「御社のビジョンに、深く共感いたしました!!」
採用面接の場で、この言葉を聞かない日はありません。
「共感採用」という言葉が世の中に定着して久しく、多くの転職者が企業のホームページを読み込み、経営理念やビジョンに賛同する姿勢をアピールしてくれます。
それ自体は非常に素晴らしいことですし、企業研究の成果として真摯に受け止めています。
しかし、経営の最前線で泥臭く戦う中で、僕は一つの残酷な真実に気づいてしまいました。
それは、面接で「共感しました」と語った人間の大半が、入社後に厳しい現実や理不尽な壁にぶつかった瞬間、「思っていた環境と違った」と言って去っていくという事実です。
組織において理念は「入社後に教育して浸透させるもの」ではなく、「最初からその理念を持っている人間が、同じ旗の下に集まるもの」でしかありません。
今日は、企業側の採用論ではなく、「転職者側の目線」に徹底的にフォーカスしてお話しします。
「理念で会社を選ぶ」とは、一体どういう覚悟なのか。
そして、条件ではなく理念という不確かなものに自分の人生を賭けた転職者が、なぜ入社後に決して後悔せず、圧倒的な成果を出し続けることができるのか。
そのマインドセットの核心を紐解きます。
1. 「いいね」レベルの共感は、修羅場で必ずメッキが剥がれる
多くの人が口にする「理念への共感」は、SNSで「いいね」を押す感覚に非常に似ています。
「日本をクライマックスへ、という言葉はかっこいいですね」 「地方創生に貢献するという方向性に、とても魅力を感じます」
こうした綺麗な言葉は、波風の立たない平時においては機能します。
しかし、ビジネスの現場、特に勝継屋のような「0→1フェーズ」のスタートアップや、地方企業の泥臭い変革の現場は、毎日が修羅場の連続です。
・クライアントの社長と意見が真っ向から対立し、怒鳴り合いになる。
・社内の仕組みが全く整っておらず、昨日決めたルールが今日ひっくり返る。
・自分の実力不足に直面し、クライアントの前で冷や汗をかきながら恥をかく。
こうした極限のストレスにさらされた時、「いいね」レベルの共感で入社した人間は、一瞬で心が折れます。
なぜなら、彼らにとってその理念は「会社から与えられた綺麗なスローガン」に過ぎないからです。
自分が苦しい思いをしてまで守り抜くべき「自分の信念」ではないため、簡単に「こんなに苦労するなら、この会社を選んだのは間違いだった」と他責にし、逃げ道を探し始めてしまうのです。
2. 理念で選んで後悔しない人間の、たった一つの共通点
一方で、どれだけ泥水をすすろうが、どれだけ理不尽な壁にぶつかろうが、決して目を逸らさず、むしろ目をギラギラさせて前に進み続ける転職者がいます。
彼らが「共感採用」で入社して、後悔しない理由。
それは、彼らが会社の理念を「共感するもの」としてではなく、「自分の人生のテーマを実現するための『武器』として利用してやる」と捉えているからです。
彼らは、勝継屋の「日本をもう一度クライマックスへ」というビジョンを聞いた時、「素晴らしいですね」と綺麗に同調するのではなく、自分の内側にあるマグマのような感情と接続させます。
「前職で、素晴らしい技術を持つ地方の町工場が、東京の下請けとして買い叩かれ、潰れていくのを目の当たりにして、本当に悔しかった」 「自分の手で実体経済を動かせない今の仕事の虚無感を、どうしてもぶち壊したい」
彼らは、自分の個人的な「怒り」や「原体験」を、勝継屋のビジョンに強烈に重ね合わせているのです。
だからこそ、修羅場に陥った時、彼らは「会社が悪い」とは言いません。
「この壁を越えなければ、自分が創りたい未来(=会社のビジョン)に辿り着けない。
なら、どうやってこの壁をぶち壊そうか」と、完全に当事者として思考し始めます。
理念で会社を選ぶということは、会社の考えに自分を染めることではありません。
