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商社からAIベンチャーへ!大胆キャリアチェンジの裏側

★商社のバックグラウンドをもつJDSC社員で座談会を開催しました★

◆自己紹介をお願いします!

弓場:
HRの弓場です。伊藤忠商事に4年間、リクルートに3年間勤めた後、今年7月にJDSCへ転職しました。

山下:
経営企画の山下です。三井物産に10年間勤めた後、今年の5月にJDSCにジョインしました。

杉﨑:
データサイエンティストの杉﨑です。三菱商事でコーポレートITを3年半、M&Aや連結決算など財務系の業務を1年半、合計5年間勤めた後、昨年の4月にJDSCにジョインしました。

神田:
営業の神田です。東洋紡で7年間、グルーポンというアメリカベンチャーで1年間、メタルワンで10年間働いた後、今年の4月からJDSCに参加しました。


◆なぜ商社を辞めて、JDSCにジョインしたんですか?

弓場:
私は伊藤忠でのキャリアのスタートは、杉﨑さんと同じくコーポレートITでした。将来やりたいことに向けてITリテラシーをつけたいと思ったので、配属を希望しました。1年目は、商社にありがちだと思いますが、電話の取次ぎや議事録作成、飲み会幹事などの業務も多かったです。プロジェクト管理においては開発現場を知らないことがネックになっていると感じて、翌年システム子会社へ出向させてもらいました。実際にコードを書いてエンジニアリングの経験を積んだり、クラウドビジネスの事業提案をしたりさせてもらって、その後は中国語学派遣で浙江大学に留学する機会もいただきました。
恵まれた環境だったのですが、次は事業を作る経験を積みたくて、リクルートに移ったんです。スタディサプリというオンライン学習サービスの拡張期にジョインして、プロダクトの企画・運営を経験させてもらった後、HRに異動しました。そこでの組織開発の仕事が面白かったので、次はベンチャーのよりカオスな環境に身を置いてHRとしての専門性を深めたいと考え、JDSCに移ってきました。

杉﨑:
ITからHRのキャリアに移ったのは、将来やりたいことと関わりがあるんですか?

弓場:
そうですね、やりたいことは保護動物の殺処分をなくすための事業なんですが、例えばアプリを作るのにエンジニアさんが必要だったりと考えたときに、組織づくりの領域は自分でカバーしたいと思っています。あと、組織は生き物みたいとよく言われますが、実際にHRの仕事をしていてそう感じるんですよね。こないだまで元気だった組織が急に具合悪くなっていたり、その逆も。それが生き物の世話好きにとっては純粋に楽しいので、今はここでHRとして鍛える時間にしたいなと思っています。神田さんはどんなバックグラウンドですか?

神田:
私は東洋紡ではバイオケミカル・ライフサイエンスの事業に携わっていました。海外営業としてニューヨークやロシアでの駐在も経験しましたが、日本国内では140年ほどの歴史がある一方で、海外だと欧米の競合の中で特にバイオケミカルの分野では知名度が低く、自社製品の拡販に非常に苦労しました。そこでマーケティングを学びたいと思い、当時急成長中のベンチャーであるグルーポンに転職してビジネスの仕組みづくりを学ぶことにしました。
その後、やはり海外で活躍したいと思い、メタルワンに転職して鉄鋼の輸出に携わることにしたんです。インドネシアやブラジルで新たな事業を立上げ、実際にブラジルに赴任して代表取締役を務めました。当初アメリカの自動車メーカーの仕事を受ける計画だったのですが、大不況の影響でプロジェクトが頓挫し、事業再構築に奔走しました。無事に案件始動し、3年目で累損解消、大幅黒字を達成して、その後業容拡大に伴いインダストリー4.0によるスマートファクトリーの導入などに携わりました。


杉﨑:
海外でのハードシングスの連続、すごいなあ。

神田:
そこでの経験がJDSCに参画するきっかけになりましたね。ブラジルでの5年間の任期を終えて、北米でグループのDXプロジェクトに参加する話がありましたが、JDSCへの入社意思は揺るがず、帰国・退職したんです。
なぜJDSCに入ったかというと、UPGRADE JAPANというMISSIONにすごく共感して、さらに一気通貫というところに惹かれたからです。メタルワンで自動車産業の中間流通をさせてもらったときに、いかに日本企業に競争力を持たせて南米市場でシェアを上げるかということに挑戦したのですが、非常に苦労したんですよね。日本と同じやり方を南米でもやっていたので、テクノロジーも使ってモダンなオペレーションにすることでお客さんの競争力を上げる必要があったのですが、商社マンとして知見もなく、周囲に理解してくれる人も少なかったんです。そんな経験があり、JDSCのCEOから声をかけてもらったときに、UPGRADE JAPANというMISSIONのもと、日系企業の国際競争力向上・GDP向上を通じて日本が世界に対して力を拡大していくことに寄与したいと思ったので、入社を決めました。山下さんはどんなバックグラウンドですか?

