カイロスマーケティングには「マーケティングを、もっと身近に。」するために一緒にがんばる心強い仲間がたくさんいます。実は、仲間の多くは、元々マーケティングに関わったことがない異業種・異職種の出身です。
今回は、高校の国語の先生から、カイロスマーケティングに転職し、マーケターから営業に異動して、なんだか異色なキャリアを歩んでいる営業のSさんへのインタビューです。
お客さまとお打ち合わせをしているときは、ニッコニコの素敵な笑顔。資料を作っているときは、びっくりするほど真剣な顔。表情がコロコロ変わるエンターテイナーなSさんに、お話を聞いてみました。
生徒との信頼関係のために、エッセイを書いた教員時代
ーーSさん、今日はお忙しいところお時間をいただきありがとうございます。カイロスマーケティングに入社する前は、私立高校の先生と、なんだか異色な経歴ですよね。
高校で国語を教えていましたね。自分で言うのもなんですが、ちょっと普通じゃないと言いますか、変わったことをしていたような気がします。
ーー普通じゃない、とはどういうことなんでしょう?
エッセイを書いて、それを職員室前の廊下に貼っていました。「なぜ勉強するのか」とか「事実と解釈を分けよう」とか。「汗がなぜベタベタするのか」など重いものから軽いものまで、色々なテーマで書きましたね。
ーー聞いていると本当に様々書いていたんですね。どうしてエッセイを書こうと思ったんですか?
先輩の先生から習ったことなんですけど、生徒との信頼関係を築くためには、Sがどんな人間なのか、伝える必要があるんですよね。何を考えていて、何を大切にしている人間なのか。真面目なのか面白い人なのか、などですね。生徒が「この先生はどんな先生なんだろうか」とわからないと、やっぱり関係って築けないんです。
「いつでも懐に飛び込んで来てね」と生徒に伝えたい。信頼関係を作るために、当時考えていたこと、面白いと思ったことを発信していました。エッセイを貼り始めて最初のころは、仲の良い先生たちが読むだけだったんですけど、だんだん生徒も読んでくれるようになって。読んでもらえて、とても嬉しかったのを覚えていますね。
生徒の要望に100%応える。面白いS先生であるために。
ーーS先生という人間が、生徒さんたちに伝わっていったんですね。ところで、Sさんって当時どんな先生だと生徒さんたちに思われていたんでしょう?
面白い先生だって思ってもらえていたんじゃないかなと。自分で言うのもおこがましいですけどね!でも、面白い先生って、ちょっと大変なんですよ。贅沢な悩みかもしれないですけど。
ーー面白い先生が大変…どう大変だったんですか?
「先生、面白い話してください!」って生徒に言われてしまうんです。いわゆる無茶振りですね。僕、そんなにいつでも面白い話を持っているわけじゃないんですけど、生徒が面白い話を期待してくれるなら、絶対に100%で返したい。どんな無茶振りにも、全力で返す。これは絶対だと自分に課していました。大変ですけど、楽しいですよね。
ーーどんな無茶振りでも、100%で返したい。期待に応える。なんだかSさんらしいですね。今も変わっていないですね!
お客さまの役に立つための試行錯誤。楽しさの質が変わったマケフリ編集部時代。
ーー教員時代のお話をするSさん、お話を聞いているとすごく楽しそうで。転職のきっかけはなんだったんですか?
代表の佐宗さんからスカウトをもらったのがきっかけですね。教員は本当に楽しかったので、辞める気はなかったんです。興味本位で、話だけ聞いてみようと思ってカジュアル面談を受けたら、この会社のミッション「マーケティングを、もっと身近に。」のために働いたら、生徒たちがこれから生きる未来を、より良くできるんじゃないかとワクワクしましたね。加えて、自分の可能性も広がるような気がして。全部直感なんですけどね。
ーー可能性が広がる直感…実際に入ってみてどうでしたか?
本当に色んな経験をさせていただいて、広がっている感覚がありますね。マケフリ編集部では色々なコンテンツ作成に携わって、今は営業としてお客さまとやり取りする日々を送っていて、出来ることも増えました。ただ、出来ることが増えた以上に、教員時代から考え方が大きく変わったような気がしています。
ーーどんな変化があったんでしょう?
