コンテストや文化交流プログラムなどにも取り組んだ。在学中にJLPT N2を取得。
卒業後は、日本語教育の分野で経験を積むため、インドネシアの日本語学校で教師として勤務し、3年間でN5からN3レベルへと多くの生徒を導き、これまでに約70名以上を育ててきた。
私の家族は、父と母、そして弟の4人家族でした。
父は建設業、母は事務職員として働いていて、とても忙しかったはずなのに、家庭の中ではその忙しさを見せずに、私たち兄妹を普通の家庭のように育ててくれました。我が家では、家のことはいつも母が仕切っていました。
父は忙しかったのにも関わらず、家の中では柔らかい雰囲気を作り、私たち兄妹を見守ってくれていました。
そんな二人の姿を見ながら育ったので、家の中はいつも穏やかで安心できる場所だったように思います。そんな環境の中で、私は「人に迷惑をかけないように」「間違えたらちゃんとごめんなさいを言う」と教えられて育ちました。その教えは今の私のベースになっています。
そして私の原点には、母が毎日流していた洋楽があります。
ジョージ・ベンソン、ウエストライフ…。
リビングにはいつも英語の歌が流れていて、気づけば私も英語のフレーズを口にするようになっていました。英語に囲まれた環境のおかげで、小中高では英語の成績がずっと良くて、高校では「イングリッシュキャンプ」に参加。そこでヨーロッパから来た同年代の友達がたくさんできて、“世界の広さ”を初めて実感しました。でも、高校に入ってから出会った「日本語」が、私の人生をさらに大きく変えていきます。
高校1年生になるまでは、私は全く日本語に興味がありませんでした。
「日本語はアニメを見ていれば自然に覚えられるし、わざわざ勉強する必要あるのかな?」なんて思っていて、英語を学ぶ方が自分のためになると考えていました。
小さい頃から英語を学んでいたので、将来ちゃんと英語を使いこなせるようになりたいと思っていて、日本語の授業ではいつも成績が良くありませんでした。そんな私に、日本語の先生が注意してくれました。最初は叱られたとしか思わなかったけれど、よく聞いてみると、先生の言葉には温かさと真剣さがあって、自然と自分の日本語への向き合い方を見直すようになりました。
先生は「日本語には無限の可能性がある」と言ってくれて、その言葉が今でも心に残っています。本格的に日本語を勉強し始めたのは、漢字がきっかけでした。
最初に覚えた「人」という漢字も、ただ手と足がある形だと思っていたのですが、調べてみると「人はお互いに支え合う社会的な存在」という意味があることに気づきました。それと同時に、先生が私たちを支えてくれる存在であることも、この漢字の意味を通して改めて実感しました。漢字一つひとつに深い意味が込められていることに驚き、この発見が日本語を学ぶ楽しさを教えてくれました。先生の言葉と漢字の面白さ、この二つが私を本気で日本語を学ぼうと思わせてくれた、大きなきっかけです。
大学を優秀な成績で卒業した私は、当初、人材紹介会社でキャリアをスタートさせたいと考えていました。
しかしその後、インドネシア中部ジャワ州ソロにあるLPK(技能実習生向け研修機関)で、1年半、日本語教師として働くことになりました。当初は、人の夢をつなぐ役割も魅力的だと思っていたのですが、ふと考えました。
「それもいいけれど、自分自身が何かを形作る側になれたらもっと面白いのではないか」と。たとえるなら、誰かに木彫りの作品を売るだけでなく、自分がその木を美しく彫る人になるような感覚です。
そこから、私は“彫刻する人”として、自分のアイデアや思考を活かして形を作るように、仕事をしていきたいと思うようになりました。しかし、実際に働き始めると、その学校では生徒に対する指導が非常に厳しく、まるで軍隊のような教育体制でした。その様子を目の当たりにして、私は疑問を抱くようになりました。
「これは本当に生徒のためになる教育なのだろうか?」
「ルールを守らせるために罰や恐怖で従わせるやり方は、本当に正しいのか? 日本人の文化とは関係ないのではないか?」悩んだ末、私は契約を更新せず、退職することを決めました。そして、日本の教育の考え方にもっと合った仕事を探し始めました。