山下:
僕は三井物産で経理部に配属されて、有価証券報告書を作ったり、IFRS適用業務などに3年間携わりました。弓場さんも言っていたように、1年目は飲み会幹事など色々なことをやらなければならず苦労しましたが、優秀な人が多く恵まれた環境だったと思います。4年目からは化学品のFinancial management部に異動して、農薬・肥料を取り扱う部署/会社の会計・財務・税務・リスクマネジメントを担当しました。ここではじめて、自分の会計のバックグラウンドが活きることを実感し、一方でバックオフィスとしての専門知識がまだまだ足りないと感じましたね。その後、シンガポールのPort operation会社に出向して、世界10ヶ国以上に出張もあり、非常にエキサイティングな仕事をさせてもらいました。
そして帰国後3年間、連結決算システムリプレイスという大きなシステムプロジェクトに参画したんです。


杉﨑:
僕も連結決算システムリプレイスでした!

山下:
奇遇ですね(笑)ここで得られた知識や経験は貴重でしたし、自分のモチベーションコントロールの重要性に気付く良い機会となりました。
その後はモビリティのFinancial management部に異動し、営業と一体となり、案件推進及びポートフォリオマネジメントを担当したのですが、次第に自分が本当に何をしたいのかを考え始め、転職活動に至りました。JDSCに興味をもった理由は、UPGRADE JAPANというMISSIONに魅力を感じたことと、神田さんも言っていたように一気通貫で価値提供できる体制に共感したことです。杉﨑さんは?

杉﨑:
僕は三菱商事に入社してコーポレートITに配属されて、学生時代に簿記1級をとったりしていたので会計知識はある程度あったのですが、SAP用語の95%はわからず途方に暮れていました。弓場さんも言っていたように、主な仕事は保守ベンダさんの進捗報告を聞くことと、システム関連の経費処理をしてハンコをもらうこと、あと飲み会幹事でしたね。この頃、一部の技術がわかっていないのにベンダの方に偉そうな事ばかり言っている人たちに疑問を抱き、本を読んで勉強したり応用情報技術者をとったりしました。
その後、小規模R&Dプロジェクトを若手に任せようというナイスな企画があり、BIツールの導入検証や、社内ポータルの全文検索・自然言語処理に取り組みました。連結決算システムのような大きなプロジェクトに比べ、自分でオーナーシップもって進めることができるので楽しかったですね。新連結決算システムのPMOとしては、朝から晩まで要件定義のミーティング漬けになり、100人以上のプロジェクトなので会議室の手配だけでかなりの負荷でした。

山下:
そうですよね。。。

杉﨑:
MBAに行きたくて、深夜までTOEFLとGMATの勉強をしていましたが、疲労がたまりすぎてTOEFLの本番中に居眠りしてしまったりしましたね(笑)一方でスタートアップ/起業への興味はずっとあって、観光関連の会社を同期と創業したりもしていました。トレーニーのタイミングで私は抜けたのですが、会社自体は今でも当時の仲間が経営しています。
本業では、もともと商社で学びたかったことをあまり学べていないなと思い、コンサルティングファームへの転職なども考えましたが、ちょうど海外トレーニーの機会をいただいたのでロンドンに赴任しました。BPRやSaaS導入など小規模プロジェクトのPMを担当しましたが、海外では人が潤沢にいるわけではないので自分が積極的に動かなければならず、かなり鍛えられたと思います。欧州、中央アジア、アフリカへの出張機会もあり楽しかったですね。
帰国後は管理系の部門で、1年間で8件ほどM&Aを担当したり、IFRSの解釈で監査法人と戦ったり、かなり大変でしたが学ぶことが多かったです。もともと商社には3年ほどいるイメージでしたが、気づけば5年経っていて、仕事自体は楽しいし待遇も良かったのですが、現状に満足して、だんだんハングリー精神がなくなってきていることに危機感を覚えてこのタイミングで転職することにしました。色々な会社を見ましたが、当時10人ほどの規模だったJDSCの経営メンバーと話して、一緒に働きたいなと直感的に思ったので、JDSCへの入社を決めました。


山下:
杉﨑さんはJDSCにデータサイエンティストとして入社したんですよね。これまでのキャリアとかぶりがないポジションへの転職って勇気がいると思うのですが、商社での仕事でコードを書いた経験はあったんですか?

