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「外国人の良さを日本企業に伝えたい」日本が大好きすぎる台湾人が、婚活会社に入社したワケ。

IBJ働く人シリーズ第22弾!外国人向けの人材紹介サービスWORK VILLAGE」を運営する人材紹介事業部陳卉萱さんを紹介します!

▼PROFILE

・台湾(桃園)出身 銘伝大学卒 26歳
・言語:中国語 英語 日本語
・2016年日本へ移住、外国人向けの人材紹介会社で営業に従事
・2018年10月IBJ入社、外国人向けの人材紹介事業立ち上げにアサインし基盤を作る
・趣味はカメラ・国内旅行(世界遺産巡り)

言語を活かし、外国人が安心して働ける環境を見つける

広報:陳さんが入社されてから1年半が経ちますね!陳さんが携わっている人材紹介事業部では、具体的にどのようなことを行っているんですか?

陳:私はWORK VILLAGE(ワークビレッジ)という人材紹介サービスを担当していて、企業への営業から外国人の求職者との面談、企業マッチングとその後のサポートまで、一連の流れ全てに携わっています。入社してすぐサービス立ち上げにアサインされ、2019年から本格スタートしました。

陳:まずは電話で外国人スタッフを必要とする企業を探し、興味を持っていただけたら実際にお会いして求人の内容をヒアリング。その条件をしっかり応募者に伝えてマッチングをさせています。ITや貿易会社の生産管理、ホテル、免税店など実務に外国語が必要な企業は特に積極的に受け入れていますね。

広報:ダイバーシティが認知されるようになってから、会社経営に取り入れる企業も増えていますよね。

陳:そうですね。求める企業も多く、実績は積み上がっていますが、その分ミスマッチを減らすことが大事だと思っています。そのために企業と求職者が面談をした後は必ずフィードバックをもらっています。毎回面接には同行をしているので、企業と求職者と私の3人で面談をすると、雰囲気でマッチングの精度が大体分かりますね。

広報:面接同行もされているんですね。

陳:最初だけではなく、なるべく全ての選考に同席しています。私がその場にいて雰囲気を確認したほうが、企業側もフィードバックを素直に伝えやすいし、採用に至らなかった場合も次回に活かせるので。

広報:そうして採用が決まったら送り出すようなイメージですか?

陳:採用が決まった後も「これまで外国人の採用をしたことがない」という企業もあるので、求められれば就労ビザを取得したり、時には就職者の引っ越しのお手伝いしたり。企業側も求職者側も安心して働ける環境を作るところまでサポートしています。

広報:手厚いですね。安定雇用した方に対して、IBJグループとして将来的には結婚相手の紹介(国際結婚)に繋げるための先駆けになりそうですね。

陳:そうですね。ビジョンはありますが、足元は就職のマッチングに専念している形です。ただ最近だと、「IBiob」というIBJのサービスで成婚したカップルに対しての転職をサポートする事業をスタートしました。結婚を機に、住む場所が変わったり、労働時間を見直したい、と転職を決められる方も多いですから。私は基本的に外国人のマッチングがメインとなるので、チームのメンバーが成婚者向けの就職サポートを行ってくれています。

広報:結婚を機にワークスタイルを見直したいという需要が増えているんですね。陳さんにとってIBJの働きやすさはどう感じていますか?

陳:何かあればすぐ相談できる雰囲気なので、チームの環境も良く働きやすいです。仕事も楽しいですし。

広報:社内も外国籍の方が増えましたよね。お仕事の中で、陳さんはどのような時にやりがいや楽しさを感じますか?

陳:一人ひとりに合った仕事を紹介できていると感じたときですね。就職が決まって1ヶ月後くらいにお電話をしているんですが、その時に「今の仕事はすごく楽しい。前よりも福利厚生やお給料も上がり、職場の人間関係もよかった。」という言葉をもらうとかなり嬉しい。仕事ってその人の人生を左右しますから。

広報:就職が決まった後も連絡されているんですね。陳さんは面接の際、どのようなことを重視されていますか?

陳:その人の適材適所だったり、企業への本気度です。例えば一つの企業に3人から応募が来ていて、単に「就職先を見つけたい」「外国語を使いたい」という方と、「この企業だから働きたい」という方では、その企業への理解度も全然違うし、入社後のGAPも大きくなりますよね。入社後のミスマッチのリスクにもなりますし、せっかく働いたのであれば長く働いて欲しい。だから私の段階である程度選別をしてから紹介するようにしています。営業は信頼が大事だと思っているから、企業にも求職者にも時間が無駄にならないようにしたい。私も台湾から日本に来た時、就職先を見つけるのに苦労したから、求職者の気持ちはよく分かるし力になりたいと思っています。

確立された環境よりも、ゼロイチの仕事がしたかった

広報:陳さんはなぜ日本で働こうと思ったのですか?