LPKで働いていた時、実際に働いてみて、教師の仕事が非常に重く、疲れるものだと感じていました。
教師という職業は、人の人生に深く関わり、その成長に貢献するものだと思います。しかし、インドネシアでは教師の仕事が十分に評価されていないことが多く、学校や社会からの評価も低いと感じていました。真剣に悩み続けた結果、ついにその思いが爆発しました。
「教師を辞めたい。本当に辞めたい」と、涙を流しながら信頼している宗教の先生に相談したのです。先生は私が泣き止むまで約20分ほど待ち、次にこう言いました。「教師を辞めたいのであれば、辞めてもいい。しかし今から私の言う言葉の意味を考えてみなさい。意味を理解したら、後悔しないように辞めるのだよ。」
教師には大きな責任がある。時には厳しく教えることも必要だし、同時に優しく教えることも大切だ。厳しさと優しさは似ているんだよ。自分に厳しくすれば、他の人には優しくできるはずだ。見返りを求めない厳しさこそが、本当の優しさだ」その言葉の意味をすぐに理解できたわけではありませんでしたが、胸に深く響き、まるで長い迷いの末に自分の進むべき道を再び見つけたような気持ちになりました。
それまで、優しくて厳しい教師でありたいと思っていましたが、なかなかうまくいきませんでした。宗教の先生の言葉を通して、私は再び決意を固め、教師として続けることを決めました。
LPKの更新をしないと決めてから、私は次の働き先を探していました。そんな中、Facebookで偶然目にしたのが、弊社Oliviaが投稿していたLivCoの情報でした。プロフィールを読み進めるうちに、以前のLPKとはまったく違う空気を感じました。「この学校では、教師と生徒が互いに尊敬し合っている」——最初に抱いたのは、その印象でした。
以前のLPKでは、カリキュラムがとても厳しく、どうしても“先生が絶対”という雰囲気がありました。そのため、生徒が本心からではなく、少し“怖いから”先生に従っているように見えることもありました。しかしLivCoでは、先生と生徒が対等に向き合い、互いを尊重する姿勢が根付いていると感じ、私は迷わず日本語教師として応募することを決めました。
こうして私は「LivCoで日本語教師として働く」という選択をしました。この決断を通して、自分がどんな教師を目指したいのかが以前よりもはっきりしてきました。LivCoで働く中で、私は“厳しさと優しさの両方を持ち、相手を尊重しながら導ける教師”という理想が自分の中に明確に存在していることに気付きました。
LivCoを選んだあの決断が、今の私の方向性を形づくったのだと感じています。
現在、私はLivCo日本語学校で日本語教師として34名の生徒を指導しています。担当しているのは、6期生のクラスです。任された当初から、日々の授業の中で喜びや悩み、そして小さな成長を積み重ねてきました。授業において大切にしているのは、「真面目だけれど、どこか温かい」空気感です。ただ教えるのではなく、生徒がリラックスしながらも集中できるよう、軽いジョークを交えながら授業を進めています。
「授業が楽しいと、学びも自然と深まる」
これは、指導経験から確信していることです。そう感じた瞬間こそが、教師としてのやりがいを強く感じる瞬間でもあります。LivCoには、実に多様な背景を持つ生徒たちが集まっています。日本語能力試験の資格を持つ生徒や、独学で日本語を学んだ経験がある生徒など、スタートラインは様々です。
「大切なのはスキルだけではなく、自分自身の『価値』を知ることだ!誰もが何かしらの強みや可能性を持っているんだよ!」
「君たちには、君たちにしかない『武器』がきっとある!だから自分を疑わず、もう一度前を向いて進もう!」
このような言葉に背中を押され、わずか6ヶ月の間に大きな成長を遂げた生徒も少なくありません。その成長には、教師自身にとっても想像を超えるものがありました。
6期生との写真!いい笑顔をしていて、心から感謝!!
