今や誰もがインストールしているアプリ、TikTokが2023年上半期に流行したトレンドを「TikTok上半期トレンド2023」にてノミネートを23選発表しました。こちらは2023/6/29に「TikTok上半期トレンド大賞2023」において結果発表・授賞式が行われました。今年ノミネートされた部門は以下の通りになります。

・チャレンジ部門

・ミュージック部門

・グルメ部門

・ヒットアイテム部門

・話題部門

以上の部門にノミネートされたトレンドを、前後半に分けて今回は「グルメ部門」と「ヒットアイテム部門」と「話題部門」を受賞したトレンドを交えながら自社なりに紹介していきます。

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■グルメ部門

上半期でTikTokで多くのユーザーに作られたり視聴されたレシピや、多くのユーザーが足を運んだ店舗がノミネートされています。

・「＃暗殺者のパスタ」

名前と真っ赤な見た目のインパクトから話題を集めたイタリアの郷土料理。南イタリアのプーリア州発祥で、スパゲッティをフライパンで焼き付けてからトマトソースを煮含ませていく独特の調理方法で作るパスタになります。基本的なレシピは存在するものの、アレンジしたレシピも多数存在します。フライパンに直接入れてソースを含ませ、焦げ目をつけるのが特徴で、この”焦げ”のおかげでコクに深みが出るそうです。

TikTok上半期2023トレンドのレシピ賞として受賞しました。授賞式では、「暗殺者のパスタ」の動画が670万回以上再生されたということもあり、TikTokクリエイターのケンティー健人/kentyさんが代表して表彰されました。

・「＃10円パン」

韓国で流行した10ウォン硬貨のデザインを利用した「10ウォンパン」を参考に10円玉のデザインで作られた「10円パン」です。日本では去年2022年の9月から販売されており、今年の上半期に入りTikTokでの投稿が急増しました。パンの中にチーズが入っており、チーズが伸びる様子を投稿する動画も少なくありません。

・「＃友達がやってるカフェ」

今年4月に原宿にオープンした店員が友達として接客してくれるカフェ・バーです。実際に「久しぶり〜！」など友達のように接客してくれて、オリジナルメニューも「いつも飲んでるやつ」や「田中がいっつも飲んでたやつ」など頼むのも楽しくなるようなメニュー名が多いのが特徴です。店員は役者の卵の方々がやっていて、演技力にも繋がっています。

・「＃二次元ケーキ」

立体なのに平面に見える、まるで絵本や漫画から飛び出してきたように見えるケーキがトレンドになりました。市販のケーキをチョコペンでデコレーションするだけで完成するという手軽さが魅力的です。写真を撮る時は45度から撮るとより平面に見えます。

・「＃Pluckandplanet」

2022年10月にオープンした池尻大橋にあるビストロ「PLUCK AND PLANET」。赤字が続いていましたが、TikTokを開設し動画投稿を始めて1ヶ月で黒字へと回復しました。動画に寄せられたコメントを参考に改善を図っていき、黒字に繋がったと思います。料理はどれも美味しそうで、店内のドライフラワーもお洒落です。

TikTok上半期2023トレンドの店舗賞として、TikTokを広報ツールとしてうまく活用し、1ヶ月で黒字回復したことが評価され、受賞しました。

■ヒットアイテム部門

上半期TikTokにおいて多くのユーザーが投稿したり、視聴したアイテムがノミネートされています。

・「＃tirtirクッションファンデ」

韓国で人気のクッションファンデーションです。卵形でシンプルなパッケージが可愛く、またマスクに付きにくいのが特徴です。多くの美容系クリエイターがレビュー動画を投稿しています。仕上がりの違う種類展開があり、ミニサイズも販売されているのでお試しや持ち運び用に購入する人も多いです。

・「＃ナノテープ」

別名・魔法の両面テープ。何度でも貼って剥がせる強力な両面テープで、粘着力が弱くなったら洗えば復活します。100均で売っており、誰でも手に入れることができます。切って貼り付けて空気を入れて膨らませるのが流行っています。色をつけたり、中にラメを入れたりアレンジしているのもかわいいです。水を入れるときは漏れる可能性があります。

・「＃ビアボール」

サントリーから発売された炭酸で作る自由な濃さで作れるビール「ビアボール」。有名なTikTokのクリエイターがビアボールアンバサダーとして起用されており、キャンペーン動画が注目を集め、大きな話題を集めました。ビアボール専用のグラスは濃さの目安が書いてあり、誰でも簡単に作ることができ、飲み方も楽しめるのが魅力的です。

・「＃ライスペーパー」

ライスペーパーを使ったアレンジレシピの投稿が増加しました。一手間加えることができ、自由にアレンジが効くことや、調理が簡単なこと、またダイエット料理として注目を集めました。「時間がない時の朝ごはん」として徒競走でお馴染みの曲と一緒に投稿されることも多く、トレンドも生まれました。

TikTok上半期2023トレンドのヒットアイテム部門としてこちらが受賞しました。「時間がない時の朝ごはん」と称してユーモア溢れる投稿をし、多くのユーザーが真似をしたTikTokクリエイターのみか@ライスペーパーネキ🍚さんが代表して表彰されました。

■話題部門

上半期TikTokで多くのユーザーが投稿したり、視聴されたモノ・コト・事象がノミネートされています。

・「ウェンズデー」

Netflixで「アダムス・ファミリー」に登場するキャラクター、ウェンズデー・アダムスを主役として制作されたコメディホラードラマ。TikTokでは「#WednesdayAddams」のタグをつけて投稿されていて、120億回以上世界中で再生されています。特徴的なダンスが話題を集めました。

・「【推しの子】」

2023年4月12日から放送が開始されたアニメです。第一話が前代未聞の90分であったり、主題歌が今人気のYOASOBIであったりと、放送前から話題を呼びました。原作は無料で読むこともでき、2期の制作も決まっています。

・「蛙化現象」

蛙化現象とは、好きになった相手から好意を示された時に「気持ち悪い」と感じてしまう現象です。しかし、TikTokで話題になった蛙化現象の意味は、「好きな人の些細な行動で気持ちが冷めてしまう」事とされています。これになぞらって蛙化現象が起こる行動の動画が多く投稿されています。

・「侍ジャパン」

14年ぶり3度目の優勝になったことでトレンド入りに。連日熱戦を繰り広げていて、準決勝、決勝と日本時間の平日の朝から試合があったということもあり、仕事中に盛り上がった人も多いのではないでしょうか。

・「ブルーロック」

サッカーを題材にした世界一のエゴイストストライカーを目指し競い合う高校生を描いた物語。累計発行部数2,600万部を超えており、2022年10月から2023年3月までアニメが放映された。TikTokでは作品に出てきた技を実際に実践する動画が人気です。また、2期と劇場版も決まっており、これからも人気が絶えない作品です。

TikTok上半期2023トレンドの話題部門として受賞しました。「＃ブルーロック」の動画が6月21日時点でTikTokアプリ内の総再生数が約24億回を突破したのが決め手となり、受賞が決定しました。

■まとめ

前半・後半とTikTokの2023上半期トレンドについて紹介しました。

10円パンや新しい学校のリーダーズといったTikTokから人気に火がついたものや、ビアボールや賀来賢人さんといった会社やアーティスト自身が発信しているものもあり、広報の一環としても使用されていることが見受けられます。また、後半で紹介した「グルメ部門」「ヒットアイテム部門」「話題部門」では、レビューや感想を知ることができる動画が多く、TikTokがライフハックとしても使用できることが伺えます。