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【代表取締役・CTO対談(後編)】効率よく社会を良くしていくために、エンタープライズに注力

こんにちは! HR本部 採用チームの小澤です。

今回は、代表取締役・重松さん、取締役CTO・小林さんの対談の後編をお届けします。

前編では、稟議・ワークフローSaaS「kickflow」を開発することになったきっかけや2人の馴れ初めなど、過去と現在についてお話をお聞きしました。


▼前編はこちら
【代表取締役・CTO対談(前編)】華やかじゃなくていい、お金を払ってでもどうにかしたい課題を解決するプロダクトで、みんなをハッピーにする


後編では、組織や事業のこれからのこと、未来についてお2人の考えを語っていただきたいと思います。ぜひ、最後までご覧ください!


▼プロダクトについて
https://kickflow.com/


"いい感じ" の組織にしたい

小澤:
半年くらい前から採用を強化する、つまり人を増やしているとのことですが、どんな組織にしたいと考えていますか?

重松さん(以下、重松):
人って、どんな会社でも働けると思うんです。でも、どんな会社・組織で働くかによって、出せる成果やパフォーマンスは変わってくる。それならば、kickflowにいるからこそ成果が出せるという環境を作りたいですね。

もうひとつは、長く働ける組織にすること。会社として成長し続けるには、経営的にも感情的にも、みんなにここで長く働きたいと思ってもらったほうがいいんですよね。お互いに仕事がしやすくなりますから。

小澤:
成果を出せる、長く働ける組織づくりに向けて、具体的に取り組んでいることはありますか?

重松:
創業期からフルリモート・フルフレックスで働けるようにしたり、いろんな制度を整備していますね。最近では形骸化していた前のバリューをリプレイスしました。一昼夜にして変えられない部分もあるので、定期的に議題にあげています。

小澤:
そういえば、なぜフルリモート・フルフレックスという働き方にしているのかも、聞きたいと思っていたんです。

重松:
会社をつくったときにコロナ禍となって、それならこのままリモートにしようかというのが最初のきっかけです。でも、それだけじゃないんですよね。

日本は今、高齢化が進んでいて価値観も多様化している。歳を重ねればライフスタイルも変化していく。そんな中でkickflowという会社を選んでもらうには、働きやすい環境にしておくのも大事なんじゃないかと。

自分自身も子供が二人いて東京まで2hぐらいの場所に住んでて、若い頃と同じ働き方はできないなと思い始めていたタイミングでした。

そのために何をするのかという部分は、小林さんや小澤さん、これから入社してくる人事メンバーを中心に、アクションプランを考えていきたいと思ってます。

ちなみに自分のスタンスとしては、フルリモート・フルフレックスだから起きると言われている問題の大半が出社してても起きる可能性があるものだと思っているので、ここにとらわれずに向き合っていくつもりです。



小林:
重松さんと同じで、長く働ける会社にしたいというのはずっと思っていて。僕、この会社をつくるまでに5回転職しているのですが、前職の時に「次に行きたい会社が世の中にないな」って思ったんですね。

じゃあ、行きたい会社というのはどんな会社なのかを考えてみると、1つの軸だけ突出して良くてもダメなんです。たとえば、給料はいいけど社内がギスギスしてるとか、逆に、仕事は楽しいけど給料が低いとか。そうじゃなくて、裁量があってやりたいことができて、ワークライフバランスが実現できる、給料もでるしストックオプションもある、社会の役に立つ事業ができていて会社も成長している。すべてのパラメーターが合格ラインに達している会社をつくりたいんです。

自分が働きやすいというのもあるのですが、イケてる会社じゃないと昔の同僚を誘ったりもできないですからね。


課題を解決し続け、社会全体に貢献する

小澤:
もしかすると時期的にまだ早い質問かもしれないのですが、稟議・ワークフローSaaSの次に何をするか、もう考えていたりしますか?

