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人見知りがインタビューして記事を書く仕事をしてみたら

みなさん、こんにちは! JX通信社・採用広報インターンの久木元です。

突然ですが、ひとつ質問です。

あなたは人見知りをしますか?

私は、とてもします。

「人見知りは才能だ」という某人気音楽番組司会の名言もありますが、それでも知らない人と話すのが苦手なのは社会生活を送る上で中々つらいものです。しかし、この1年ほどのJX通信社のインターンを通して、初めましての場面に対する気持ちがだいぶ変わったなと思うようになりました。

そこで今回は、初対面恐怖症の私がどうやって採用広報の仕事であるインタビュー記事の制作に取り組んでいるのか紹介してみたいと思います。

人見知り対処法を見つけたい、インタビューや面接などでの工夫が知りたい方、そしてもちろん、採用広報インターンって何するの? という方も、ぜひ読み進めてみてください!

文章が好きならなんとか……ならなかった

そもそも私とJX通信社の出会いに遡ると、高校の同級生で同じくJX通信社の採用広報インターンをしていたすみみんの紹介でした。

「社員さんみんな優しいよ、会社楽しいよ」というすみみんのごり押しに加え、もともと文章を書いたり読んだりするのは好きだったので記事を書く仕事なら何とかなるだろうという甘い考えの下気楽に入社。

しかし、実際に稼働し始めて取り組んだ仕事内容は

企画〜インタビュー〜記事執筆

までの全ての流れを自分でやること。企画では、採用計画や会社としてアピールしたいことなどを元にチームのメンバーとどんな記事が必要か話し合い、それを元に企画書をつくります。企画書にGoが出たら、インタビュイーに打診してアポイントを取り、自分がインタビュアーとなって話を聞き、この後やっと記事の執筆です。

ここで私は高い壁にぶち当たりました。インタビューです!! (今考えたら記事執筆だけでないのは当たり前ですが)

初対面の人と会う時には3日前からそわそわし出し、数時間前には心臓がバクバク鳴り始め、いざ対面したら頭は真っ白、自分の話している声も遠くに聞こえるという重度の人見知りである私が社員の方と一対一でインタビューするなんて無理なのではと今更気づいたのです。

しかし、どうしようと頭を抱えていても企画は進行し、インタビューの日は迫ってきます。このまま当日を迎えて失敗し、書けるネタが何も押さえられなかったらそれこそ悲劇。

そんな苦悩の末、逃げるわけにいかないならと考えたのが、「人見知りしない」ではなく、「人見知りしても大丈夫」になるための工夫。緊張している状態の私は思考回路が普段の50%しか働かず度々ショートも起こす為、そのレベルに合わせて準備をしてしまうのです。インタビュー前、当日、後の流れにそって、私が意識していたことを5つ紹介したいと思います!

1.ネットストーカーのごとき事前リサーチ

人見知りに陥る大きな要因のひとつは、「相手がどんな人か分からない」です。ということは、事前に多少なりとも相手の人物像が把握できたら大分不安は取り除かれます。

そこで、私はインタビュー前に相手のTwitterやFacebook、noteを数年分さかのぼって見るようにしています。もし見つかれば、ブクログなど読んだ本のレビューサイトや昔のブログもチェックします。

その人が何に興味があり、今までどんな経験をしてきて、どういった価値基準を持っているのか何となくでも分かっておけば、どの話題ならその人らしい考え方やエピソードが引き出せるか想像しやすいからです。さらに、昔のインタビュー記事や動画投稿サイトに残っているセミナーなどでの登壇動画から話し方や雰囲気も掴んでおけると尚心強いです。

もちろんネット上で見つかる情報で足りないと感じれば、相手と直接話したことのある人に連絡して印象やどんなことを質問したら効果的かヒアリングします。例えば、デザイナーやエンジニアをターゲットにする記事でCXO(※1)の細野さんにインタビューすることが決まった際には、細野さんと普段よく接している社内のデザイナーの方に聞いてみたいことやよく口にするワードを教えてもらいました。実際に記事のターゲットとなる立場の人にどんなことが知りたいか聞くことで、インターン生の私では見えない角度からの質問も準備することができるのです。

こういった情報収集を経て「前に会ったわ」と思えるくらいの感覚になると、かなり当日の緊張度が下がります!