私のいちばんのやりがいは、生徒の人生に、教師として本気で向き合えることです。
毎日接する中で「この子たちにどう向き合うべきか」
「私はどんな教師でありたいのか」を深く考えさせられます。
その原点を思い出させてくれる言葉があります。「夜回り先生」として知られる水谷修氏の一節です。
「私は良い教師ではない。だって、生徒たちに教えるのではなく、むしろ生徒たちから学んでいた。」
「私はいつもその子供たちの生徒になっている。」
この一節からは、自分の未熟さを恥じる気持ちが伝わりますが、その「恥ずかしさ」さえも力に変えて、これからも生徒たちを日本に連れて行けるような良い教師を目指して歩み続けていきたいと思っています!
インドネシアでの日本語教育の現場には、さまざまなLPK(日本語学校)がありますが、その多くは「量」を重視しがちです。しかし、私はLivCoがその点で違うと信じています。私はLivCoの教師として、2つの目標を持っています。
一つ目は、学生たちにただ精神的な強さを養うことはもちろん、日本語のインプット(理論的に学習する日本語スキル)とアウトプット(実際にコミュニケーションを取るための日本語スキル)の両方のバランスを取れるようにしたいということです。多くの学生はインプットばかりに集中し、アウトプットが不足しがちですが、言語を学ぶにはアウトプットも重要です。インプットだけでは、次のステップに進むときに困難を感じることが多いからです。だからこそ、私は学生たちにインプットとアウトプットの両方のスキルをしっかりと身につけてもらいたいと考えています。
二つ目は、LivCoのカリキュラムにより貢献したいということです。一定レベルの日本語力に到達するためには、適切な学習方法やプログラムが重要だと考えています。現在使っている学習内容も役立っていますが、さらに効果的にするために、さまざまなアプローチを組み合わせた学習プランを研究していきたいと思っています。
最後に、私がこの目標に取り組むときに心に浮かぶ言葉があります。それは「見返りを求めない厳しさこそが、本当の優しさ」という言葉です。この言葉は、私が最善を尽くして生徒たちを育てるための原動力となっています。学生に対して、またLivCoに対して、最良のサービスを提供するために、これからも努力していきたいと思っています。
LivCoは現在、急成長しているベンチャー企業であり、その動きは非常に速く、革新と創造力が求められる環境です。日本語教師としてLivCoに参加できることに、とても感謝しています。なぜなら、日本語を教えるだけでなく、教育や指導以外のスキルも磨くことができるからです。
教師という職業は非常に大きな責任を伴いますが、責任だけが重要なわけではありません。教育とは、生徒に対する愛情をもって行うものだと私は考えています。私たちが生徒を指導する際に大切なのは、その愛情です。生徒たちを育て、彼らが学問だけでなく、人生を通して人間的に成長できるよう手助けすることこそが、教師としての本当の使命だと考えています。
LivCoでは、教育とは単に授業を行うことではないと学びました。生徒の必要なことを理解し、適切なモチベーションを与え、彼らが自信を持って挑戦に立ち向かえるようサポートすることが重要です。
LivCoに新しく参加するすべてのメンバーに伝えたいのは、LivCoでの仕事は単なる仕事ではないということです。生徒たちに愛情を与え、彼らの明るい未来を作る手助けをする機会であり、この仕事を通じて、私たちが今日育てるものが明日の彼らの未来の一部になることを心に留めておきましょう。
LivCoと共に頑張りましょう!
現在様々なポジションで共にチャレンジしてくれる仲間を募集しています!少しでも興味をお持ちの方は、ぜひ、採用情報をご覧ください!