例えば書くことについてなんですけど、教員時代のエッセイって「自分が書きたい」「僕が生徒に伝えたい」と思ったことを書いていたんです。書いていて筆がのると、本当に楽しくて。1つのエッセイを1時間くらいでばーっと、もう勢いで書いていたんですよね。
一方で、カイロスマーケティングに入社して配属されたマケフリ編集部。最初の記事を投稿するまでに、3週間もかかりました。この3週間の試行錯誤が、僕にとっては新鮮で楽しかったんです。
当時のマケフリ編集部長からのレビューの内容は「これは本当にお客さまの欲しい情報か」「この内容はお客さまのどんな困りごとを解決するのか」など、お客さまの立場に立って考えないといけないもの。自分視点で面白いものを書くのではなく、お客さま視点で考えて、書く。チームのメンバーと協力しながら、一生懸命考える。この試行錯誤が面白いなと感じました。
お客さまが成果を出すことがゴール。教員の経験がいきたセミナー講師。
ーーお客さまのために試行錯誤することに、面白さを感じていたんですね。Sさんといえば、セミナー講師の印象があって。どんなきっかけで始まったんでしょう?
マケフリ編集部長からの「Sくん、やってみる?」の一言ですね。面白そうだったので「あ、はい。」と二つ返事で。
ーーわたし、本当に人前で話すのが得意じゃなくって、お客さまの前でお話するのは難しそうだなと思っております。Sさんは最初からセミナー講師、しっかりできたんでしょうか?
はい。できましたね(笑)
ーーちょっと自信満々すぎません?(笑)最初からできたのはなぜなんでしょう?
ちょっと堂々と言いすぎましたかね。できた理由はやはり、教員時代に毎日、生徒の前で話していたからだと思います。あとは、記事を書きながら学んだお客さま視点があったからなんじゃないかと。
セミナーのゴールは、お客さまに内容を理解していただいて、理解した内容を実行してもらって、さらにお客さまに成果を出していただくこと。そのためにはまず、しっかり聞いていただくことが重要なんですよね。
わかりやすさ・端的さ。これがクリアされていないと、お客さまも最後まで聞きたいと思えないですよね。内容も口調も、冗長じゃないかわかりにくくないか、細部までこだわって作りこみます。
対面のセミナーだと、聞いていただいているお客さまの表情を見ながら話します。ちょっと退屈そうだな…というお客さまがいらっしゃったら「ここ、テストに出ますよ!」と授業風にしてアクセントをつけてみたり。お客さまの反応に応じたコミュニケーションを意識していました。
ーー目の前にいる人の反応を見ながら、臨機応変にお話する、先生の経験がいきているんですね。
マケフリ編集部で鍛えた徹底的なお客さま志向が、営業としての強み。
ーーマケフリ編集部から、営業に異動。発表された時はわたし、びっくりしてしまいました。Sさんの中ではいかがでしたか?
楽しみでしょうがなかったですね。マケフリ編集部の時代に、お客さまの困りごとについて精一杯考える中で、僕も実際にお客さまと話してみたくなっていたので。
ーー実際に営業をやってみて、いかがですか?
やっぱり楽しいですね!直接「ありがとう」って言ってもらえたときは、もう本当に嬉しくなりました。
印象に残っている出来事がありまして。僕が営業になって数ヶ月のころ、導入をいそいでいるお客さまがいらっしゃいました。いくつかのマーケティングオートメーションツールを比べるために、トライアルをしている状況で。でも、どのツールを使おうとしても、お客さまのホームページとの連携がうまく行かず、苦戦していらっしゃいました。
「何が原因でうまくいかないのか、どのベンダーさんに聞いてもわからないと言われてしまって…」とご相談を受けたんです。で、僕、たまたまなんですけど、解決策がわかったんですよね。
ーーどうしてわかったんですか?
