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アイスタのエンジニアになってみて

※こちらの記事は2021年3月時点の内容です。

前回までの記事で、ディレクター、デザイナーのインタビューを紹介いたしました。
今回は、エンジニア職で活躍する社員に、入社してから現在までのキャリアを元に博報堂アイ・スタジオ(アイスタ)のエンジニアについて寄稿いただきましたので、そちらをお届けいたします!

こんにちは、エンジニアのとしやです。私立文系大学を卒業後、アイスタに入社し、現在は入社6年目でフロントエンドエンジニアとして実装業務を行いながら5名のエンジニアのマネジメント業務を行っています。この記事では、アイスタのエンジニアについて、僕のキャリアを元にお話しようと思います。

目次

▶アイスタに入社したきっかけ
▶模索していた1,2年目
▶アイスタの仕事のプライド
▶マネージャーへの挑戦
▶どんなエンジニアでありたいか
▶最後に
▶人事担当者より


▶アイスタに入社したきっかけ

大学時代は学園祭の実行委員会に所属し、紙媒体を中心とした広報活動を担当していました。当時から生意気だった僕は紙での広報手法を「なんか古いな〜」と思い、疑問を感じていました。そこで、既に存在してはいたものの放置されていた学園祭のHPに目をつけ、独学でWebサイトの作り方を学び、サイトリニューアルを実行。デジタルを活用した学園祭の広報活動を始めました。
最初は1人でやっていたのですが、紙をデジタルにするという過程で大量のタスクがあったことと、学園祭の運営自体がデジタルに移行するという時代の後押しがあり、「一緒にやらない?」と一人一人声をかけていったところ、徐々に仲間が増え最終的には16名に。デジタルならではのデータ解析ができるようになったという点でも、学園祭の発展に貢献しました。ページビューなどが数値化されデータに基づいた施策を打てるようになったからです。僕自身も、自分の広報施策が5万人超もの来場者へ影響することや、大学の公式Webサイトへのリンクが貼られるなど急速に広がっていくことに非常にやりがいを感じていました。
この経験から、自分が準備し仕込んだことで、大勢の人を動かすような仕事をしたいという思いが生じて、アイスタへの入社に繋がりました。

▶模索していた1,2年目

アイスタに入社した最初の1、2年は非常に苦労しました。なにせ文系出身で学生時代は独学でWeb制作を勉強していたのみだったので技術が追いつかなかったからです。今振り返ると、入社直後は結果を出したくて焦っていました。そんな僕を見かねた上司から「目の前のエンジニア仕事をきちんとすべきだ。」という言葉をもらったことをきっかけに、自主勉強に力を入れるようになりました。プライベート用のPCを手に入れ、正月休みでも自主的に技術の勉強をしてJavaScriptフレームワークを習得しました。その後にアサインされた案件で早速使用を提案したのですが、当時そこまで普及していなかったため、社内メンバーに驚かれたり、関心を持ってもらえるようになって嬉しかったのは、今でも記憶に残っています。

また、先輩には、入社当時たくさんお世話になりました(もちろん今も)。ケアレスミスが多く、できることは全然ないくせに威勢だけよかった新卒の僕に、職種関係なくアイスタの先輩みんなが厳しくもフォローしてくれたおかげで大きくなりました。そうやって多くの方に育ててもらったという認識があるので、現在も職種関係なく一緒に仕事する後輩に対して教えられることがあれば積極的に教えようと意識しています。

▶アイスタの仕事のプライド

3年目になり、案件のエンジニアとしてのメイン担当を任されるようになった頃、アパレルのブランディング系のWebサイトを担当することになりました。若手メンバー中心にアサインされた案件だったので、一人ひとりが経験不足な点を意欲で補うような、勢いのあるチームでした。そんなメンバーの中、良いものを作ろうとスケジュールと戦いながら1ピクセルも妥協しないデザイナーのこだわりを目の当たりにしました。
最終的にデザイナーの制作したデザインをブラウザで表示するためのコードを書くフロントエンドエンジニアの僕はシンプルに「こんなに本気で取り組んでいる人の頑張りを活かすも殺すも一番最後に作業をする自分次第なんだ。絶対にその頑張りを無駄にしちゃだめだな。」と思いました。これをきっかけに、自分の担当する工程の前に、様々な人の努力があるということをますます意識するようになりました。それからは不思議と、周りの方から「すごかったね」と声をかけていただいたり、Webアワードで受賞したりと、自分の力がついている実感が湧くようになった気がしています。
アイスタにおいて、"1ピクセルも妥協を許さない”ような、クリエイティブにプライドを持っているのはデザイナーに限ったことではありません。僕もエンジニアとして、優先させるべき事があると思った時には、職種の垣根を越えて提言することもあります。
クライアントの課題解決のために、こういったプライドのぶつかり合いをも厭わないのは、アイスタで仕事をする上で一つの醍醐味なのかなと思います。

