【メンバー紹介 Vol.5】エンジニアの考えや判断を尊重したい_エンジニアリング領域のユニット長が日々考えていること。(インタビュー)
今回はエンジニアリング領域のユニット長のながたさん(仮称)へのインタビューをお届けします。
エンジニアとして顧客折衝からコーディングまで最前線で活動しながら20名以上のメンバーの育成に関わるなど広い分野で活躍されているながたさんに、K3のこと、仕事・メンバーとの向き合い方など、色々お伺いしました。
※契約上の制限がある仕事の詳細を除き、それ以外のことは限界までリアル(無調整)です。
※個人情報保護のために仮名表示をしています。
<メンバープロフィール>
仮称/ながた
入社年/2008年
出身地/埼玉県
所属/CPS事業部 東京ユニット(エンジニアリング領域)
経歴/Windowsアプリ → ウェブ系 → 携帯/スマホ →QA/品質/テスト → データ分析/AI という遍歴です。
<表記> I:Interviewer N:ながた
参画の経緯
Ⅰ:K3へはどのような経緯で参画を?
N:前職在籍時(職種は今と同じソフトウェアエンジニア)に大学時代のゼミの先生から大学の非常勤講師の誘いがあり、直感的に面白そうだな、と思い副業可能な会社への転職を考えました。
とはいえ当時(15年前)、副業が許される会社は稀でした。
そんな中K3は事情を説明したら理解してくれて受け入れてくれました。お客様にも説明してくれて。
結局4年ほど平日に週一で大学の非常勤教師をしながら働いていました。有難かったな~と思っています。
Ⅰ:K3はもともと大学の研究室から始まったという会社の成り立ちもあって、学校と地続きなところがありましたよね。 働きながら博士号を取る方もいましたし。
K3は昔から副業OKですが、学校の先生というのが特に琴線に触れたところはあると思いますね。
K3のこと
Ⅰ:入られてからのK3の印象はどうでしたか?
N:50代を超える方でもゴリゴリとプログラムを書いているのは衝撃でしたね。
年齢を重ねるとリーダーやプロジェクトマネージャーなどを求められる会社が多い仲、ここはやばい会社だなと思いました。
Ⅰ:やばい会社ですか(笑)?
N:はい(笑)そのくらい、(良い意味での)衝撃がありました。
いつまでも第一線でコードを書き続ける、技術に突き抜けた人がいることに、純粋にすごいなと思いました。同時に自分がそんなことできるのかな、とも思いましたけどね。
とはいえ、本当に技術的に突き抜けた人は、ある程度同じレベルにいないと理解できない部分もあるので、今でもK3の2~3割の人のすごさは理解できていないかもしれないな、と思っています。
最近のエピソードだと、業務で必要なライブラリを探していたのですが、妥協案レベルのものしか見つからず、という事がありました。その時に、とあるエンジニアさんが「業務の合間でやってみます~」とさらっと言った数日後に本当に作ってきたのには驚きましたね。圧倒的なパフォーマンスで。
Ⅰ:それはすごいですね。その『やばい会社』に対する印象、今はどうですか?
N:技術的スキルがしっかりと評価される土壌は今も変わらない、いい土壌だと思っています。
これまでやってきたことと今やっていること
Ⅰ:K3ではどんなお仕事を?
N:2008年の入社当初はモバイル事業部(CPS事業部の前身)で、ガラケー向けのアプリ開発に関わっていましたが、すぐにスマートフォンの時代になったので、それからはAndroid関連の仕事を特定のお客様と一緒にさせてもらっていました。
そのお客様との仕事はずっと続いていて、今は主にあるアプリに関する分析作業や技術支援などを行っています。アプリで集まってくるデータの分析とそれを使ったAI推論モデルを作るみたいなところです。“ゴリゴリ”とプログラム書いてますね。
Ⅰ:具体的にはお客様とのやりとりはどんな感じですか?
N:基本的にお客様のゴール設定を伺う事を大切にしています。
お客様に言われた通りの事だけをするのではなく、お客様が目的を達成するための支援ができるよう意識しています。
例えば、販促方法に関してデータ分析の依頼を受けたとして、その場合のゴールは商品が売れることなので、依頼されたデータ分析以外にも販促に近づく答えを出せるようにしています。
Ⅰ:なるほど。同じお客様と長くお付き合いされている理由がわかった気がします。
Ⅰ:ながたさんはユニット長ということですので、マネジメントに関するお話もお聞かせください。 一口にマネジメントと言ってもさまざまなレベルがあります。野球で例えれば、レベルが自らプレーをしつつチームを引っ張っていくリーダーレベル、チーム(リソース)の采配をしてシリーズを戦いきる監督レベル、試合は監督に任せて中期のゴール設定とリソースの管理に徹するGMレベル、などがあると思いますが、今ながたさんはどのレベルで関わられていますか?
