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LAPRAS CTOが目指しているエンジニア組織

こんにちは、LAPRAS で CTO をしている伊藤 (@showwin) です。8ヶ月ぶりにエンジニア採用を再開することになったので、LAPRASで働くことに少しでも興味を持っていただいている方に対して、今後どういった組織を作っていきたいと思っているのか私の考えをお伝えしようと思います。選考に乗る前、入社前に読んで頂き、自分が働く環境として適切なのかどうか、目指している方向性がズレていないか確認頂けたら嬉しいです!(弊社のミッションが「世の中のミスマッチをなくす」なので!)

採用要件も公開していますので、よければご覧ください!
採用要件: Webエンジニア - 2019秋

ホラクラシー組織とスクラム開発

ホラクラシーとは

LAPRASでは全社的にホラクラシーという組織体系を導入しており、開発チームではそれに加えてスクラムでの開発を行っています。ホラクラシーという言葉は聞いたことがない方もいらっしゃると思いますが、ティール組織の部分集合にあたるような組織体系です。日本語での文献が少ないのですが、 弊社代表の島田のMedium にて解説記事がいくつかあるので詳細が気になる方は読んでみてください。また、体系的に学びたい方は HOLACRACY(ホラクラシー) 役職をなくし生産性を上げるまったく新しい組織マネジメント の本がおすすめです。(流通量が少なく価格が高騰しがちな本ですが…)

「なぜLAPRASさんではホラクラシー組織を導入しようと思ったのですか?」と聞かれることが多いので、導入の歴史の話をします。LAPRAS(当時は旧社名のscouty)では創業当時から 社内にないスキルを持った方を採用する という採用ポリシーがありました。つまり、新しく入ってくるメンバーは特定の分野においては必ず既存メンバーよりも深い知識を持っていて、その分野についての意思決定はそのメンバーに任せた方が正しい意思決定ができるという状態ができていました。これはホラクラシー導入に最適な状態です。ホラクラシーではロール(役割)があり、ロールごとに目的や責務が決められており、その目的を果たすためにどう実行するかのHowの部分の意思決定はロールの担当者に一任されるのです。つまり、創業当時からの採用ポリシーにより、ホラクラシーを導入するのに全く違和感のない環境が自然に出来上がっていたというわけです。

ホラクラシー組織におけるエンジニアの働き方ですが、例えば LAPRAS SCOUTLAPRAS の開発をしているWebAppサークル(チーム)はこのようなロールで構成されています。


WebAppサークルはスクラム的にはプロダクトオーナー1名、スクラムマスター兼開発者1名、開発者2名の合計4名のスクラムチームですが、ホラクラシー的にはこれだけのロールによって構成されています。例えば、スクラムの開発者は アプリケーション開発 というロールで表現されており、Sprint Backlogを消化していくことを目的としています。それ以外には例えば データベースの鬼 というロールもあり、RDBのテーブル設計から蓄積するデータの特徴に合わせたDBの技術選定まで、このロールにアサインされた人が責任をもって意思決定をします。実際には一人で勝手に決めるというよりは、周りにも相談しながら意見を集め、その上でロールの担当者が最終的に意思決定をすることが多いです。

このようにホラクラシーによって各人がどこに対して責任を持つのかを明確にしつつ、実際に手を動かして開発するのはスクラムにより全員で、という開発体制を取っています。

LAPRASのホラクラシー組織図はオープンになっているので、他のロールに関しても興味がある方はこちらからご覧ください: https://app.holaspirit.com/public/lapras

スクラムで開発をしていると、開発者全員が同じスキルセットを持つようになり、自分の強みって…?、自分の存在意義ってなんなんだっけ…?と悩んだりすることもあると思いますが、そこにホラクラシーによる責任範囲の明確化が入ることで、自分の強みを生かせることが明らかになり、より高いモチベーションで働くことができるのではないかと考えています。

LAPRASのスクラムチーム

LAPRASのスクラムチームでは、フロントエンドとバックエンドというようなスキルセットでのチーム分けは行わず、プロダクトやサービス毎にチームを区切るようにしています。チーム間で発生するインターフェイスの調整や、リリース時期の調整をできるだけ減らして、より開発に集中できるようにするためです。そのため1つのチームでインフラからバックエンド、フロントエンドまで担当することになります。インフラはすべての面倒を見るところまで担当すると大変ですが、そこはSREがkubernates自体のメンテナンスはしてくれているので、スクラムチーム内ではk8sの美味しいところだけを使ってインフラを触る事ができるようになっています。(インフラレイヤーはすべてk8sで統一されており、社内向けのSlackBotなどもk8sのpodで動いています)