※1 Chief Experience Officer。顧客体験を統合的に管理する役職。

「人に使われるものを作りたい」 CXOがデザインする時に考えているたった1つのこと | JX通信社
みなさん、こんにちは! 採用広報インターン・久木元です。 大学時代をフランス文学にささげた超文系な私ですが、春休みのあり余る時間に耐えかね、なんとプログラミングに首を突っ込み始めました。Webの内側の世界を垣間見て、普段接している社員の方々がつくりあげているもののすごさに天を見あげるような気持ちです。 さて、今回の記事はJX通信社のCXO(※1)を務める細野さんへのインタビューです。 ...
https://www.wantedly.com/companies/jxpress/post_articles/317430

2.質問に導火線を仕込む

どんなに気合いを入れても、本番で緊張がピークに達するとパニックになるのが人見知りの常。なので私は、頭真っ白になることを前提に準備します。

ここで忘れてはいけないのが「質問リスト」です。企画上聞き漏らしてはいけない質問をリストにし、自分のPC画面にでかでかと表示させておきます。これでインタビュー途中にフリーズしても、聞いてない質問をさっと読めばよいので安心です。

そして、このリストの作成に役立つのがリサーチで蓄積した情報。

例えばチームでの働き方について質問したい場合、インタビュー対象の方がnoteやTwitterで繰り返し「文脈を共有する」「体温のあるコミュニケーション」という単語を使っていたら、質問文にも同じキーワードを含ませます。すると、キーワードがきっかけとなって、相手が普段から考えを深めていることを上手く引き出すことができるのです。よく使うキーワードから始まれば相手も話しやすい上、こちらもボリュームのある答えが得られるまで何度も質問を重ねる必要がなくなるので、時間もエネルギーも節約できます。

3.会話に全集中

インタビューしている側の作業って、相手の話に耳を傾けつつ、適切なタイミングで相槌を打ち、メモをとり、さらに記事の構成を考えながら次の話題への流れをつくることだと思うのですが、緊張している状態で全て同時にこなすのは中々ハードルが高いです。

だから私は、話を聞くことに集中することにしています。メモを取ろうとすると、書記的な役割に逃げてしまって会話から意識がずれてしまう為、ほぼ取りません。記事の構成を考えながら話題を振ることも、(出来るに越したことはないのですが)上の空になってしまうためしません。

その代わり、相手の話を全力で聞きます。すると、自然と相槌が打てるし、深掘りする質問も出てきます。「もっと聞きたい」ポイントがあれば、どんどん聞きます。イメージとしては、久しぶりに会った友人に近況を聞く気分です。ネタは沢山ある方が記事にするとき楽なので、会話が熱したら脱線やオフレコなど気にせず流れに乗ります。細かい構成やエピソードの取捨選択は、執筆時にひとりでじっくり考えればいいのです。

4.脱力する前に所感を書く

インタビューが無事終了して、インタビュイーの方を見送った後は肩の力が一気に抜けてほっとします。しかしここで完全に脱力してしまうと、記憶がふっとびます。皆さんも経験あるかもしれませんが、緊張が解けた後って緊張してた時のことあっさり忘れてしまいがちです。

なので、私は自席に戻り次第、もしくは帰りの電車で、「この言葉が印象的だった」「この部分にフォーカスしたい」などの所感を簡単にメモするようにしています。この作業を挟むだけで記憶も定着しますし、記事本文の具体的なイメージも湧いてきます。

