帳票とBI | ウイングアーク1st
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こんにちは!新入社員の村上です。
ジョイゾーでは、新人研修の一環として、外部講師をお招きし、さまざまな講義を受ける機会があります。
今回は、ウイングアーク1st株式会社の森脇匡紀さんをお迎えし、「ビジネス・AI学研修」を実施していただきました。
本講義は、生成AIが業務に浸透しつつある今、新社会人としてAIとどう向き合い、どのように仕事の中で「自分らしさ」を発揮していくのか──そんな問いを考える機会となりました。
今回の研修で特に印象に残ったのは、「AIを駆使し、ユニークになれ」という言葉に込められたメッセージです。
生成AIの活用が広がる中で、AIに任せられることは少しずつ増えています。
一方で、AIを使えば誰でも同じようなアウトプットが出せる時代だからこそ、最後に大切になるのは「その人らしさ」なのだと感じました。
この記事では、森脇さんのお話を通して学んだ、AI時代における仕事への向き合い方、自分らしさの出し方、そしてお客様に価値を届けるために大切なことをお伝えします。
まずは、今回の講師である森脇さんについてご紹介します。
森脇さんは、ウイングアーク1st株式会社の執行役員CSO(Chief Sales Officer)兼 営業本部長としてご活躍されています。
ウイングアーク1st株式会社は、帳票やデータ活用のソフトウェアを中心に、企業のデータ活用を支援している会社です。
また、私たち新人が4月に参加したMIJS新人研修の提供元であるMIJSコンソーシアムではビジネスネットワーク委員会の委員長も務められており、現業とは別に、出会いと学びのプラットフォーム「meetALIVE」のプロデューサーとしても活動されています。
自己紹介の中で印象的だったのは、コミュニティに対する考え方です。
従来のようにベンダー側が一方的に情報を伝えるのではなく、ユーザー自身が主体となって関わる場をつくる。
森脇さんはご自身も2008年にユーザー会を立ち上げられ、当時はベンダー側が一方的に情報を伝える形でしたが、2018年にユーザー自身が主体となって関わるスタイルへと自ら作り直されたそうです。
一度自分で築き上げたものを、時代に合わせてつくり直す。
そのお考えは、ジョイゾーが大切にしているユーザーコミュニティのあり方にも通じるものがあると感じました。
その他にも、「スピード・挑戦・尊重」を大切にしていること、そして音楽やエンタメへの想いを仕事にも生かしながら、「お客様を笑顔にしたい」という考え方があることなど、森脇さんご自身の経験や価値観がとても伝わる時間でした。
そんな森脇さんから伺ったお話を、ここからご紹介していきます。
ぜひ最後までご覧ください!
講師:ウイングアーク1st株式会社 森脇さん
1. 「何のために働くのか?」から始まった研修
2. 仕事 × エンタメ = お客様を笑顔に
3. 「AIを駆使し、ユニークになれ」AI時代に問われる“その人らしさ”
4. AIに任せきりではなく、自分らしさを込める
5. 「第2の脳」をつくる〜知識を蓄積し、チームの力に変える〜
6. AI時代だからこそ大切にしたい、仕事への向き合い方
最後に
研修の冒頭で、森脇さんから投げかけられたのは「何のために働くのか」という問いでした。
働く理由は、人によってさまざまだと思います。
生活のため、成長のため、自分の好きなことをするため、誰かの役に立つため。
どれも大切な理由です。
その中で森脇さんのお話を聞きながら感じたのは、仕事の先には必ず「誰かに喜んでもらうこと」があるということでした。
自分がつくったもの、自分が提案したこと、自分が関わった仕事によって、誰かの困りごとが解決したり、前に進むきっかけになったりする。
その結果として、お客様や一緒に働く人が笑顔になる。
仕事は単に作業をこなすことではなく、誰かに価値を届けることなのだと感じました。
この問いから研修が始まったことで、その後のAI活用の話も、単なるツール紹介ではなく、「AIを使って何を届けるのか」という視点で聞くことができました。
森脇さんが大切にされている考え方の一つに、「仕事 × エンタメ = お客様を笑顔に」というものがあります。
ここでいうエンタメとは、ただ面白いことをするという意味ではなく、相手の心を動かす工夫や、記憶に残る伝え方、期待を少し超えるようなアウトプットのことです。
研修では、その考え方を体現する例として、AIを活用して音楽や動画を制作した事例も紹介されました。
たとえば、Sunoという音楽生成AIを使って、社内メッセージを曲として表現したお話がありました。
Sunoとは、歌詞や曲のイメージを入力することで、音楽を生成できるAIサービスです。
一見すると、「AIで手軽に曲を作った」というエピソードに聞こえるかもしれません。しかし、森脇さんの真意はそこにありませんでした。
徹底的にそこまで考え抜いたうえで、表現の幅を広げる手段としてAIを活用されている点に、本当の価値があります。
