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言語化力を磨くのに必要なこと

今週、マネージャーとの1on1でこんな言葉をもらった。

「鈴木さんはイラストのディレクションがうまいですね。どこかで経験していたんですか?」

マネージャーの方曰く、人によっては他人が作ったイラストやデザインに違和感を持つことはあっても何に違和感を感じているのか言語化するのが難しいとのこと。

今まで仕事でイラストディレクションをやったことはなかったので、その言葉をもらって嬉しい反面、どこで身につけたんだろうと自分でも気になった。

割と自分の中で自然にやっていたことなので、なかなか言葉にするのが難しいが、普段イラストやデザインを検討するときには下記のような視点で見ている気がする。

  • 目的とズレていないか。表現したいことが突っ走ってしまい、本来果たすべき目的から離れていないか。
  • 全体のテイストとズレていないか。出したい雰囲気にそのパーツは合っているか。例えばビジネス色の強いテイストのデザインに急に可愛いイラストをおいたりしていないか。
  • レイアウトのバランスが崩れないか。全体のレイアウトに対して、そのパーツを置いたときに流れが悪くならないか。

などなど。もちろんズレを意図的に作ることで目にとまるデザインを作るということもあるだろうから何にでも通用するわけではないが、だいたいこのようなことを意識している。

一方で、書き出してみると「これって当たり前のことなのでは?」と思った。普段違和感を言語化するのが苦手な人は、これを言われたとて実践に移すのはハードルが高いのではないだろうか。

ではどうしたらいいかというと、結局解決策は一つしか思いつかない。それは、「自分もやってみる」である。

例えば、実際に自分で写真を真剣に撮ってみないと、プロのカメラマンの何がすごいかはわからないし、素人との違いもわからない。やってみないと解像度は上がらない。

私もイラストは基本的に得意ではないが、過去に専門学校の授業でイラストを描いた経験はあるし、現在もデッサンを習っていたりする。なので、プロの人へのリスペクトがあるし、違和感に気付けることも多い。(もちろんプロには及ばないが)

経験は、その人のものの見方を深めてくれるし広げてくれる。だから、言語化が苦手であれば、まずは自分もイラストを描いてみたりデザインを作ってみたりするのが、ディレクション上達の近道なのかもしれない。

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