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特別ではない自分だからできる、泣いても悩んでも楽しいと感じられる仕事やキャリアと向き合うメディア創り

「夫が倒れた時にも、家庭を支えられる経済力を身に付けたい」

私は新卒の時に大手人材企業の代理店に営業職で入社しました。 営業職を選んだのは、昔からなぜか「結婚して、夫が倒れた時にも家庭を支えられるような経済力を身に付けたい」という想いがあったからです。夫が倒れるというのは縁起でもないことですが、とにかく経済的に自立していたいという気持ちが昔から強くありました。ちなみにまだ夫はいません(笑)。

人材業界を選んだ理由は、生きていく上で多くの時間を占める労働時間をより有意義なものにして、個人も会社もハッピーにできるアプローチのひとつが求人だと考えたからです。さらに、就職した会社が数ある求人広告の代理店の中でも一番の売り上げを上げている老舗の会社だったので、ここでなら自分も成長できるだろうと思って入社を決めました。

天国から地獄の入社3ヶ月間。泣きながら上司に辞職を希望したこと

入社して一番最初の仕事は「名刺獲得キャンペーン」でした。これは3日間ひたすら飛び込みで名刺を交換し、獲得した名刺枚数を同期で競うというものです。気合充分でのぞんだものの、途中で辛くて泣いてしまったこともありました。しかし、上司に応援してもらいながら、300枚ほどの名刺を獲得し、1位という成績をおさめることができました。

これまでの人生で1位になった経験のなかった私は、初めて味わったトップの喜びに、「もしかして自分は営業に向いているのかも」と勘違いをして天狗になっていました。私の営業時代はそんなところから始まります。

その後はひたすら数字と向き合うというよりは、向き合わされた日々でした。日売り目標、週売り目標、月の売り目標…気付けば日をまたいで仕事をすることもしばしば。全ての目標を達成しないと上司から詰められるという苦しい日々…。

目標は1週間でテレアポ架電数が400件、アポイント獲得が15件。それが終わらないと帰れない。そんな目標をひたすらこなし続けました。気が付けば、私の手帳は1ヶ月先までアポイントがギッシリ詰まっていて、どうしたってアポを入れられない状況なのに、電話をかけ続けなくてはならない。そんなゴールの見えない仕事をして3ヶ月過ごしましたが、私にはもう続けることができないと思って、退職したいという希望を上司に告げました。

上司に言われた「石の上にも3年。そこから見える景色は違う」の言葉。3年後、歴代の連続達成記録を更新!

退職を希望した時、上司に「赤字社員のままで退職するのか?石の上にも3年。そこからは今と見える景色が違う。」ということを言われました。その言葉を聞いて、まず「赤字社員」のレッテルを張られたことがとても悔しかったんです。そして、厳しい環境の中でも楽しんで働いている先輩たちの姿を見て、彼らにはその景色が見えているのかもしれないと思いました。結局、半信半疑ながらも、その景色を見てみたいと思ってその言葉を信じることにしてみました。

「どうせやるなら、トップ営業マンになって惜しまれながら辞めてやる!」と考え、そこからは角が生えたように目標数字に突進していきました。飛び込んだ営業先からは怒鳴られたり、泣かされたりもしたし、ずっと取引のあったお客様から唐突に契約を切られたりすることもあって、精神的にも肉体的にも本当に大変でした。それでも続けてこられたのは、こんな私を採用パートナーとして選んでくださったお客様がいたことと、この事業に楽しさを感じていたこと、そして信頼できる職場の人たちがいてくれたからです。

そして私は20年以上続く会社の歴代連続売上げ達成記録を塗り替え、3年と1ヵ月でその会社を卒業しました。

馬車馬のように働いて仕事と向き合ってきたからこそやりたいと感じた、“女性のキャリア”をテーマに掲げた事業

次のキャリアを考えたときに、女性をターゲットにした事業展開をしている会社で自分の介在価値を感じられる仕事に就きたいと思いました。そこで「女性×コンサル」という軸で仕事を探していたところ、エージェントからリブを紹介されました。

なぜ、数名しか社員のいないような小さな会社が競争の激しいレッドオーシャンである人材業界で事業をやっているのか。正直その当時はリブのことを全く理解していませんでした。そもそもベンチャー企業に入ろうという気持ちもなかったのですが、エージェントから「稲葉さんに絶対にいいと思う!」と強く勧められたので、応募してみることにしました。

そして、「ビバリーヒルズ206」という名前の、いかにもバブル時代に建てられたであろうマンションに面接に行きました。その狭い一室にはかなりの人数がいて、ちょうど来月に引越しを控えてるという話でした。今までマンションにある会社へ面接しに行ったことがなかった私は、わかっていたはずなのに衝撃を受けました(笑)。

