はじめに
大学生など若者を中心に「スタートアップ」という言葉が昨今話題になっています。「スタートアップ」とは、一般的には革新的なアイデア・技術で短期間に急成長する新興企業を指します。
弊社を志望する学生の中にも「将来起業したいです!」と話す学生もいます。それだけ起業というものが身近なものになる一方で、それを体系的に学ぶ機会は中々ないのが現実です。
若いうちにしか出来ないチャレンジや、若いからこそできる経験というものが世の中には存在しますが、それからどれだけ大きな学びを得られるかは個々人の意識や、あるいは知識に紐づきます。そこで、今回から連載形式で経営者とは何なのか、起業とは何なのかを紐解き、「学生起業」という選択肢についてより明確なイメージをもっていただく連載を開始します。
将来起業をしたいと考えている方や、自身の選択肢を増やしたいという皆さんはぜひご覧ください。
第一回は「投資」という言葉について、経営者の視点から紐解いていきます。
「投資」という言葉の意味
「投資」という言葉を聞いてあなたはどんなイメージを持ちますか。
「絶対に儲かる投資」と聞くと、危ない臭いがしますし、「未来への投資」と聞くとお金だけでなく時間や教育と言った意味でも使われます。
辞書で引くと「投資」は”資本を投下すること”、”元手を出すこと”という意味になります。
なんだか、お金を投げ捨てているように聞こえませんか。
まさにこの”投げ捨てる”というのが経営における「投資」のイメージにはぴったりくるのです。
経営においての「投資」とは不確実なものや手段にお金を使うことです。ただし、注意点として勝ち目のないことにお金を使う「負け戦」をしたり、非常に低い確率で勝負する「ギャンブル」のことではありません。
確率でいうと10分の1、良くて5分の1といった確率で成功することにお金を使います。重要なポイントとして、当たった時の見返りが大きく、かつ、数回は外れても良いようなチャレンジを行っていきます。
なぜ「投資」が経営において必要なのか?
ビジネスの世界は競争です。失敗のリスクがあるからといっていつまでもチャレンジをせず、絶対に確実なものが現れることを待つだけの余裕はありません。
そのため、先んじてリスクを背負いチャレンジをしていくことで、収益へつなげていくことが求められます。経営とはお金を大切にしまっておくことではなく、お金を投資として使うことであるとぜひ覚えてください。
経営の初期の段階でお金を残すことにフォーカスをしてしまい、最終的に事業の勢いを失っていくという結果になる失敗例はよくあります。
「投資」においての3つのポイント
かといって闇雲にお金を使えばいいわけではなく、いくつかの注意すべきポイントがあるので最後にそれを紹介いたします。
3つのポイント
1.最初から分不相応なお金を使わない
2.必ずテストマーケティングを行う
3.勝算が見えたら躊躇せずに投資する
1.最初から分不相応なお金を使わない
何が当たるかわからない。自社には無茶な投資額がかかる。
このような場合は大きな投資をしてはいけません。
2.必ずテストマーケティングを行う
何が当たるか分からない場合は、まずは効果がゼロでも痛くはない程度の資金でテストをしてみましょう。例えば、他社と契約して大規模な投資を行う前に、まずは社内のメンバーでもできる範囲でテストをしてみたりして、勝機がどこにあるのかを探っていきます。
3.勝算が見えたら躊躇せずに投資する
あなたが、この事業は上手くいく、と信じられるのなら躊躇してはいけません。友人や親に相談した際に、それでは失敗するだろうと止められることもあるかもしれません。
そういう時こそ、他社より先んじてチャンスを掴む予兆だとすら考えて投資をすべきです。あなたがあなた自身を信じられるかどうかは、経営者として持つべき資質の一つです。
おわりに
経営者言語の第一回として「投資」について解説しました。
投資とは不確実なものや手段にお金を使うことです。
経営において収益を上げていくには、不確実なものにもお金を使うことは避けては通れない道なのです。かといって、無茶な投資にならないよう、今日紹介した「3つの投資のポイント」について押さえておいてください。
このような経営者になる上で体系的に学ぶべき知識、マインドセットなどを学ぶことのできるコンテンツを今後も配信していきます。
また、こういった学びを机上の空論にせず、実践を伴うものにしたいという方は、ぜひ一度弊社までお問い合わせください。選考、インターン、イベントなどあなたにあった様々な形で経営のノウハウを体系的に学び、習得できる機会を提供いたします。
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