ホラクラシーとスクラムの共存については私個人のMedium Holacracy と Scrum は共存できるのか にも書きましたがまだまだ研究途中で、これからベストプラクティスを見つけていくというフェーズです。今後もしかしたら突然スクラム開発をやめたりするかもしれませんが、その辺りも試行錯誤しながら一緒に最適解を見つけていくことに楽しみを感じられる方と働けたら嬉しいなと思っています。

今後のエンジニア組織拡大の方針

エンジニア組織に限らず、LAPRAS社として人を増やすのは最後の手段であり、できるだけ既存のメンバーで効率的に仕事をして少数精鋭で頑張るという方針です。人が多くなるとコミュニケーション導線も増えて意思伝達も困難になり、動きも意思決定も遅くなるためです。少人数で効率よく仕事をして、本当にやらなければならない重要な仕事だけを遂行していく組織にしたいと考えています。

チームの大きさに関してはよくジェフ・ベゾスのピザ2枚の法則を聞きますが、私個人的には1チーム最大6人ぐらいのチームにしたいと思っています(ピザ2枚って曖昧ですよね…)。 そして、原則1サービス(以上)を1チームで開発する。つまり、1サービスを2チーム以上で開発しなければならないぐらいになっていたらそれはサービスが大きすぎるので、どこかでマイクロサービス化できるはずだと考えています。

LAPRASでも一番最初はWebアプリケーションとクローラーが一つの大きなDjangoアプリケーションになっていました。(そもそもこの構成がどうかと思いますが、スタートアップの初期フェーズなのでこういうこともあります。) そして開発者が増えて6人になったタイミングで、クローラーをアプリケーションから引き剥がし3人ずつのチーム2つに分離しました。現在もWebアプリケーションを開発するWebAppチームとCrawlerチームの2チームで開発を続けており、それぞれ4人のチームになっています。今回の採用ポジションを開けることによりWebAppチームが6人になる予定ですが、次にマイクロサービス化すべき場所はすでに見えており、リファクタリングできそうなタイミングで分割しようとチーム全体で考えています。

今のところこの方針でうまく組織が回っていると感じており、例えばWebAppチームに関しては開発者3人で LAPRAS SCOUTLAPRAS に加えChrome拡張の LAPRAS SCOUT Extension も作っていますが、LAPRAS SCOUTのユーザさんからは、アップデートの速度早くてすごいですよね!という声も頂いております。今後一緒に開発をして頂ける方が見つかり人が増えても、余分な機能開発はせず作るべき機能に集中して開発ができる組織を作っていきたいです。

どんな方と一緒にサービスを作っていきたいか

ハードスキル面では創業初期から

・社内のエンジニアの平均よりも高いスキルを持っていること
社内にない知見を強みとしてもっていること

というポリシーを崩さずに採用してきましたが、エンジニアに関しては現在8名となりサービス開発に必要なスキルセットは社内で一通り揃うような状況となってきました。そのため、今後は後者の条件を

・(社内と被りがあっても良いので) どこかの分野で突出した強みを持っていること

に変更しようと考えています。

そしてそのスキルセットをもっていることを前提として、LAPRASが目指している世界観に共感してくれる方や一緒に働くメンバーを重要視している方と一緒に働きたいなと考えています。というのは既存のメンバーに「なぜLAPRASで働き続けるのですか?」と問いかけると、周りのエンジニアの技術力の高さを一番にあげる方はおらず、

・解決しようとしている課題は難しいが、社会的にとても価値があるのでチャレンジしていて楽しいから
・エンジニアの実力を可視化し、実力がある人が活躍できる世界を作りたいため
・会社として目指している方向が明確で、全員がそこに向かっていっているのが好きだから
・ビジネスチームとエンジニアが対等に話せてお互い意見をいいながら良いプロダクトを作っていける環境があるから

という答えが返ってくるためです。技術的に信頼できる仲間であることは最低条件で、その上で同じ目標を追いかけて仕事ができる方と一緒に働けると嬉しいなと考えています。

人と企業のミスマッチをなくしていきたい、人と企業に限らず世の中のミスマッチのすべてを解消していきたいと考えている方、そしてこの組織で働いてみたいなと感じて頂けた方はご連絡頂けたら幸いです。Wantedlyからでも私のTwitter (@showwin) DMからでもどこからでもお待ちしております!

再掲 採用要件はこちらです!: Webエンジニア - 2019秋

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