当時から「「生きる」をもっとポジティブに。」というコンセプトを掲げていたリブで面接をしてくれたのは、取締役の佐藤でした。そして、佐藤の話から女性の労働環境についての話や、佐藤自身がなぜリブで働いているのかということを聞くうちに、ふつふつと私もこの人たちと一緒に働きたいという気持ちが芽生えてきたんです。 結局、2015年5月にリブに営業として入社することになりました。

想像していなかったスタートアップのスピード感!新たな価値を創造し、クライアントに貢献していくことへのチャレンジ

リブに入ってから、最初のうちはパソコンやシステムを使いこなすことで必死でした。社内を飛び交う言葉も、デフォルト、フィックス、アジェンダ、コンバージョン…など、恥ずかしながら聞いたことのないカタカナ語ばかりで、会議中もその言葉の意味を調べながら、ギリギリ理解できるというのが正直なところでした。

そして、私が入社した当時の「LiBz CAREER」は、改善を繰り返しながら毎週商品が変わっていた時期だったので、そのスピード感に「これがベンチャーか」と圧倒されっぱなしだったのを記憶しています。営業手法をやっと見つけた商品が翌週には変わってしまうということもよくありました。それまで「商品は自分たちが作るもの」という意識がなかった私は、自社の商品改善を考えるところまでは頭が回っていませんでした。でも、リブでの営業体験で、新しいサービスを作っていくということを体験して、「現状に満足してはいけない」という意識を叩き込まれた気がします。またリブらしさというものも学べるいい機会でした。

手前味噌にはなりますが、リブにいる人は「私がここにいてもいいのだろうか」と恐縮してしまうほど優秀な人が多いです。ただ、そういった環境に身を置けることは本当に貴重なことだと思って、周りの人から多くのことを吸収させてもらっています。

「女性のキャリアのためのメディア立ち上げを担当。60名を超える働く女性のインタビューに感動する毎日

2016年1月、「LiBzWorkStyle」と「LiBzLIFE」というインタビューメディア、キュレーションメディアが新規で立ち上がり、私もそこに関わることになりました。 私は立ち上げメンバーとして「LiBzWorkStyle」にアサインされ、現在もプランナーとして仕事をしています。専属メンバーはまだ私一人。本格稼働し始めたのが今年の4月くらいからなので、ちょうど半年を迎えるフェーズのメディアです。

「LiBzWorkStyle」は、「女性が仕事やキャリアと向き合うきっかけを提供する」というコンセプトのもとに運営しているメディアで、今は働く女性の人生にフォーカスしたインタビュー記事の作成に注力しています。これまで60名以上の女性にインタビューさせていただきました。

インタビューした女性たちは、まさに十人十色。本当にそれぞれが様々なストーリーを持っていて、毎回感動しっぱなしです(笑)。過去、現在、未来…仕事を通してその女性がどのように感じ、考え、仕事・キャリアと向き合って歩んできたか。どのように働く目的や自身の見る景色などが変化していったのか。そういうところに注目して話を伺っています。仕事を通して多くの壁にあたって、それを乗り越えていくという内容は作っている側としても勉強になっています。

自分が特別な人間でないからこそ、メディアを通じて働く女性の方にいろいろな選択肢を提示したい。

私自身、インタビューもライティングも初めてのことで、あたふたしっぱなしでしたが、事業開発をしている上司から「LiBzWorkStyle」で実現したい世界観の話や具体的なインタビュー方法などを手厚く教えてもらいながら、日々精進しています。

私自身も自分のキャリアについて色々と悩んだ時期が多く、また悩みやすいタイプの人間です。そのため、「LiBzWorkStyle」に携わる前から、雑誌やメディアで女性のインタビューや自己啓発の本を読むことが多くありました。ただやはり雲の上の存在である著名な方の話は、感動はするけれど、自分には真似ができないと思ってしまうことも多いです。だから、以前からもっと自分が参考にできるような、身近な方のキャリアについても知りたいと思っていました。ただ、そういう情報はそこまでメディアが取り上げないし、そもそも企業のPR目的のためのインタビュー記事であることも多く、読んでみても途中から商品の説明になったり…。

だから「LiBzWorkStyle」では、そういう等身大の働く女性の情報を発信できればと思っています。たくさんの情報を盛り込みたいので、インタビューイーの方にも等身大のご自身について話していただくようにお願いしています。短編小説のような長さになってしまうこともありますが、それでも読んでくれた人が少しでも前に進めるようなきっかけを提供したいと考えています。

メディアとしてはまだまだ未熟ですが、女性が仕事について悩んでいる時に、駆け込み寺のような存在のメディアにしていきたくて日々頑張っています!

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