HP:https://livco.inc
弊社は「外国人も暮らしやすい社会を創る」をミッションに、東京/インドネシア拠点で外国人紹介というHR業界最後のブルーオーシャンマーケットに挑むスタートアップです。
人材事業を皮切りに外国人×教育・不動産・fintech・結婚など複数領域で新規事業を連続的に立ち上げ、外国人特化のインフラ企業を目指しています。
今年6月にはタイミー小川氏や(株)クイックなど上場企業から累計調達額1.6億円となる戦略的資金調達を実施し、売上前年比350%成長、上場準備フェーズに突入しました。
弊社は「外国人も暮らしやすい社会を創る」をミッションに、東京/インドネシア拠点で外国人紹介というHR業界最後のブルーオーシャンマーケットに挑むスタートアップです。
人材事業を皮切りに外国人×教育・不動産・fintech・結婚など複数領域で新規事業を連続的に立ち上げ、外国人特化のインフラ企業を目指しています。
今年6月にはタイミー小川氏や(株)クイックなど上場企業から累計調達額1.6億円となる戦略的資金調達を実施し、売上前年比350%成長、上場準備フェーズに突入しました。
❒ 弊社の特徴
【社会課題をビジネスの力で解決する】
日本では前例のない人手不足にも関わらず、外国人労働者の失踪は今や年間1万人以上。一方途上国では貧困や紛争による社会不安が続いています。しかし弊社の営業活動で外国人雇用機会を創り出し1人の東南アジア人の就職が実現されれば、年収は20倍以上、平均5人以上の故郷の家族の生活水準が向上し「妹が高校に行けるようになった」と泣いて喜んでもらえます。もちろん現場の人手不足も解決されます。社会課題の解決と事業スケールの双方をグローバルな視座で実現できるしごとです。
【マーケットリーダーとして業界構造を変えられる可能性】
外国人材市場は年間260%成長かつ3兆円超の巨大マーケットであり、競合ひしめくHR業界の中では最後のブルーオーシャンと言われています。外国人雇用制度開始直後に参入し一定のシェアを確保する弊社は業界リーダーとして市場構造そのものを変革できるポジションにあります。事業責任者として、業界全体にインパクトを与える介在価値の高い仕事に挑んでいただけます。
【途上国の未来を創る】
国境を越え雇用機会≒成長機会を創り出し、日本で学んだスキル・マインドセットを母国に持ち帰り途上国の発展に繋げていく。駒不足を補うべく右から左に外国人を流すだけの従来の「人材紹介」モデルとは異なり、日本とアジアの循環型の「人材育成」モデルを実践しています。日本就労経験者が途上国の中核人材となり日本での思い出を語る時、日本の国際的地位の向上にもつながるはずです。
【その他の特徴】
・外国人比率40%で多様なメンバーが集まるグローバルスタートアップ(出身企業・大学例:リクルート、サイバーエージェント、JICA、ソウルドアウト、デロイトトーマツ、Speee、ラクスル、日鉄エンジニアリング、東京大学、大阪大学、早稲田大学、中央大学、日本大学など)
・松屋や日高屋、ベネッセなど大手含む400社以上と取引、700人以上を斡旋。年間成長率350%!
・社員40名程度の上場前フェーズでストックオプション付与可能性有
❒ 参考リンク
メディア取材記事(Fastgrow):https://fastgrow.jp/articles/livco-sasa…
採用資料:https://speakerdeck.com/sasa_shotaro/6
採用動画:https://youtu.be/MJeTPEUaAmA?si=1xxU9anol58sqZrz…
社内の様子(YouTube取材):https://youtu.be/scSpLChOMSo?si=CtMVeqDnnu4hlr3z
代表佐々の監修記事「外国人業界の魅力」:https://fastgrow.jp/articles/foreign-employment…
資金調達のプレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000089895.html
資金調達の裏側を記した記事:https://note.com/livco/n/n802c3da96f9c