(※本記事は代表石原の個人noteからの転載となります。2024年11月14日投稿)
「面接前、どこまで会社のこと調べればいいの…?」
「採用ページを見ていても、会社のことがよくわからない…」
求職者の方からこんな相談をよく受けます。たしかに、会社の情報ってどこから得ればいいのか悩みますよね。(採用ページはいいことしか言っていないし…)
今回は、僕が人事としての経験や、エージェントとしてのキャリア面談で培ってきた、企業研究・業界研究に役立つ情報収集のコツをお伝えします!
こんな方におすすめの内容です。
- 転職活動中で面接前の企業研究に悩んでいる方
- 効果的な情報収集の方法を知りたい方
- AIツールを活用した最新のリサーチ方法に興味がある方
コツ①上場企業は「決算説明会の資料」を読もう
企業の財務関連の資料に目を通すのは、見慣れないうちはハードルが高く感じてしまうかもしれません。そんな方には、決算説明会の資料がおすすめです。
引用:リクルートホールディングス 決算・各種レポートより(私の前職です)
決算資料には業績の推移や事業戦略など、企業理解に必要な情報がたくさん詰まっています。特に、株主向けに書かれた資料は要点がまとまっているので、意外ととっつきやすいです。
これです!(引用:リクルートホールディングス 決算・各種レポートより)
さらに、Yahoo!ファイナンスやみんかぶなどで株価もチェックしておくと安心。細かい数字やデータを分析するというよりは、あくまで全体的な傾向を把握しておくイメージです。
コツ②中小・ベンチャー企業は「人」を徹底リサーチ!
中小・ベンチャー企業の場合は、代表の情報を調べてみると、社風やカラーが見えてくるかも…?ホームページのプロフィールページだけでなく、X・Facebook・noteなどのSNSでどんな発信をしているのかチェックしてみてください。
例えば、弊社Interasの場合は…
(代表はリクルート出身で元人事…ということは、組織や人に興味がある人なのかなぁ)
(早起きコミュニティを作っているみたい。場作りが好きなのかなぁ)
…など、さまざまな仮説が立てられると思います。
創業者や経営陣の経歴は要チェックです。例えば、経営者が経験した1社目の企業はどこなのか。その会社のカルチャーは、経営者の経歴に大きく影響を受ける傾向があるからです。
💡 企業情報が少ない場合は
・WantedlyやFacebook、X、note、Instagramで社員の投稿をチェック
・面接担当者の経歴も事前にリサーチ(Google検索やSNS)
・出身地・出身大学や趣味など、共通点を見つけておく
コツ③“企業の本音”が詰まった「応募要件」はかなり重要
企業規模に関わらず必ず注目してほしいのが、採用ページに記載されている「必要な経験・スキル」と「あると望ましい経験・スキル」の部分です。
企業が求める人材像が凝縮されているので、職務経歴書作りのヒントが得られます。
引用:株式会社リクルートの募集要項より
コツ④「サービスサイト」のチェックも忘れずに
何かサービスや商品を提供している場合は、コーポレートサイトのほかにサービスサイトもチェック!ここでは、株式会社リクルートを例に見てみましょう。
株式会社リクルート株式会社リクルートの事業・サービスの紹介、ニュースリリース等の情報サイトです。一人ひとりに「まだ、ここにない、出会い。」をwww.recruit.co.jp
こちらはコーポレートサイトですが、その他に、以下のようなサービスサイト(商品やサービスのWebサイト)があります。
【公式】スタディサプリ|大人の英語も、受験勉強も。小中高校生向けに、4万本以上のプロ講師の授業動画が見放題!分かりやすいと評判の「神授業」だから短時間でギュッと効率的に成績studysapuri.jp
コーポレートサイトだけでなく、サービスサイトにもしっかり目を通すと、その企業が具体的に何をやっているのか、どんな強みがあるのか、本質的な部分が見えきます。
コツ⑤転職の口コミサイトは「ネガティブな情報が多い」前提で読む
例えば、食べログの場合は「美味しかった!」「ちょっと期待外れ…」など、良い口コミも厳しい口コミもありますよね。でも、転職の口コミサイトは少し事情が違います。
なぜなら、サイトの利用者が何か口コミを投稿しないと、企業の口コミが閲覧できない仕組みになっているからです。
口コミを書いた人=口コミを閲覧したい人=転職を考えている人=現在の会社に何らかの不満を持っている人。つまり、必然的にネガティブな意見が目立つ仕様なんですね。転職の口コミサイトにおいては、あくまでも口コミは参考程度。そのうえで、気になる点は最終面接などで直接確認する、くらいの姿勢がベストです。