陳:姉の影響なんです。8歳上の姉がいるのですが、日本語を勉強して大手の日系企業に就職したんですね。私はもともと私立大学で経営や経済を学びたかったのですが、姉から「国立や有名大学にも経営を学んでいる人は大勢いるわけで、その中で希望する就職先に就くのはかなり競争率が高いと思う。マーケティングの仕事がしたいのであれば、日本語を勉強しておけば日系企業に就職もできるし、何か一つ武器になることを勉強してから好きなことを見つけたほうがいい」とアドバイスをもらったんです。それを参考に大学では第二言語で日本語を専攻し、勉強することに決めました。

広報:お姉さんの助言があったのですね!

陳:姉が日本にいたこともあり、大学に入る前に私も1ヶ月くらい日本に住んでみたんです。その時に日本の生活や雰囲気が好きになって、大学に入ったら必ず留学しようと決めました。大学3年で栃木にある白鴎大学に交換留学が決まったときは、すごく嬉しかった。

▲留学で初めて日本に訪れたとき

広報:留学で1年間日本で過ごしてみて、印象は変わりましたか?

陳:より日本が好きになりました!ただ、日本人の留学生と一緒に遊ぶことが多かったのですが、みんな冗談を言い合って笑っているのに私はその意味が理解できなくて。大学で2年間勉強をしていたのに、全く話せないことに気づいたんです...。台湾は漢字文化だから漢字であれば何となく意味が理解できるので、LINEは辞書で調べて解読して(笑)1年間で聞き取りと日常会話は辛うじて出来るようになり、大学卒業した後またすぐに日本に来ました。

広報:最初は苦労されたんですね...。日本ではどのように就職先探しを?

陳:人と話すことが好きだったので、営業職で探していて。中国語を使える仕事がしたかったので、外国人の人材紹介会社に就職しました。その時は同じバックグラウンドの人が多かったので、やりがいを持って働けたと思っています。そこで、たまたま一緒に働いていた同僚からIBJを紹介されたんです。

広報:そうなんですね。仕事内容としては大きく変わらないかと思いますが、なぜIBJに転職を決めたんですか?

陳:前職の人材紹介会社は、私が入社した時点ですでにモデルが確立していて、ルーティーンになってしまっていたんですね。IBJでは立ち上げメンバーとして一から携われると聞いて。新しいことにチャレンジしたいと思ったんです。

広報:アグレッシブですね!実際学びは多かったですか?

陳:立ち上げメンバーだからこその貴重な経験ができました。サービス開始に伴うWEBサイトの制作や、手数料などのルール等を社長と決めたり、初めてのことばかり。その中でもWEBサイトのディレクションは楽しくて。

広報:逆に苦労することも多かったのでは?

陳:そうですね...売上がないときは特に(笑)それに、人材事業は商品を扱うわけではなく「対ヒト」なので、途中で気持ちが変わることもあるんですよね。それが一番辛かったです。皆さん様々な理由があるのでどうしようもないことだけど、企業側も欠員が出たら困るし、信用にも関わることなので。

広報:一緒に頑張ってきた分辛いですね。その時はどのように乗り越えたのですか?

陳:謝るだけで終わらせたくはないので、すぐに解決策を提案するように努めています。企業側も冷静に判断してくれるから、新しい人材が見つかることで、より信頼関係が深まることも。

外国人の良さをもっと日本企業に伝えたい

広報:陳さんはお休みの日、何をして過ごされているんですか?

陳:最近は写真にハマっていて、色んな場所へお出かけして綺麗な風景を写真に収めています。上手く撮れた写真はSNSにアップしたり。日本が大好きすぎて、全国の半分以上は行ってると思う(笑)

広報:え、私もそんなに行ったことないです。

陳:連休があれば調べて出かけちゃいます(笑)広島の原爆ドームや奈良の法隆寺、白川郷とか。日本の名所や世界遺産も半分以上巡りましたね。特に、青森ねぶた祭と秋田の竿灯まつりが好きでした。日本のお祭りはすごく盛り上がるし、雰囲気が好き。台湾人は日本が好きだから、台湾の友人も日本ドラマをよく見ていますよ。

広報:陳さんは日本人よりも日本が好きですね(笑)最後に、陳さんの今後の目標を教えてください。

陳:外国人を受け入れていない企業にももっと外国人の良さを知ってもらいたいし、日本企業で活躍できる外国人を増やしていきたいと思っています。

広報:色んなバックグラウンドを持つ人を受け入れることで視野が広がりそうですね。

陳:そうそう。採用しないなんて勿体ないと思ってしまう(笑)慣れない地で働こうという行動力があるわけなので、チャレンジ精神のある人が多いし、日本人とは違った価値観や考え方を持っているから、企業側のメリットはたくさんあると思います。最近は外国人をテーマに記事を書いたりしていますが、外国人の良さを広く伝えて、受け入れ企業をもっと開拓していきたいです。

広報:もっと活躍の場が広がるといいですね!陳さん、インタビューありがとうございました!

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