未経験こそ魅力の源
ーーIT業界は未経験だったそうですが、どうしてランウェイに?
未経験だから避けるというのではなく、むしろ未経験だからこそ得られるものがあるという姿勢で入りました。
今までの自分とは違うことができるというのは、私にとっては魅力だったんです。
そう考えてIT業界の会社は何社か面接を受けました。
ランウェイではテスターとしての採用だったのですが、とにかくどの会社よりも話しやすかったのがランウェイだったということもあり、ランウェイで働くことにしました。
ーーアプリ開発などのランウェイの事業内容についての前提知識はもちろん無かったと思いますが、そのあたり心配はなかったですか?
もちろん、知識や経験があるに越したことはありませんが、テスターの仕事は、テストすべき項目が書かれている「項目書」通りにテストを実行し、その過程や結果を記録してまとめて報告するということが本質だと思います。
その本筋さえしっかりしていれば、アプリ開発に特有な知識や経験はあとからいくらでも身に付けられると考えました。
むしろ、何も知識も経験もないということは、それだけフラットな位置で考えることができるので、良かったのかもしれません。
ランウェイでの「テスター」のお仕事
ーーランウェイで仕事をはじめてみて、どうでしたか?
「ああ、これが『IT業界の』『会社』なんだな!」と思いました。
ランウェイでは、年齢も違う、立場や役職も違う人たちが目の届く範囲にいて。
指揮命令系統とか、そういった「会社の形」が分かるような環境で仕事をしている実感があります。
また、「社内がとても静か」なことも驚きでした。もちろん雑談するときはするのですが、ひとたび集中すると、グッと集中して皆静かになります。メリハリがある働き方というのはこういうものなのか、と思いました。
ーー今の仕事内容を、改めて教えてください。
簡単に言うと、あらかじめ作成された「項目書」に沿って、アプリなどを操作していき、その結果をフィードバックする「テスター」というお仕事です。
「項目書に沿ってテストを実行する」と言うとシンプルに聞こえます。
しかし、例えば、ある画面からある画面に移動する「遷移」というプロセスを実行したときに、その遷移先の画面は合っているか、画面の表示は崩れないか、表示されている内容に間違いはないか、といったような1つの物事を複数の視点でチェックすることが多いのです。
いくら項目書に書いてあるとはいえ、非常に頭を使う仕事だと感じています。
また、項目書に書いてある指示をしっかり実行すること自体も、とても大事だと感じています。例えば、「画面の遷移を確認する」と言葉でいえば簡単ですが、それには先ほど言った遷移先の画面の正誤の確認や、画面の表示のチェックに加えて「ログで判定する」というのも時には加わったりします。
「ログ」というのは、その画面固有の名前みたいなものです。
似た画面でも実は別物だというときに、ログで区別して判定する必要があります。うりふたつの人物を名前で区別するようなものです。
目で見て確認するだけでなく、より分析的に見てテストをする必要がある点は、アプリのテストの難しさだと思います。
そういった細かい指示を一つ一つ理解し、その上で指示を実行することは、アプリ開発を成功させるためにとても大事な工程です。その責任は強く感じています。
大変なこと、やりがい
ーーランウェイでの仕事で、大変なことはありますか?
これはIT業界でシステム開発を行なっている会社に共通のものだと思うのですが、とにかくシステムを開発して納品するまでのスケジュールとの戦いになる、というところですね。
お客様の希望するクオリティを担保しつつ納期までに仕上げるのは、並々ならぬ努力があってこそだと思います。
テスター特有の大変なことと言えば、これもIT企業によくある話だと思いますが、テストに使うスマホ端末が不足しがちなところでしょうか。
あちこちで端末を使ってプログラムがきちんと動くかの簡単な確認をプログラマーさんなどがやっています。そうすると、テスターが使いたいときに、その端末が無いことがあります。
そんなときは、「おそらく、あのプログラムをやっている●●さんが持っているに違いない!」とアタリをつけて、
「●●さ~ん、もしかして、この端末持っていませんか?」と聞くと、大体当たります。
そのプログラマーさんが使っていてどうしてもその端末を自分たちが使えないときは、そのテストのプロセスは後回しにして別のテストをして対応します。
ただ、プログラマーさんが後々の確認作業のために(端末を)とっておいている場合があります。
そんなときは「見つけた!」とばかりに端末を持って行きます(笑)
端末がひっぱりだこになるのは、ある意味仕事が活発にされている証拠だと思いますので、大変ですが悪いことではないと思っています。
また、誰が何をしているかがランウェイでは分かりやすいので、その点助かっています。
ーー逆に、やりがいはどのあたりに感じますか?
一回やったことのあるような項目書であれば、どこからやった方がより効率的かといったことが分かって来るんです。それが嬉しいです。
例えば、同じ作業はまとめて処理すればそれだけスピードアップできるとか、このパターンはこういったチェックが入るから、他の同じようなパターンのプログラムと一緒にやってしまおう、とか。
自分なりに経験を積んでくるとやり方が分かってくるんですね。
ただ、それも最初に項目書通りにテストを実行していたからだと思います。
スポーツなどでもそうですが、まずは教えられたとおりに基本の動作を身に付ける。そして、それに慣れてきたら、もっと複雑な動作を、自分なりに工夫してできるようにする。
そんな過程をテスターの仕事でもやっている気がします。
自分の仕事は、自分で責任を持ってやる
ーー今後はどうなっていきたいですか?
今後は、とにかくテスターとしてのスキルをより上げていきたいと考えています。
その上で、人にテスターの仕事を教えられるようになっていきたいです。
とてもありがたいことに、ランウェイは「誰が何をしているか」が分かりやすく、かつ自然体でいられる雰囲気があります。
無理なく仕事のスキルを上げていける環境だと感じています。
ーー最後に、ランウェイに向いている人、一緒に働きたい人はどんな人ですか?
一緒に働きたい人は、仕事に責任を持ってやってくれる人ですね。
自分が担当するテストに関しては、最初から最後まで自分がテストを実行しているので、自分が責任をもってやるのが当たり前だと考えています。その考えを共有できる人と一緒に仕事ができたらと思います。
また、それと同時に、適切に相談や質問ができる人だと、とても仕事がしやすくなると思います。
向いている人は、社長や管理職の社員を怖がらない人です。
そういった方々は、立場上耳に痛いことを言わなければいけないこともあると思います。
だからといって、それで縮こまってしまうのは避けた方が良いと思います。
実際、私も社長と1対1でお話をする機会があって、思い切って伝えたいことを伝えてみました。
そんなことができる土壌が、ランウェイにはあると思います。
ーー一貫してテスターとしての仕事を責任感を持って取り組んでいるT・Mさんでした!