杉﨑:
なかったです(笑)そこは腹をくくって、もしうまくいかなかったら辞めて、自分で起業しようとか、なるようになると思っていました。

山下:
すごいですね。入社してすぐ、ついていけましたか・・・?

杉﨑:
大学時代にデータ分析のインターンをやっていて、その頃のSQLの経験が活きたと思います。二人目のデータサイエンティストとして入社したので、GithubやBigqueryの導入など、何もないところから取り組みました。入社してから、大学で学んだり、他のデータサイエンティストと知識の交換をしたりして学んでいきましたね。


◆商社とJDSC、どんなカルチャーの違いを感じますか?

一同:
”Speak up”*ですね(笑)
*組織や事業をより良くするために自分の意見を述べることは、権利でなく義務であるとする行動規範

弓場:
商社では、自分が新米だったというのもありますが、自分自身の意見を求められることって多くなかったと思います。その後「お前はどうしたいの?」のリクルートカルチャーを経たので、そこからJDSCへは比較的連続的でしたが、商社からいきなりJDSCに来ていたらびっくりしただろうと思いますね。

杉﨑:
商社では若手は特に、良い子にしてちょこんと座っていれば怒られないという感じですよね。JDSCはどちらかというとコンサルカルチャーに近いと思います。

山下:
新しいイケイケコンサルファームが立ち上がったみたいな印象ですよね(笑)会議の質の高さを求められていつも緊張感があるのも、JDSCのカルチャーの特徴だと思います。

杉﨑:
一方で、JDSCでは意外と、本質的に重要でない細かい体裁や見栄えにはそんなにこだわらないですよね。商社では、他の人の話ですが内容ほとんど変わらないのにPPTのver40.とかありました(笑)上司によっては見栄えにこだわらない人もいるのですが、商社では部門がたくさんありすぎて、上司のスタイルがその部門のカルチャーになるという側面があったと思います。
あと、商社では大きい案件を上げるときは5~6階層の承認が必要だったりしましたが、JDSCでは意思決定のスピードの速さも感じますね。


山下:
僕は意外とJDSCが大企業っぽいなと感じるところもあって、そこが逆にカルチャーショックだったかもしれません。経営陣を動かすにはしっかりロジカルに論点をつめて提案することが必要だったりするところは、商社と似ているなと思います。「なんとなく、良いと思うからやってみたら」というようなド・ベンチャーなことはないですよね。神田さんはカルチャーの違いって感じますか?

神田:
JDSCでは物事を進めようとして議論がスタートして、皆一生懸命それについて考えてアイディアを出しますよね。僕は以前「やって失敗して出世に影響するのが嫌だから」と「できない理由」を考えて挑戦しなくなる雰囲気の現場も経験したので、JDSCとの大きな違いだと思います。

山下:
JDSCはベンチャーですが、一般的なベンチャーとも違うんじゃないかなと思うんですよね。個人的にはベンチャーは夢を追いかけるイメージなのに対して、JDSCは夢は掲げつつもそれを最短距離でどう実現するかと結果を追求するので、和気あいあいばかりではない厳しさと緊張感があるし、そこに組織としての強さを相当感じます。弓場さんのいたリクルートはベンチャーっぽい雰囲気なのかなと思っていたんですが、比べてみてどうですか?

弓場:
私はリクルートの中でQuipperというITスタートアップに出向していたんですが、そこは外資のテックカンパニーということもあり、Fact-basedで議論したり、比較的成熟した雰囲気だったんですよね。山下さんの言う通りJDSCは大人なベンチャーだと思うので、少し似ているかもしれません。杉﨑さんはこの中でJDSCの在籍年数が一番長いですが、今でも緊張感はありますか?