▶マネージャーへの挑戦

3年目に新卒入社社員のサポートをするOJTトレーナーを経験して以来、少しずつチームのマネジメントに関わっていたのですが、今年(2020年度)から正式にフロントエンドチームのマネージャーの1人として5人のメンバーのマネジメント業務を行っています。

実は昨年度、僕史上最大のエンジニア的挑戦をして、見事に失敗しています。新しい仕組みを活用した実装に挑戦したものの不具合が発生、公開後もアーキテクチャ改修を追加して数ヶ月を費やしました。自分でやりたいと言い出して任せてもらったことが発端で、本当にいろんな人にご迷惑をかけてしまいました。たくさんお叱りを受けたにも関わらず、今年度、その学びを活かすマネージャーというチャンスをもらいました。これは、アイスタが社員の自主性を尊重し、たとえ失敗しても頑張っていれば次のチャンスを与えてくれる会社だということが分かる象徴的な例だと思います。

マネージャーとして、僕が意識していることは2つあります。
1つは、各メンバーがやりたいことにのびのびとチャレンジをしてもらいながらも、それらのベクトルを会社の利益につながるように調整することです。
僕は、楽しく働きながら仕事を通して成長することが良いことだと考えています。しかし会社に属している以上ただ個人の成長のために楽しく働くだけではダメで、利益を出すために働く必要があります。「メンバー一人ひとりが楽しく働くことが、個人の成長と会社の利益に繋がり、会社から評価されることでもっと楽しく働き成長することができる。」という良い流れを生み出せるようにすることを意識しています。

もう1つは、仮に失敗した時には、なぜその問題が起きたのか、同じ失敗を起こさないようにするにはどうしたらいいのかを一緒に考えることです。当然のことながら、間違った理由が何なのかを突き詰めるのが大事です。ミスをしてしまった時は誰もが落ち込んでしまいますが、根本的に解決し、次に同じことを起こさないようにするチャンスでもあります。そうやって、個人の失敗をチーム全体の力に変えていくのが、マネージャーの役割だと思っています。

【 昨年(2019年度)のチームメンバーとの写真です!】

▶どんなエンジニアでありたいか

ここまであまりエンジニア的な話をしてこなかったのですが、僕のベースはエンジニアなのでもちろんエンジニアとしても頑張っています。アイスタのエンジニアを分けるとするとフロントエンド、アプリ、バックエンド、インフラの4つに分類されます。僕は入社以来フロントエンドのチームに所属していて、入社当時は、ブランディング案件においてよく使われるアニメーションなどの表現に強いエンジニアを目指していました。いわゆる「広告らしい」ものがとにかく好きだったのです。

しかし今は全く正反対のインフラやバックエンドの方に興味が向いていて、主にAWSを用いたアーキテクチャ開発に挑戦しています。というのも表現に興味が無くなったのではなく、自分の好きな「広告らしい」表現を最大限活かすためにはプロジェクトの前工程からプロジェクトに関わっていく必要があり、そういった状況においてはインフラやバックエンドの知識が必須だと分かったからです。

フロントエンドはプロジェクトの最終工程なので全ての前工程の影響を受けます。フロントより前の工程で最終的なアウトプットに大きく影響を与えるような判断がなされていた場合、後戻りすることはできません。本来であれば達成できたはずのクオリティが達成できなかったり、非効率な条件下で達成しなければいけない経験をしたことで、そういった問題を解消し、どんな案件でもチームの目指すクオリティのクリエイティブを100%達成できるようになりたいと考えるようになりました。
プロジェクトの前段に関わっていくということは必然的にフロントの領域を出ることになります。そこではフロントエンドのファイルを格納したり配信するためのインフラの知識であったり、フロントエンドの画面設計に影響を及ぼすAPI設計などのバックエンド領域の知識が自然と必要になりました。
特に最近は、CMSをより効率的に構築することができるJAMstackというアーキテクチャを用いた開発手法の知見獲得に注力しています。

アイスタでは、こういった領域を越境する動きがエンジニアにむしろ求められています。
僕自身もっとインフラ・バックエンド領域の知識を身につけ、幅広いエンジニアリングの知識を武器に、クライアントの課題をより効率的に効果的に解決できる人材になっていきたいと考えています。

▶最後に

アイスタに入社するエンジニアの技術力は、僕が入社した頃とは比べ物にならないほど年々上がっていると感じていて、僕も後輩に負けないように日々頑張っています。これからアイスタに入りたいなと思ってくれたエンジニアの方には、技術力を磨きながら一緒にクライアントの課題に向き合う人が来てくれたら心強いなと思っています。そして、この記事を読んでくれた人と会えることを願っています!

▶人事担当者より

いかがでしたでしょうか?
アイスタには様々な領域で得意分野をもったエンジニアが在籍していますが
学生時代に独学で学んでいる方でも、努力次第で活躍できる環境があります。

アイスタの仕事についてもっと知りたい方、気になることがある方は、採用サイトや採用担当のTwitterでも情報を提供していきますので、ぜひチェックしてみてください!

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