隣で鳴り響く「グオ~、グオ~」という獣のようなイビキ。「うるさいなぁ」と思ったら突然
「フゴッツ!」
という音(人によります)とともに、途端に静かになる。
そっと耳を近づけると
「あれ、もしかして呼吸をしていない?」
こんな経験、ありませんか?
もしかしたら、その方は「睡眠時無呼吸症候群」、通称「SAS(Sleep Apnea Syndrome)」の疑いがあるかもしれません。※SASと書いてサスと読みます。
今回は、インテグリティ・ヘルスケア(以下、IH)でSASの新規事業を手掛ける筒井さんに話を聞いてみました。
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ー筒井さん、お忙しい中すいません。ちょっとお時間いただいてもよいですか?
え、なになに!麻雀のお誘い?
▼今回話を聞いた筒井さん。この前の上半期締め会では麻雀で優勝しました▼
ーいや、麻雀やらないので。先日プレスリリースも出ていた筒井さんがやっているSAS(睡眠時無呼吸症候群)事業の件です。
なんだ、そっちの話か!オーケーオーケー、何でも聞いちゃってよ!
ーそもそもなのですが、SASって、いわゆる肥満の人がなる病気で、医療機関が医療としておこなう領域だと思うのですが、何で事業会社であるIHが着手し始めたのかな、と思いまして。
なるほどね。ちなみに、日本にはSASの潜在患者数ってどれくらいいると思う?
ーえ~。そうですね、、、10万人くらいですか?(←かなり適当)
ブブー!全然外れ。日本には、実は300万人ほどのSASの潜在患者数がいるんだよ。
▼筒井さん、不勉強でごめんなさい▼
ーえ、そんなにいるんですね。周りにいなかったので、そんなイメージなかったです。
自分がSASだって認識していない人も多いけど、成人男性の約3~7%、女性の約2~5%はいる。
男性は半数以上が40歳~50歳代で、女性は閉経後に増加すると言われているんだ。
一方、300万人も潜在患者数がいるものの、治療している患者数は40万人位(約13%)で、多くの人が未治療という現実があるんだよ。
ー長距離ドライバーによる事故原因がSASにあったというニュースもここ数年であって、これまでより注目されてきている認識だったのですが、、、いまだに未治療なことが多いんですね。
そう!企業側が従業員であるドライバーによる事故を回避するために、積極的にSASの検査を導入するようになってきたものの、SASの疑いがあったとしても、医療機関を受診する人はまだまだ少ないのが現実なんだ。
▼SAS患者の事故率は健常者の約7倍▼
ーSAS検査を実施して、問題が見つかったら病院に行って治療する。この循環が作れるだけで、SASによる事故や、関連した疾患にかかる人は減りそうな気がします。
ここが難しいところで、正直、SASの病気やリスクは、まだまだ一般的に認識されていないというのが実情なんだよね。
「ちょっと眠りが浅いので、明日お休み取って病院行ってきます!」
って上司に言いづらそうじゃない?SASのことを分かっていない上司だったら
「早く寝ればいいだろ!大体最近お前は気持ちがたるんでいる云々・・・・」
とか言われるかも。
▼ちなみに筒井さんはSAS検査で異常なしだったそうです▼
ーたしかに。。検査を受けた本人だけでなく、上司や経営側も、SASのことをきちんと認識していることが大事ですね。
IHでは、SASの検査サービスを提供している会社と業務提携して、「検査だけでなく医療相談をパッケージにしたサービス」を作って、拡販を開始したばかり(詳細はプレスリリース参照)
社員に治療まで受けてもらわないと根本的な問題解決につながらないので、医療相談までをセットにして検査をすることができるというのはお客さんからの評判はとてもよく、滑り出しは順調なんだ。
医療相談に繋げるというのは、IHがこれまでYaDocで培ってきたノウハウやスキーム、医療機関とのリレーションが大きく活かせるのも大きいね。
ー利用する企業はやはり運送業やバス会社などが多いのですか?
もちろんドライバーを雇用している会社が現状は多いけど、営業が車を使って外出することが多い会社とか、金融機関・士業専門職・エンジニアのようなデスクワークが中心の会社などからも引き合いは増えてきているね。
よい睡眠は、集中力の向上に大きく関わってくるので、昨今の「働き方改革」や「生産性向上」のトレンドも後押ししている。実は、ほとんどの会社が顧客候補になりえるんじゃないかなと思っているんだ。
▼この記事見ているあなたの会社も顧客候補だ!と語る筒井さん▼
ーあ、「睡眠の質の向上」で言うと僕も実はこだわっていて、アロマを炊いて寝ていたことありました。
あ~いるよね!いるいる!「アロマテラピーで安眠してます」系の人!あとは寝る前のスマホは止めようとか、クラシック音楽をかけて寝ようとか。もちろん、それらも睡眠の質を上げていく話にはなるんだけど、SASの改善においては混同しちゃダメな話!
SASは疾患なので、睡眠環境の改善とかじゃなくて、病気としてきちんと対処していかなくてはいけない。その認識をもって、治療に踏み出すことがが何よりも大事な話なんだ。
それとさ、「睡眠の質にこだわっている」って言っているわりには、インタビューの初めからず~~っと言いたかったことがあるんだけど、、、
今そこで飲んでいるその缶コーヒー!!!!
カフェインは睡眠に影響を与えるから、カモミールティーにしときな!!
▼ジョー●アさんごめんなさい。僕はカモミールティーよりもあなたを選びます▼
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最後は、インタビュー中ずっと飲んでいた缶コーヒーのカフェインについて叱責されてしまいました。汗
SASは、決して限られた人が罹患するのではなく、多くの人がかかりうる病気。特に、日常的に車を運転する人にとっては、重大な事故に繋がりかねず、自分以外の人の命も巻き込んでしまう危険性もあります。検査をして、疑いがあったら一刻も早く病院に相談することが大事です。
IHは、YaDocを柱に、今回のSAS事業のような様々な新規事業に取り組み中。
超高齢化社会日本における医療課題を解決していくために、新しいイノベーションを起こしてくれる仲間を今後も探していきます!
▼今回の新規事業の関連プレスリリースはこちら▼
疾患管理システム「YaDoc」 SASスクリーニング検査サービスパッケージを開始
SASリスクプログラムの浸透による健康経営推進事業の成果報告