今回、7月に中途入社し、キャリアアドバイザーとして活躍されている井上さんに、コンビニの店舗運営や塾運営、大手生命保険会社からベンチャー企業であるirodasに入社した経緯についてインタビューを実施しました!
「能力を磨く」ことにもがき続けた6年間
就活時は何を重視して企業を選んでいましたか?
正直に言うと、就活を始めた当初は業界とか関係なく、とにかく「収入」を重視していて、年収額だけで志望先を選んでいた時期もありました。でも実際に面接へ行ってみると、社員の方がとても高圧的だったり、お金へのこだわりというか、執着が強すぎたり…。これから一緒に仕事に向き合っていける未来が全く見えなくて、徐々に「お金だけの軸で就職先を決めていいのだろうか」と、疑問を感じるようになっていました。
そこで改めて自分が「なりたい姿」をじっくり考えた結果、まずは自分の才能や能力を磨いて、いろんな企業から求められる人材になろうと。その目標に近づくためには、マネジメント力や経営力、そして営業力を身に付けることが必要だと考え、店舗の運営や、人材育成などに関わることができる企業をピックアップしていきました。
楽しくやりがいを感じていた仕事もある。でも…。
最初に入社した会社は、2年足らずで退職されているのですね。
新卒時はコンビニ運営・コンサルティングを手掛ける企業に就職しました。正直、面接時から「大丈夫かな」と不安を感じるポイントがいくつもあったのですが…実際に働いてみると、やはりいろいろな場面で経営陣が社員や店舗で働くスタッフを大切に感じていない、リスペクトしていなということを実感させられて、嫌気すら感じるようになってしまいました。ある程度、仕事では成果も出していて、「役員コースに進んでほしい」とまで声をかけていただきましたが、とてもこの会社で長く活躍しようとは思えませんでした。
その後、教育業界へ進まれた理由は?
もともと学生時代は教師をめざしていて、それを諦めて一般企業に進む道を選んだので、自分の中に「教師になることを諦めた」という挫折感、トラウマのようなものがあったんです。だから今度はこのトラウマと向き合って、払拭したいという想いもありました。
実際、仕事は本当に楽しくて、多くの人と出会うことも、学生さんから頼られ、そのお役に立てることもうれしく、やりがいしかないといった感じの職場でした。でもそんな充実した毎日を送っていた時に父親が倒れ、入院することになって…。当時は、朝早くから夜まで仕事優先の毎日を送っていましたから、こういう非常事態になっても思うように家族をサポートすることもできません。もし「万が一」のことが起きたら後悔しか残らないのではないかと不安にもなりました。それまで会社の拘束時間とか、費用対効果的といった部分は意識したこともなかったけれど、一生の仕事として考えた時に「今のままでいいのだろうか」と思うようになったのです。
それが転職の理由になった?
そうですね。仕事の内容もやりがいの大きい毎日にも魅力しかなかったけれど、将来結婚して、家族を持った時のことを考えた時に、その当時の仕事最優先の自分の働き方、時間の使い方は「一生できるも
のではない」と思ったので…。そこで一念発起し、当時、自分がお客様として契約していた外資系生命保険会社への転職を決めました。
その会社を選んだ理由は、自分が契約していて、担当のライフプランナーさんと話をした時に「こんなに愛のあふれる、お客様ファーストの世界があるのか!」と感動したから。2年弱の勤務中は、営業として活動していましたが、少しでもスキルを伸ばそうとビジネス本を読み漁り、自分や業界の市場価値について学んだり…本当に毎日が発見と学びの連続でしたし、今でもビジネス面でも人生面でもさまざまな気づきを得ることができた素晴らしい経験だったと思っています。
経歴ではなく「人となり」を見る面接に感動!
やりがいを感じながらも退職に至った理由は?
正直に言えば、思うような成績を上げることができなかったことです。給与も完全歩合制でしたので、収入面でも苦しい部分がありましたし、何よりも自分に自信がなくなってしまって…。将来に対する不安ばかりが募って、営業なのにお客様に会いに行くことすらできない。もう「限界だな」と判断せざるを得ませんでした。
自分の意志で退職を決めたものの、約6年間で3度の退職ですから、最初はさすがにかなり落ち込みましたね。「自分はもう社会人として働けないのではないか」「もうこのまま一生ニートなのではないか」とまで考え込みました。でもこういう結果を招いたのも、すべては自分の能力不足によるもの。もっと自分に能力を付けなくてはいけないと痛感しました。自分が本当に磨きたい能力とは、自分がめざしたい人生とは…転職活動中は、それをかなり考えていたように思います。
そんな中でirodasを知ったきっかけは?