「自分の魂のど真ん中にある譲れない想いと、会社の掲げる旗が、完全に一致していることを確認する作業」なのです。
3. 「条件」は変動するが、「自分の魂」は変動しない
転職活動において、給与や福利厚生、リモートワークの有無といった「条件」を重視することは決して悪ではありません。
しかし、条件を最優先にして会社を選んだ場合、その条件が崩れた瞬間に、その会社にいる理由は消滅します。
会社の業績が悪化してボーナスが減った。
部署異動でやりたかった仕事ができなくなった。
上司が変わって評価されなくなった。
外部環境の変化によって「条件」は常に変動するリスクを孕んでいます。
条件で結びついた関係は、あまりにも脆いのです。
しかし、自分の魂と会社の理念が合致しているという理由で飛び込んだ人間は、環境の変動に動じません。
「給料が下がろうが、泥臭い仕事に回されようが、この『日本をひっくり返す』という旗が立っている限り、自分はここで戦い続ける意味がある」
この強烈な腹落ち感こそが、彼らを最強のビジネスパーソンたらしめる原動力です。
朝礼で経営理念を何度唱和しても、決して手に入らない本物の「芯」。
それは、転職者自身が「この会社の理念は、他でもない俺自身の理念だ」と覚悟を決めた瞬間にだけ宿るのです。
4. 会社に「雇われる」のではなく、ビジョンの「共犯者」になれ
だからこそ、僕たち勝継屋は、採用において妥協しません。
僕たちが求めているのは、指示された業務を優秀にこなす「従業員」ではありません。
僕たちが掲げるビジョンに自分の人生を重ね合わせ、共に泥をかぶり、共に血を流す「共犯者(野武士)」です。
「この会社を選んだのは、給料がいいからでも、成長できそうだからでもない。勝継屋の掲げるこの思想に、自分の命(時間)を賭ける価値があると判断したからだ」
そんなヒリヒリするような覚悟を持った転職者に出会えた時、僕は心の底から震えます。
そして、その覚悟に対して、僕たちも会社として120%の誠意と熱量で応え、最高の戦場(フィールド)を用意することを約束します。
5. あなたの「譲れない想い」を、僕にぶつけてほしい
世の中の耳障りの良い「共感採用」の罠にハマり、入社後に「こんなはずじゃなかった」と後悔する人を、僕はもう見たくありません。
自分のキャリアを振り返った時、あなたが本当に成し遂げたいことは何ですか?
何に怒り、何に喜び、どんな未来を創り出すために、自分のビジネスパーソンとしての命を燃やしたいと渇望していますか?
もし、その答えが、勝継屋の「2030年までに全国230社の地方企業と伴走し、1兆円の経済を動かす」「日本を、もう一度クライマックスへ」という狂気じみたビジョンと重なり合うのなら。
僕たちは、あなたのその「覚悟」を、全力で迎え入れます。
綺麗な志望動機や、面接用の取り繕った言葉は一切不要です。
あなたが心の中に隠し持っている、生々しくて泥臭い「譲れない想い」を、まずは僕に直接ぶつけてみませんか。
[👉 理念で選んでみたい方、自分の想いと重なるか確かめたい方、まずはカジュアルにお話しましょう]
【勝継屋の「理念」と「採用のリアル」をもっと知るために】 僕たちがなぜ理念を最重要視し、どんな想いで組織を創っているのか。さらに深く知りたい方は、ぜひこちらのブログやnoteも覗いてみてください。
・[【ブログ】「理念が浸透しない」本当の原因とは?唱和だけでは変わらない組織の真実(2025/12/17) ※今回の記事の原点です] ・[【ブログ】「右腕を採用する」難しさを知っているから、私たちは転職者に正直に話す。(2026/03/25)] ・【note】トゥモローゲートという最高の会社を辞めてまで、僕が独立して「勝継屋」を立ち上げた理由。・【note】「東京が世界の入口?いや、世界に最も近いのは“地方”だった」──僕が地方に賭ける理由
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