5.執筆、兼、反省会

後日記事の執筆に入りますが、ここで書き起こしという作業があります。インタビューの録音をドキュメントファイルに文字で記録し直す地味な工程なのですが、私はここでひとり反省会を開催しています。

自分と誰かの会話を丁寧に振り返る機会って日常ではあまりないので、「相槌の打ち方ワンパターン過ぎる」など自分の無意識な話し方のクセが分かって面白いです。また、会話の流れも客観的に見れるため、「ここでもう少し面白いエピソード聞けそうだったな」「この私の切り返し中々上手かった!」といった、次はこうしてみようという目標が具体的に立てられます。

壁を乗り越えたら見つけた、「楽しい」

(インタビュー前、デザイナー・羽野さんとの顔合わせ)

ここまで、私がインタビュー記事に取り組む時に工夫していたことを5つ紹介しました。特別なものは何もないし、人と話すのが得意な人にとっては無用のことばかりかもしれませんが、私はこれらをひとつひとつ意識することで、今まで目の前に立ちはだかっていた壁が乗り越えられるくらいまで低くなりました。

そして、私にとって意外だったのは、やだやだと思いながらも必死に工夫してインタビューに臨んでいたら、初対面のコミュニケーションへの苦手意識がとても減ったことです。インタビュー以外にも、それまでは逃げたくて仕方なかった、面接や顔合わせなどあらゆる「初めまして」の場面が段々平気になってきたのです。

その理由は2つ。

1.自分主導で会話を始める練習ができた

それまでコミュニケーションの場では受け身に逃げがちだったのに比べ、インタビュアーという立場を経験してから、少しづつではありますが自分から話題を切り出すことができるようになりました。

その中で気づいたのが、初対面の人と距離を縮めるためには、聞き上手であることももちろんですが、自分のことをオープンに話すことがキーになることです。自分がどんな人か相手に伝われば、相手もその分安心して話をしてくれます。私がインタビュー前に行なっていたリサーチの裏返しですね。これに気づいてからは、人見知りを発揮する時ほど積極的に話そうと思うようになりました。

2.知らない人の話を聞くのは楽しい

これは大きな転換点だったと思います。年代も、これまでの人生のフィールドも全く違う方から過去の経験や仕事への思いを一対一で直に聞き、ずっと忘れないだろうエピソードがいくつも自分の中に残りました。また、キャリアに対する様々な考え方を知れたことで、自分の将来について考えるきっかけも沢山もらうことができました。

そんな風に人の話を聞くことで自分の中に何かが蓄積されたり変化が起きていることに気づいた時、「あ、これすごく楽しい」と感じたのです。その「楽しい」が、「もっと他の人の話も聞いてみたい」という意欲につながり、結果的に苦手意識が減ったのかなと思います。

おわりに

今回は、採用広報インターンである私がインタビューに際してどんな工夫をしていたのかご紹介しました!

採用広報の仕事は記事執筆が中心ではありますが、良い記事を書くためには企画とインタビューの内容の充実が不可欠です。そのインタビューを通して、私の最大のコンプレックスだった人見知りと向き合えたのはとても大切な経験でした。

また、課題に当たった時に、どうしたら避けられるかや無難にやり過ごせるかではなく、乗り越える方法を考え、試し、それを元にさらに工夫をするという思考が身に付いたのも大きな財産です。

この春にJX通信社を卒業し就職する私ですが、そこで迎えるだろう沢山の「初めまして」も楽しみだなと思うことができているのは、JX通信社での1年間があればこそ。

何の経験もなかった私に採用広報の仕事を任せ、事前のリサーチや企画内容の相談に繰り返し乗ってサポートしてくださった採用広報チームのメンバー、つたないインタビュアーにも関わらず快く色んなお話をしてくださったJX通信社の皆さんには本当に感謝しています!

そして現在、JX通信社では採用広報インターンを募集中です。 「人と話すの得意だ」という適性抜群なあなたも、「話すの上手になりたい」という可能性沢山なあなたも、ぜひご連絡ください!

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