その背景には、森脇さんがもともとロックバンドをされていた経験から大切にされている、音楽への想いやこだわりがあります。
その経験があるからこそ、AIで音楽を生成するだけで終わらせるのではなく、「どんなメッセージを込めるのか」「どうすれば聴いた人の心に残るのか」まで考えながら活用されているのだと感じました。
このお話を聞いて、仕事におけるアウトプットは、正確であることだけが大切なのではないと学びました。
もちろん、正確さや分かりやすさはとても重要です。
ただ、それに加えて、相手にどう受け取ってもらいたいのか、どのような体験を届けたいのかまで考えることで、仕事の価値はさらに高まるのだと思います。
今回の研修の中で、最も印象に残った言葉が「AIを駆使し、ユニークになれ」です。
これは、ウイングアーク1st社内でも、AI活用の心得として共有されているメッセージだそうです。
森脇さんは、この言葉と並んで「Recurring Library(リカーリングライブラリー)」というAI活用の仕組みも紹介してくださいました。
Recurring Libraryとは、営業活動における商談や打ち合わせの会話を議事録やメモとして継続的に蓄積し、CRMなどの構造化データと結びつけてAIが活用できる状態に整える会社全体の仕組みです。
森脇さんによると、画像の中で浮かんでいるランタンは、音声データや構造化・非構造化データといった「ひとつひとつのデータ」を表しているそうです。
そのデータが中央に集まり、AIが活用することで、より質の高いアウトプット(成果)が生まれていく──そんな考え方が表現されています。
つまり、この画像は「AIを使う」だけではなく、AIが力を発揮できるように、日々の会話や経験を知識として蓄積していくことの大切さを表しています。
さらに、生成AIの進化によって、文章作成、情報整理、アイデア出し、アプリ開発、音楽制作など、さまざまなことができるようになっています。
しかし、誰もがAIを使いこなす時代において、単に「導入している」だけでは差別化にはならないのです。
そこで大切になるのが、「その人らしさ」です。
AIに同じような指示を出せば、似たようなアウトプットが返ってくることがあります。
だからこそ、何を目的に使うのか、どのような情報を渡すのか、どこに自分の考えを入れるのかが重要になります。
研修の中で、森脇さんは「AIに任せきりにすると、自分らしさや会社らしさが失われていく」という趣旨のお話をされていました。
この言葉を聞いて、AI活用は「人の代わりにAIにやってもらうこと」ではなく、人が持っている考えや経験を、AIによってより良い形で表現することなのだと感じました。
AIを使ってきれいな文章や資料をつくることはできます。
しかし、何を伝えたいのか、なぜそれを伝えるのか、どこにこだわるのかは、人によって異なります。
その違いこそが、AI時代における「ユニークさ」に他なりません。
森脇さんのお話で特に驚いたのは、AIが生成した曲をそのまま完成とするのではなく、1曲に最大で8時間ほどかけて手直しされることもあるというお話でした。
Sunoを使えば、誰でも短時間で曲を生成できます。実際、「一晩で300曲生成した」というような話も世の中にはあるそうです。
ただ森脇さんは、そうした使い方には魂が込もっていないと感じる、と話されていました。
一曲一曲のタイトルもご自身で決め、伝えたいメッセージから外れていれば、AIに何度も生成し直させる。
納得のいくものになるまで、こだわり抜く。
このお話を聞いて、AI活用は単に作業を短縮するためのものではないのだと感じました。
AIが出してくれたものを土台にしながら、最後に人が判断し、手を加えることで、その人らしさがアウトプットに表れるのだと思います。
また、研修ではAIを活用したバイブコーディング(Vibe Coding)の話も紹介されました。
バイブコーディングとは、「こんなものを作りたい」というイメージを言葉でAIに伝えながら、アプリやWebページなどを形にしていく開発スタイルのことです。
専門的なコードを一からすべて自分で書くのではなく、AIに自然な言葉で指示を出しながら作成や修正を進めていく点が特徴です。
ただ、ここでも大切なのは、AIにすべてを任せきることではありません。
それらを判断するのは、最終的には人間です。
AIに任せる部分と、人が考える部分を切り分けるだけではなく、AIを使って自分自身の考えや個性をどう表現していくか。
そこまで考えて活用することが、AI時代における「ユニークさ」につながるのだと学びました。
森脇さんは、AIを活用するうえで「第2の脳」をつくることの大切さもお話しされていました。
第2の脳とは、自分の考えや経験、過去のやり取りなどを蓄積し、あとからAIで活用できる状態にした情報の集まりのことです。
AIはとても便利ですが、何も材料がない状態では、その人らしい答えや、その会社らしい答えを出すことはできません。だからこそ、土台となるデータを日頃から蓄積しておく必要があります。