N:監督レベルから一部GMレベルですかね。
基本的にはリーダーに任せて横から見ている感じです。
場合によっては少し濃いめに関わることもありますが、頼れるリーダーが多いので、自分のマネジメント範囲はだいぶ薄くなっています。
あと、マネジメントの時間はあまり「仕事」として認識していませんね。
Ⅰ:というと?
N:表には出さないですが、心の奥底では(プレーヤーとして)“自分でやりたい”と思っているんだと思います。
Ⅰ:マネジメントではなく一プレーヤーとしてのながたさんからは、他のメンバーはどう見えますか?
N:誰に対してもライバルだと思ってるのかもしれません。
ライバルだからこそ、自分が上長として関わるときも情報を平等に出したうえで勝負をしたいと思っています。指示を出すよりも同じ情報量で最大限やっていきましょう、という感覚です。
チームのメンバーでありライバル、プレーヤーとしてはそこに対しても負けないように必死でやっているところがありますね。
Ⅰ:ご自身はどんな人だと思いますか?
N:変わり者かなとは思っています。変わった考えを持ち続けていたいと思ってます。
Ⅰ:変わり者ですか?
N:一定の常識は持ちつつ、変わっている人ですかね。常識に寄せつつ、変わっている人。
Ⅰ:もう少し詳しく教えてください。
N:誤解を招きそうですが恐れずに言ってみます。例えば、仕事の考え方として、基本的に上司の言っていることはうまく受け流して、自分はメンバーと一緒にやりたい方向に進めばいいと思っています。
優先するのはお客様とメンバーで、上司には何かあれば後で謝ればいいと思っていますね(笑)
Ⅰ:メンバーがながたさんと同じ考えを持っていて自分なりの行動をした場合どんな反応をされますか?
N:“やったな!”と思いますね。そうあって欲しいと思っている。自分に対しては、上司なんかくそくらえと思ってくれるくらいが嬉しいです。
Ⅰ:実際にプロジェクトの中にいるエンジニアの考えや判断を尊重し、任せることは任せる、という事ですね。ある種の文化ですね。
N:はい、そう思います。これまで、自分もそういう環境でやらせてもらって来ましたし。
客先に行って「あとはよろしく!」みたいなこともありましたが、自分は特にハードルが高いとかも思わず、得意分野でしたね。「任せてください!」と思っていましたね。
というか何か上司に言われてもうまく受け流して摩擦が出ないようにしていましたね(笑)
Ⅰ:メンバーの成長のためにどんな関わりを持たれていますか?
N:できるだけ個々のメンバーのやりたいことに沿う仕事をアサインするようにしています。
Ⅰ:メンバーのやりたいことはどうやって掴んでいますか?
N:半期に一度の目標面談の際に、直近の仕事の状況のヒアリングと合わせて、二から三年後どうなっていたいかは聞くようにしています。すぐに希望に沿った仕事をアサインできない場合も、今の仕事で学べることを伝えるように意識しています。
Ⅰ:メンバーと話すときに心掛けていることは?
N:お客様もそうですが、役割(や責任)が違うだけで基本はニュートラルだと思って関わっています。少なくとも変な“上司感”は出していないつもりです。
一緒に働きたいメンバーについて
Ⅰ:どんなメンバーに参加してほしいですか?
N:前向きであって、真面目であって、その上で尖るところは尖ってほしいですね。
前向きはそういう言動を常にして欲しいということではないです。前向き発言をしなくても仕事の仕方や態度、アウトプットで感じられれば問題ないので、根底にそういうことを感じられる人と仕事をしたいということです。それと真面目さ。どんなに変わっててもいいですが、根底が真面目でないといいチームにはなれないかなと。
Ⅰ:真面目は包含する範囲が広くて、人によって受け取り方にバラツキが出そうです、たとえば「実直」「誠実」など、より具体的な言葉で表現するとどうでしょうか。
N:誠実ですかね。先ほどのお客様との関わり方も、掘り下げていくと誠実につきあたります。
お客様に言われた通りの事だけをするのではない、というのも根本にお客様に対する誠実さがないと成り立ちませんよね。
Ⅰ:なるほど、さきほど「お客様に言われた通りの事だけをするのではなく、お客様が目的を達成するための支援ができるよう意識しています」という発言もありましたが、ここも誠実と結びついてきますね。お客様と長い関係を維持されて、その中でより面白い仕事(エキサイティングな仕事)を受け続けているのはながたさんの仕事やチームに対する理念の結果なのだなと思いました。
貴重なお話ありがとうございました。