1
/
5

マサチューセッツ工科大学に訪問。今後の連携について話し合ってきました

2024年5月9日に、IRODORIマネジメントメンバーでマサチューセッツ工科大学のMIT App Inventorの開発チームに訪問し、日本におけるワガママLabの取り組みの共有と今後の連携の可能性について話し合ってきました。

MIT App Inventorの開発チームはMIT最大の研究所 MIT CSAIL (Computer Science and AI Lab/MITコンピュータ科学・人工知能研究所)に拠点を置いています。AI発祥の地で、最新のAI技術と世界最高峰の研究環境を体感してきました。

課題解決のために技術を活用するための、私たちの”ワガママ”の設計思想と、ワガママを社会実装するための戦略を共有しました。帰国後、MIT App InventorのウェブサイトにIRODORIの資料などを掲載していただきました。
https://appinventor.mit.edu/explore/stories/irodori

私たちのコミットメントが掲載されていますので、ぜひご覧ください。

こちらの記事では、どんな時間を過ごしてきたのかもあわせてご紹介します。

MIT CSAILに到着。Hal Abelson教授にご挨拶

MIT CSAILに到着し、MIT App Invnterチームの研究室に足を運びました。コンピューティングの民主化に取り組み、MIT App Inventorの開発・普及をリードされているHal Abelson教授にご挨拶をすることができました。

Hal Abelson教授はマサチューセッツ工科大学の授業を全世界に公開することも仕掛けられた方です。知や技術に誰もがアクセスできる世界をつくろうと尽力されておられ、私たちの資料の公開もHal Abelson教授が提案してくださいました。

●Hal Abelson教授のご紹介はこちら
https://www.csail.mit.edu/person/hal-abelson

MIT App Inventorマネジメントメンバーとの打ち合わせ

そしてマネジメントメンバーとのミーティングを行いました。MIT App Inventorチームメンバーは様々な場所に暮らしているため、オンラインでも多くの方が参加してくださいました。

各回のワガママアワードではオープニングメッセージをいただいているApp Inventor Foundation 代表のNatalie Laoさんもご出席のうえ意見交換を実現。

IRODORIとしての事業や、ワガママLabのこれまでの活動、そして私たちの”ワガママ”という設計思想や地域を巻き込んだ取り組みは、世界中でも先進的だと評価していただきました。

アジアや日本において、私たちがどのようなインパクトを目指して活動しているのかを共有し今後の連携の可能性について話をしました。

教育コンテンツ開発チームから新コンテンツのレクチャーとデモ

そして、教育コンテンツ開発チームと新しい技術や教育コンテンツについて情報共有いただきました。マサチューセッツ工科大学では日々多くの技術開発が進んでいますが、それをどう活用し、教育に活かすかの検討も同時にされているのです。

MIT App Inventorのサイト上ではオンラインでユーザーが自主的に学び合うコミュニティがあったり、開発チームからも続々と新しい活用事例も紹介しています。

例えばこちら。
https://appinventor.mit.edu/explore/ai2/data_science_unit

データサイエンスとセンサーを活用したものもMIT App Inventorのアプリで実現できる事例です。ビッグデータを活用して気候変動にアプローチすることもできることを示しています。

また、MIT App Inventorでつくったアプリでハードウェアを動かすことも可能です。Davidさんにデモストレーションを見せていただきました。

例えば、人間が立ち入れられないところや、手が届かないところに入り込めるハードウェアをアプリで操作することが技術上は可能です。センサーなども駆使できます。

私たちもMIT App Inventorを使ってできることのアイディアが広がる時間となりました。改めて、開発された素晴らしい技術たちをどう地域の現場で活用するかを考えることが私たちの役割だと認識しできました。

研究開発の定例ミーティングへの出席

週に1度行われている、MIT App Inventorの研究者による開発ミーティングに出席させていただきました。MITの学部1年生から熟練の研究者までが集まり、担当領域の研究の進捗状況や技術的な課題、それに対する次のアクションについてのレベルの高い議論がされていました。

AIとコンピュータサイエンスの最先端の研究を肌で感じることができる非常に貴重な機会でした。

MIT App Inventorチームはコンピューテショナルシンキングの思想である「技術を解放し、誰もが課題の解決者へ」というビジョンを、本気で実現しようと開発を進められています。どこまでも技術的なハードルを低く、アイディアさえあれば簡単にアプリをつくることができるツールを開発するための研究が日夜されています。

「17歳の若者の誰もが自由にアプリをつくれる世の中になったら、どんな変化が起きると思う?」

ミーティング中にそんな問いが飛びました。

私たちIRODORIも、まさにそんな未来の姿をイメージしながらワガママLabを推進してきています。目標を共にできるMIT App Invnetorチームと連携していきたいという気持ちを一層、強くする時間になりました。

世界に挑戦する体験を、日本の子どもたちに届けたい

今回の訪問で感じた最大の収穫は、「地元のたったひとりの困りごとを解決する挑戦は、世界での挑戦につながる」ということを、私たちが実感できたことです。2年間このメッセージを発信し続けてきたワガママLabにとって、MIT App Inventorチームの皆さんに受け入れていただいたことは大きな自信となりました。

一方で、私たちが強く感じた課題は、マサチューセッツ工科大学をはじめ、世界最高峰とされる大学に日本人の学生たちが非常に少ないということです。

これから世界のあらゆる前提を変えていく可能性のあるAIをはじめとした、最新技術の研究開発の意思決定の場に日本人がいないということは、日本人の視点がその仕組みに反映されずに世に出ていくということです。これは重く受け止めるべき状況だと考えています。

今の日本で、どれだけの若者たちがマサチューセッツ工科大学のような海外の場所を自分の進学の選択肢に入れているのでしょうか。まず、ほとんどの若者たちの選択肢に入っていないのが現状だと思います。

私たちはワガママLabを通じて、世界に挑戦する若者を増やしていこうと決めました。

地元の課題解決に取り組むことが世界への挑戦につながる。世界を舞台に学び、挑戦をする。その視点を持って、いつか地元に還元する。

それが今の日本に大切だと確信しています。

今後、さまざまな取り組みを行なっていきますのでぜひ注目していただけますと幸いです。

今回の訪問は、IRODORI顧問であり、MIT認定・教育モバイルコンピューティングエキスパートトレーナーの石原先生のアテンドにより、名だたる教授や優秀な研究者との交流が実現しました。その他にもハーバード大学とタフツ大学にも訪問したので、それも別の記事でご紹介したいと思います。

ワガママLab事業ホームページはこちら
https://wagamamalab.jp/

DXハイスクールのプログラムとしても推進しています。
https://wagamamalab.jp/posts/dxhighschool/

If this story triggered your interest, why don't you come and visit us?
地域課題の解決に挑むワガママLabを全国・世界へ。事業推進力が強みの方募集
株式会社IRODORI's job postings
1 Likes
1 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Like Ayaka Nagai's Story
Let Ayaka Nagai's company know you're interested in their content