転職エージェントからの紹介です。これまで転職が続いてしまったのも、自分の知識不足によるところが大きかったかなと思っていたので、エージェントには「無形商材を扱っているところ」「自分の能力を磨ける仕事・業界」という希望を伝えて、条件に合う企業を紹介していただいていました。その結果、いくつか紹介された企業の中にirodasがあったという感じです。
正直、最初にエージェントから紹介された時にはビビッとくるものがなかったのですが(笑)、当時は「自分は仕事を選べる立場にない」とも思っていて、プロであるエージェントが紹介してくれた企業だし、まずは一度話を聞いてみよう…そんな気持ちで面接に臨みました。
実際に面接を受けてみていかがでしたか?
ひとことで言えばヤバかったです(笑)。もう最初の面接で惚れ込んでしまったくらい!まず面接がとても丁寧。この会社で働く社員はどんな思いで働いているのか、そしてどんな人材を求めているのかを熱心に伝えてくださるので、素直に「この会社、めちゃくちゃ楽しそう!」と感じましたね。それに、それまで受けた他社の面接では、これまでの転職回数を見て、怪訝そうな態度を取られる、退職理由について質問はするけれど、表面的なことだけ聞かれて流される…なんてことも少なくなかったのですが、irodasだけは「そこにどんな理由があるのか」を探ろうと、何回も深堀して真剣に話を聞いてくださった。経歴書に書かれた「文字」だけでなく、しっかりと「人」を見て判断しようとしてくれているのだと感じ、感動すら覚えました。こういう社員を育てる会社ってどんなところなのだろう、何が他の会社と違うのだろう…その理由が知りたくて「絶対にここで働きたい!」と思いました。
転職が多いことは決して「マイナス」だけではない!
実際にirodasで働き始めて、いかがですか?
今はキャリアアドバイザーとして活動していますが、本当に毎日が充実していて楽しいです。これは私の性格もあるのですが…入社して2カ月しか経っていないわりに、本当にいろんな場面でいろんな意見を言っていまして(笑)。でもそんな新人の私の意見にも、真剣に耳を傾けてくれる人が必ずいるんです。わからないことを聞きたい、意見を求めたい時も、ちょっとチャットで投げれば、10分もしないうちにいろんな意見がバーッと集まってきますし、社内では常にどこかで前向きな議論が行われている。こんな刺激的な環境で働けることは二度とないと思っていたので、毎日が宝物だと感じています。
それに就職活動に向けて不安や疑問を抱えている学生さんと対峙し、お役に立てることがうれしく、本当に大きなやりがいを感じています。これまで自分にとってマイナスであり、自信を失う要因でもあったこれまでの失敗や経験が、学生さんへのアドバイスに役立つことが多く、逆に自分の「強み」になっているとも感じています。今では、この年齢でこれだけ転職を繰り返してきた経験を「この人生を歩んできてよかった」とまで思えるようになっています。
自分たちで「変えていける」楽しさ・やりがいがある!
ベンチャー企業への転職に不安はありませんでしたか?
前職の外資系生命保険会社の規模がかなり大きかったので、不安がなかった…といえば嘘になります。でも、ベンチャー企業だからこそ自分たちの手で会社をより良く変えていける余地も、最前線に立って活躍できるチャンスもたくさんある。それは規模の小さい、ベンチャー企業ならではの魅力だと思うのです。人間だれしも一度は社会の最前線に立たなければいけない瞬間が必ず巡ってきます。ならば、できる限り若く、年次が浅いうちに経験したほうが、その後の人生の彩りも変わってくるはず! そういう意味でもベンチャー企業で働くことは「熱い」と思っています。
実際、今、入社したばかりの私が会社にいろいろな意見を言っているのも、大企業ではなかなか難しいことだと思いますし、年次に関係なく目線を合わせて対峙してくださるということにも「恵まれているな」と実感しています。
今後、irodasでどんな力を磨きたいと考えていますか?
正直、今はやりたいことがたくさんありすぎて「これ!」と絞るのが難しいのですが、最終的にはこの人材業界を変えられる力を身に付けたいと真剣に考えています。だからまずはマネジメント力を磨いて、自分の「ブランド力」をつけていきたい。その結果、ご利用いただく学生さんにも、そして一緒に働く仲間にも「井上さんが言っていることだから大丈夫」「井上さんに紹介してもらった会社なら間違いない」と思ってもらえるような存在になれたらいいですね。
正直、前職の外資系生命保険会社を退職したことは私の人生の中での「マイナス」であり、そのトラウマは長く残り続ける気がしていました。でもirodasは、そのトラウマをきれいに払拭できる場所だとも感じています。まさに今が人生のリトライ、再起の時。自分の能力をしっかり、できれば最速で磨いて、着実な実績を積み上げていきたいと思っています。