この取り組みは、組織全体で実践してこそ真価を発揮します。
個人の経験や判断軸を「組織の知」として共有することで、属人化を防ぎ、チーム全体の力としてお客様へ価値を届けられるようになるからです。
その具体例として印象的だったのが、ウイングアーク1st株式会社の創業者・取締役会長である内野弘幸氏の考え方や言葉を学習させた、社内ツール「AI内野さん」のお話です。
森脇さんは、企画書や資料を提出する前に、その内容に対して内野会長からどのような指摘がありそうかを、このツールを使って事前に確認されているそうです。
もちろん、それで本人が確認したことになるわけではありません。
ただ、過去の発言や考え方が蓄積されていれば、その人がその場にいなくても、少し相談するような感覚で壁打ちができます。
企画の抜け漏れに気づいたり、論点を事前に整理したりすることで、手戻りを減らすことにもつながると感じました。
会長一人の経験や判断軸が、AIを通じて社員みんなが日常的に参照できるものになる。
これは、知識を蓄積することがチームの力に変わっていく、とても具体的な例だと感じました。
だからこそ、AI時代には、自分が直接見たり、聞いたり、体験したりして得た一次情報の価値がさらに高まるのだと思います。
そうした一つひとつの情報をていねいに残していくことこそが、これからの時代における最大の武器になるのではないでしょうか。
今回の研修を通して、AI時代における仕事への向き合い方を深く考えることができました。
研修を受ける前の私は、AI活用というと「作業を効率化するもの」というイメージを強く持っていました。
もちろん、AIによって作業のスピードが上がることは大きな価値です。
しかし森脇さんのお話を聞く中で、AIは効率化のためだけに使うものではなく、自分の考えや経験をよりよい形で表現するための手段でもあるのだと感じました。
そして今、AIの進化によって、業界そのものが大きく変わってきていることも教えていただきました。
森脇さんは研修の中で、「SaaS is Dead」「アンソロピックショック」といったキーワードにも触れていました。
「SaaS is Dead」は、生成AIによって誰でもソフトウェアを作れるようになり、従来のSaaS(クラウドで提供されるソフトウェアサービス)やパッケージベンダーの存在意義が問われ始めているという業界の動きを表す言葉です。その背景にあるのが「アンソロピックショック」、つまりAnthropic(アンソロピック)社の生成AIがそれまでの開発の常識を大きく塗り替えたことへの衝撃でした。
少し前までは、業務に必要なシステムやアプリケーションを自分たちでつくることは、専門のエンジニアでなければ難しく、多くの企業は外部の開発会社に依頼してきました。
しかし、生成AIの登場によって非エンジニアでもアプリ開発が可能になり、これまで外部に頼んでいたシステムを自社で開発する「内製化」の流れが急速に加速しています。
こうした流れの中で、「AIがあれば、もう外部の支援は必要なくなるのではないか」と言われることもあるそうです。
ただ、森脇さんのお話を聞く中で感じたのは、AIで作れるようになることと、お客様の課題を本当に解決することは同じではないということでした。
そうしたことを一緒に考え、整理し、形にしていく部分には、人が関わる価値があるのだと思いました。
これは、ジョイゾーの仕事にも深くつながると感じました。
ジョイゾーは、kintoneを活用した業務改善や対面開発を通して、お客様と一緒に課題解決を進めています。
ただシステムをつくるだけではなく、お客様の業務を理解し、「何を実現したいのか」を一緒に考えることが大切です。
AIを使ってできることが増えるからこそ、自分は何を見て、何を感じ、どこに価値を見出すのか。
その視点を持ち続けることが、これからの仕事ではより重要になるのだと学びました。
今回のビジネス・AI学研修を通して、AI時代における仕事への向き合い方を深く学ぶことができました。
特に印象に残っているのは、AIを使うことで個性がなくなるのではなく、AIをどう使うかによって、むしろその人らしさを表現できるという考え方です。
AIを使えば、文章や資料、音楽、動画、アプリなど、さまざまなアウトプットをつくることができます。
しかし、そこにどのような想いを込めるのか、何を届けたいのか、誰に喜んでもらいたいのかを考えるのは人間です。
今回の研修で一番大切だと感じたのは、AIを使うこと自体が目的ではないということです。
この視点を忘れずにいることが、森脇さんのおっしゃっていた「ユニークさ」につながるのだと感じました。
私自身も、これから仕事をしていく中で、ただ情報を整理するだけでなく、その場で聞いた言葉や相手の表情、自分が感じた違和感のような一次情報を大切にできる人でありたいと思いました。
AIに任せるところは任せながらも、自分自身の考えや判断軸を持ち、ジョイゾーらしい価値をお客様に届けられるよう、これから一歩ずつ成長していきたいです。