What we do
コペルニクは、本部のある東南アジアやアフリカ諸国をフィールドとして、貧困問題や環境問題などの社会課題を解決できるソリューションの開発・開拓を行っています。また、開発したソリューションを活用して、国際機関を始めとする公的機関や企業・団体と協働して、様々な社会課題の解決を目指すプロジェクトを実行しています。多くのプロジェクトはインドネシアチームと日本チームとの混成で行いますが、日本単独で行う案件も増えてきています。
我々のソリューション開発過程の特徴に、「実証実験」と呼ばれる手法が挙げられます。これは、新規技術やサービスの効果検証を行うために、統計学を応用しながら客観的に効果を測定する手法です。また、短期間のうちにこのプロセスを繰り返すことで、効果を最大化できるようにソリューションを改善する点にも特徴があります。この過程を通して効果が高いと認められたソリューションを実際のプロジェクトに応用するため、プロジェクトの成功確率も高まっていくと考えています。
また、このソリューションはカタログ化して一般にも公開しており、他の団体が自由に活用いただけるようにしています。これにより、コペルニクだけではアクセスできない社会課題に対しても我々のソリューションを活用してインパクトを与えていくことを目指しています。
このアプローチやシステムは世界的にも高い評価を頂いており、日本企業や日本の公的機関はもとより、世界的に著名な財団や国際機関とも協働して多様なプロジェクトを実施しています。最近では、我々のアプローチを積極的に普及する活動にも取り組んでおり、国際開発セクターの変革を通して、これまで以上に大きなインパクトをもたらす事を目指しています。
Why we do
創設者の中村は、ラストマイルと呼ばれる特に支援の行き届かない地域に対してシンプルな技術で社会課題を解決する取り組みから活動を開始しました。例えば、「ライフストロー」と呼ばれるストロー型の浄水器を活用して飲み水へのアクセスを改善したり、「ソーラーランタン」という外部電源を必要としない電気機器により電気が届かない地域の生活環境を改善したりしてきました。革命的な活動として多くのメディアにも取り上げられ、国際機関からも注目される活動であった一方で、その活動をより永続的でインパクトの大きなものに変えていくためには、組織の変革を求められる時期でもありました。
その過程で、コペルニクに対して製品開発段階から関わることへのニーズを高くいただいたこと、またコペルニクが社会課題に対する解決策を統計学的に実証していく方式を開拓していったことで、現在の活動が生まれてきました。この活動によって、より大きなインパクトをもたらす事を目指しています。
How we do
コペルニクの特徴に、革新的なアイデアを大事にする文化があります。生み出されたアイデアは実証実験を通して新しいソリューションとしてプロジェクトへ応用しています。この新しいアイデアを歓迎する文化を制度化したものとして、「Next CEO」プログラムと呼ばれるものがあります。これは、団体内で生まれてきたアイデアで実証実験を通して効果を確認できたものを活用して、新たなベンチャー組織を立ち上げる取り組みで、すでに新たな組織が立ち上がり始めています。
また、プロフェッショナリズムも大切にしています。高い基準に基づいて品質の高い成果を出していくことに加えて、常に高い倫理観と透明性をもって活動を行っています。この考え方に基づきながらも、効率性を大切にし、日本・インドネシアと拠点に関わらず、またリーダーシップチームから現場担当者レベルまでの職位に関わらず、フラットにディスカッションを行いながら成果を出していく文化があります。
コペルニクで働くことはチャレンジングな事もありますが、助け合いの文化の元、新しいメンバーでも早期に立ち上がって頂けるよう、最大限の支援を行っています。