重松:
次のプロダクトを今すぐやるかと言われたら、まだまだワークフローに投資すべきフェーズだと思っているのでそうではないですね。ただ、どういうものを作っていくかというルールは決まっていて。さっき(※前編参照)も伝えましたが、「何かしら課題があって、しかもその課題に対してお金を払ってでも解決したいと思っている人がいる」というものを作り続けていきたいです。

小林:
これは僕も同じです。お客さまの課題があることが大前提で、その上で、お金を払ってくれるかどうか、つまり売れるかどうかを大事にしています。

小澤:
そういえば、kickflowのエンジニアは「その機能を追加して、売上が増えるかどうか」という話をよくしていますね。

小林:
ふつうは逆ですよね。偉い人から言われて、売上に追われて開発しているみたいな。ここはウチのいいところだと思うのですが、自分たち次第っていう意識が強いのかなと。自分たちがちゃんとしないと売上が伸びないっていう、いい意味での危機感がみんなにあるから、議論するときに自然と「売上」という話が出てくる気がしてます。

小澤:
なるほど。エンジニアが売上のことを考えてくれるのは、経営者にとってもビジネス側にとっても心強い限りですね。

もうひとつ、ターゲットみたいなところもお聞きしたいと思っていまして。kickflowでは「エンタープライズ企業の課題と向き合い、未来を切り拓く」というミッションを掲げていますが、なぜ、エンタープライズに注力をしているのですか?

重松:
誤解のないように伝えておくと、必ずしも中小企業向けのプロダクト、サービスをやらないというわけではないんです。「何かしら課題があって、しかもその課題に対してお金を払ってでも解決したいと思っている人がいる事業を作ろう」というのが原理原則なので。

一方で、大企業は日本の経済や未来にとって大きな影響を与える存在です。しかも、大企業ほど物事をスピーディーに前に進めるのがむずかしかったりもします。また、当時はエンタープライズ企業に向けたスタートアップが少なかった、というのもあります。難しいから少ないんだろうなと思ってたのですが、だからこそチャレンジのしがいもあるし、課題がたくさん残されているはずでした。

世の中には無数の課題があって、その課題を解こうとしている人たちもたくさんいます。であれば、「課題の量」が「課題を解こうとしている人たち」よりも大きい領域に注力した方が、世の中の役に立つだろうなと考えたことがぶっちゃけた理由ですね。



小澤:
最後に、経営スタイルについてもお聞きしたいのですが、たとえば、これまでにまとまった金額を資金調達できていたとしたら、一気に会社を大きくしていましたか?

重松:
お金はあったほうが取れるアクションが増えるのであるに越したことはないですけど、いきなりアクセルを踏んだりはしなかったと思います。小林さん、どうですか?

小林:
重松さんと同じく、踏まなかった気がしますね。

重松:
そうなんですよね。私もkobakeiさんも気質的に堅実コツコツ系なので、ドカッと大きな資金調達はしなかったと思います。最初の資金調達時に投資家と話をしていろいろな考えに触れたのですが、当時は「PMFするまではコツコツ行くスタイル」を選択しました。そのコツコツがボトルネックになってしまったこともありますが。

小林:
結果的にはそのスタイルで良かったと思ってます。不況がきても組織を絞ったりしなくて良かったので。とはいえお金を守るだけではダメなんですよね。ゼロイチのフェーズはもう終わりかけていますから。今までギリギリの人数で回していたので、特に採用にお金を使っていきたいなと。

重松:
今後はお金を使って、使った分以上の成果を出すフェーズですからね。SaaS事業を営んでいる株主(HENNGE株式会社、Sansan株式会社)の先輩たちに壁打ちしてもらいながら、投資のバランスを見ています。

二人とも一周目の起業家ということもあり、この点はシリアルアントレプレナーと比べて圧倒的に弱いと自覚していますが、先輩たちに教わりながら最適解を日々考えています。

とはいえ、先輩たちもそれぞれ言ってることが違ってたりするので、最後は自分たちが信じて決めるしかない話です。「真剣に話半分で聞く」という絶妙なスタンスが大事ですね。ちなみに「我々はこのスタンスですよ」ってのは投資家のみなさまにもきちんと伝えています!

小林:
こういう話って外部や社内に発信することが目的だけど、二人が普段当たり前のものとして考えてたことが明文化されて、とても良い機会でした。小澤さん、またよろしくお願いします!

小澤:
もちろんです! 本日はお忙しいところ、ありがとうございました!


(後編・終わり)


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