杉﨑:
僕はデータサイエンティストということもあり、ソリューションの立ち上げからプロジェクトのリードまで自由にのびのびやらせてもらっているので、山下さんの緊張感とは少し違うかもしれませんが、オーナーシップからくる緊張感とか、結果を出すことに対しての緊張感はあるかもしれません。商社では若手のうちは振ってくる仕事をこなしていく側面もありましたし、ある種のバックアップが充実していましたが、JDSCでは裁量を持たせていただいている分、自分が最後の砦という気持ちで仕事をしています。


◆商社を経験できて良かったなと思うことはどんなことですか?

弓場:
商社では新卒が多いので、育成に投資してくれるところが恵まれていたと感じますね。私の場合は開発現場に出向して、すごくゆったりした開発スケジュールをひいてもらってコードを書いていたんですが、そのときの実務経験からプロマネなどの資格もとれたし、今のエンジニア採用の業務において開発言語や工程についてある程度の理解ができる点も役立っています。
あと小粒なことで言えば、飲み会幹事の経験も馬鹿にならなくて、イベントロジみたいな社会人としてのお作法を叩きこんでもらえたのも貴重だったと思いますね。

山下:
座席の位置をExcelで作って飲み会の前に配るとか、やりましたよね(笑)

杉﨑:
やりました。お店の下見して「ここに柱があるから変えなきゃ!」とか(笑)

山下:
そういう経験は、外資企業ではないんだろうなと思いますよね。あと、商社の人は総じて対人スキルが高いと感じます。心で人に向き合って、この人がどう感じているかといったことも総合的に考慮しますよね。そういったソフトスキルは、JDSCのような厳しい環境でも緩衝材として通じると思います。外資企業出身のメンバーだけなら厳しいやり方でもうまくいくかもしれないですが、組織が大きくなって人が増えると立ちゆかなくなるので、こういった緩衝材がぽつぽついると円滑に回っていくと思います。
あとは、人脈も活きていますね。商社では色んな事業をしているので、相談したいことがあるときはあらゆる部門の人に声をかけて意見を聞いたりしています。

杉﨑:
商社は過去のお取引やアセットも活用することができるのである意味余裕があったと思いますが、コンサルティングファームは自分のスキルで稼がなければならないので、一番大事な課題に対して一直線で進んでいくスタイルになりますよね。商社ではその余裕からか、目的達成のためにmustじゃない、nice to haveのポイントに対してもこだわりというか、高いクオリティが求められるので、コンサルとは別の意味で鍛えられるなと思います。神田さんはどうですか?


神田:
私はずっと海外営業で新規案件ばかりやっていたので、はじめての業界に飛び込んで色んな人と仕事をするということをやってきて、百戦錬磨ではなかったんですよね。そのときの経験から、JDSCでもはじめてのものを売るんですが「うまくいかなくて当たり前」と心の準備ができているのと、フットワークの軽さは役立っています。あと皆さんも言っていた通り、お客さんに対する立ち回りの部分も活きていると思いますね。

杉﨑:
今の話を聞いて改めて思ったんですが、商社の現場では机の上では絶対予想できなかったようなトラブルが色々起きて、かといってお手上げはできないので、必死にかじりつくんですよね。コンサルティング業界で言われる「問題解決能力」とは別の次元の、現場での問題解決能力が鍛えられると思います。打たれ強さとか、総合格闘技ですよね。神田さんのブラジルでの会社の建て直しの話とか、僕だったら普通に泣いて帰っているレベルだと思いますもん(笑)

神田:
あのときは、拠点に張っている人間としての意地だけでしたね(笑)3年で黒字化してやるから見とけよ!というエネルギーでとにかく走りました。自分の足で稼ぐという経験は、今まで先輩が築いてくれたものやチャネルやコネがないベンチャーの環境ではすごく活きていると思います。

杉﨑:
商社での経験って、ハードスキルとして書き出すとたしかに潰しがきかないんですが、そういったソフトスキル面ではすごく役立ったりしますよね。商社からベンチャーや他の業界への転職を迷っている人は、商社で優秀な人って本当に優秀なので、今商社でちゃんと価値を出せていると思うなら、意外と外でも通用するから頑張ってほしいと思います。勉強すればなんとかなりますし。商社でのキャリアの延長線上にご自身のやりたいことがあれば、ずっといるのが良いと思いますが、そうでもないけどなんとなく怖いから出られないという人には、そんなにビビるほどでもないよと伝えたいです。


★皆さん、本日はありがとうございました!JDSCはこれからも多様なバックグラウンドをお持ちの方のご入社をお待ちしております★

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