もう本当に地道な検証です。マーケティングオートメーションのKairos3と、お客さまのホームページとにらめっこして。いくつかのページを行ったり来たりしているうちに「こうしたらいける!」と気づいたんです。そこで、「ホームページをこう変えたらいけますよ!」とお伝えしたら、実際に変えてくださって、連携もうまくいって。
そのお客さまに「Sさん、ありがとうございます。ここまで考えてくださって感動しました!」と言っていただいた瞬間、嬉しくて心が震えました。「僕は、お客さまに感動していただける営業になる!」と、その瞬間に決めました
ーーお客さまの言葉がきっかけで「もっと感動していただきたい!」と思われたんですね。素敵なエピソードありがとうございます!
感動とはお客さまの期待を超えること。そのための試行錯誤が楽しくてしょうがない。
ーーSさんの言う「感動」について、もう少し詳しく知りたいです。感動って、なんなんでしょう?
お客さまの期待を超えることですね。お客さまの期待を100%とすると、120%、できれば150%で応えたい。お客さま一人一人、そして打合せの1回ごとに期待の内容が異なりますから、入念に準備します。準備に妥協は絶対にしません。
お客さまが僕たちカイロスマーケティングの営業に期待することは、必ずしも商品の紹介ではないんです。例えば「マーケティングオートメーションを選ぶ上で、どんな観点で比較するべきか知りたい」「やりたいマーケティング施策は色々あるけれど、どんな優先順位で進めるべきか相談したい」など様々です。
そんな期待を持ったお客さまから1時間をいただいて、ただただ商品紹介をしてしまうと、お客さまの期待を下回ってしまう。だからお打合せの冒頭で、お客さまとこの打合せのゴールを必ず確認します。商品紹介をほとんどしない打ち合わせもありますね。営業なのにも関わらず、です。
ーーお客さまにとってのベストを確認して、期待を上回ろうと努力されているんですね。お客さまが求めていなければ、商品紹介をしないこともある、と。打ち合わせの冒頭で確認する他に、期待を超えるためにされていることってありますか?
期待を超えるために、打ち合わせの準備にはこだわっていて。事前のお客さまからヒアリングをした内容を元に、当日お客さまにどんな情報をご提供するべきかをじっくり考えています。お話しする要素が決まったら、それを商談1時間のストーリーに組み立て、そのストーリーを資料に落とし込む。お客さまにとって実りある1時間にできるように、準備を楽しんでいますね。
ーー営業さんでありながら、商談という1時間のコンテンツを作っているんだなと聞いていて感じました。
まさにその通りで、マケフリ編集部で取り組んでいたことと、今やっている営業って、本質的には変わらないんですよね。お客さまの知りたいことは何か考えて、それを元に全体の流れを作って記事にして、細部の表現を整える。こう考えると全然営業と変わらないんです。マケフリ編集部時代に、全力でお客さまの課題解決に取り組む中で身につけた、お客さま志向。これは僕の営業としての強みだと思っています。
教員時代の経験が、マケフリ編集部時代にいきていて、編集部で身につけたことが、営業として働く中で役立っている。これまでのキャリアがうまく繋がっているような実感がありますね。
ただ、目の前のお客さまの期待に応えるために試行錯誤をすること。これは、どんな環境にいても一貫しているような気がしています。その試行錯誤が楽しくてしょうがないんです。これからも、お客さまの期待を超え続けて、お客さまに感動していただけるような営業であり続けたいと思っています。
(メンズコスメでお肌を整えてきてくれたSさん。インタビューへの準備の入念さに頭が下がります。)
さいごに
「お客さまに感動していただける営業になりたい。」と決意を語ってくださったSさん。その言葉の裏には、お客さまの期待を超えるための試行錯誤の、膨大な積み重ねがあったんですね。でも、大変なことも楽しいと言い切るところに、Sさんの強さを感じました。
教員、マケフリ編集部、営業とキャリアを進めながら、目の前にいる人に喜んでもらう努力をし続けてきたSさん。今後もお客さまの期待に150%で応え続けていただきたいです!またお話を聞かせてください!
※本記事はnoteより転載しております。https://note.com/kairosmarketing/n/nbd3d1458419b