コツ⑥「検索ワード」と「YouTube」を使いこなそう
💡 基本的な企業情報を得たいなら
(企業名)+新卒
(企業名)+中途採用
(企業名)+採用情報
💡 より具体的に働くイメージをしたいなら
(企業名)+△△事業部
(企業名)+(職種名)
(企業名)+インタビュー
💡 業界での立ち位置や強みを知りたいなら
(サービス名)+競合
(サービス名)+比較
(企業名)+シェア
企業情報を検索する際は、WebブラウザだけでなくYouTubeでの検索もおすすめです。
例えば、「リクルート 新卒」で検索すると…
このように、学生向けの総合的な企業情報や採用情報が出てきます。
さらに、「リクルート 中途採用」で検索すると…
このように、企業公式以外の情報に触れることができます。
特に採用広報に力を入れている企業では、社員インタビューや採用向けコンテンツが見つかることがあるので、必ずチェックしましょう。
コツ⑦経営者の「著書」は読んでおいて損はない
本には企業や経営者の考え方が詰まっています。
リクル-トのDNA(ディ-エヌエ-): 起業家精神とは何か (角川oneテーマ21 A 61)amzn.asia 59円(2024年11月12日 01:42時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する
面接で「代表の方が書かれた本も拝読させていただき、特に〇〇という部分に共感しました」なんて切り出せば、志望度の高さも伝わるはずです。
コツ⑧「OB訪問・カジュアル面談」でリアルな情報を
FacebookやInstagramで「OB訪問をさせていただけませんか」とメッセージを送るのもアリです。
「Pitta」というカジュアル面談サービスを使えば、気軽に社員の方とつながれることも!
Pitta | カジュアル面談プラットフォームPittaは、”話せるネタ”をキッカケに、企業の中の人と直接つながるカジュアル面談プラットフォームです。pitta.me
【秘伝】AIを使って効率よく情報収集するコツを教えます!
ここからは気になるAIのお話を。
最新のAIツールを使って企業研究や業界研究を効率化する方法をお伝えします!
業界知識の爆速インプットなら「ChatHub(チャットハブ)」
Chromeの拡張機能「ChatHub」は複数のAIを同時に使えます。
例えば「SaaSについて教えて。僕は転職活動中の32歳でIT未経験。中学生でもわかるように説明して」と聞いてみると……
このように、1つのプロンプトで複数の生成AIから回答が同時にもらえます。
💡 ポイント
・「小学生 / 中学生 / 高校生でもわかるように」と、理解度に合わせて指示を調整する
・正しい情報か、最新情報か、などのファクトチェックを忘れずに
情報収集の天才「Perplexity(パープレキシティ)」
「Perplexity」は、Web上の情報を効率よく収集し、要約してくれるAIツールです。
例えば、「SaaSについてわかりやすいサイトを教えて」と入力すると……
このように、関連する最新の情報やおすすめのサイトを簡潔にまとめて教えてくれます。情報の出典も明記されるので安心です。
30秒でマインドマップ作成「Mapify(マッピファイ)」
新しい分野の基礎知識を学ぶ際におすすめのツールが「Mapify」。
例えば、「広告業界の仕事内容について」と入力すると……
このようにAIが情報を整理して、マインドマップにして生成してくれます。
リサーチした「熱意」は必ず伝わります
ここまでさまざまなリサーチ方法を紹介してきましたが、最後に一言。
僕が面接担当者なら、「この人、うちの会社のこと本気で調べてるな」と思える候補者に会いたい。そういう人の熱意は質問の内容にあらわれるものです。
企業に対して質問が10個浮かばなければ、もしかするとまだ理解が浅いのかも。自分なりの視点を見つけるために「なぜ?」「どうして?」と掘り下げて、疑問点を掘り下げていきましょう。
もちろん、不安な場合は気軽にご相談ください。しっかりリサーチして、自信を持って面接に臨んでくださいね!応援しています!
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『Interas』は皆さんの転職活動を全力でサポートします。効果的な会社リサーチの方法から、面接対策、キャリアプランの設計まで、柔軟にお手伝いしています。一人で悩まず、ぜひお気軽にご相談くださいね。