先日、ドラマ『星降る夜に』を一気見しました。
感情を忘れて生きてきた産婦人科医の鈴と聴覚障害をもつ遺品整理士の一星が出会い、恋に落ちていくストーリーです。
命のはじまりと終わりを司るふたりはいろいろな問題に直面しますが、その度にお互いや周りの人の言葉や助けに支えられながら乗り越えていきます。
ドラマ『星降る夜に』で心に残ったセリフをここで共有させてください~!
①
「生と死はあまり変わらないのかも
死は絶望とか終わりじゃなくて
生の続きなんじゃないかって思う
人は明日は当たり前に来ると思うから
近しい人の死に戸惑ってしまうことも多い
だから明日死んでも悔いがないように
俺は伝え続けるよ」
これは一星のセリフです。一星は聴覚障害をもっているため、表情や手話、スキンシップ、メッセージアプリなどで相手に気持ちや想いを伝えます。その表現がとてもまっすぐで、愛らしく感じます。
そして、相手の目をしっかり見て、その都度思っていることをしっかりと伝える姿が印象的でした。
何かの節目に日頃感じていることや感謝のメッセージを伝えることはできますが、私も一星のように、思ったときに直接相手に気持ちを伝えられるよう心がけていきたいです。
また、“死”に対して、“生の続き”と捉えるのは新鮮でした。身近な人、大切な人の死はどうしても悲しいものですが、それはその人が今まで生きてきたからこそ訪れた“死”であるということ。そう考えると、決して悲しみだけでなく、感謝や称賛、尊敬の意が自然と浮かんでくる気がします。
②
「俺はいいことも聞こえないけど
イヤなことも聞こえないから
それに 俺が聞こえないのは
誰だって見てりゃわかるし
みんな理解しようと思ってくれて
ラッキーかも
目で見てわからないものを
抱えて生きている人の方が
俺よりずっと大変だ」
一星自身も大変な思いをしてきているはずなのに、このように他人のことを想える一星の優しくて温かい心に感動しました。それと同時に、ドラマのなかでも登場しますが、この世には見えないところで悩みや苦しみを抱えて生きている人がたくさんいると思います。
そのような人々の問題を根本的に解決することは難しいかもしれませんが、なにか少しでも心が軽くなったり、癒されたり、笑えたりする力になれたらな、と思います。そのためにも、目の前の仕事に一生懸命取り組んだり、自分自身がご機嫌でいれるように心掛けたり、周りの人の些細な変化に気づいたりすることができるように意識していきたいです。
また、他人や物事の一面だけを見てすべてを判断しないようにしたいです。悪い印象を受けたとしても、その背景には何か別の事情や取り巻く環境があるかもしれない。そのことを念頭に置いておくことが大切であると思いました。
③
「元気そうに見えても
みんな色々抱えて生きてんだ
別に俺が特別な訳じゃない
世の中の人は
耳が聞こえないからかわいそうとか
簡単に決めつけ過ぎなんだよ
だから そんなやつらの言葉に
鈴が傷つく必要はない
ということで飲むぞ!」
このセリフは②のセリフと通じるところもありますが、特に心に残ったのは後半部分です。誰しも、人やものごとに対して、最初の印象や先入観だけで判断したり、いつも見える一面だけにとらわれて判断したりしてしまうことがあるのではないでしょうか。特に、自分があまり興味を持っていない、あるいは苦手な対象に対して。
そのため、その視線を向ける私たち自身も相手や物事に対していいところを見つけようとしたり、他の面や背景を知ろうとしたりするなど意識する必要がありますが、視線を向けられる側の受け取り方も、その度に傷つかないようにするためには重要なのかもしれないと感じました。
これは私自身の問題で、対象が少し異なるかもしれませんが、受け取り方という点で考えたことがあります。
周りの人の声や評価・批判は参考になり、自分の足りないところや気付いていなかったことに気付けるありがたいものである一方、様々な意見があって、ひとつひとつを真正面から受け取っているとどれを信じたり、取り入れたりしていけばよいのか分からなくなって、疲れてしまうことがあります。
そんなときのために、自分のなかで基準を作っておくことが大切だと思いました。“人の意見はそれぞれその人の尺度で言っているもの”ということを前提として、ありがたく受け取り、自分にとって必要なところだけをちょうだいしたり、自分はそれで成長できるのかという視点で批判を選別したり。
スルーする力が必要だというと語弊があるかもしれませんが、私は自分自身に“気にしないという力”が不足していると感じることがあるので、この基準を持っておくと心強く、そして自分を信じることもできるのではないかと考えます。
みなさんはドラマ『星降る夜に』、見たことありますか?
まだの方にはおすすめさせていただきたいですし、みなさんの感想や心に残ったセリフをぜひ聞かせていただきたいです♬