国際協力への想いと、現場で働くリアルについて伺いました。
食品の貿易企業で営業職としてキャリアを積んだのち、国際協力の道へ。
民間企業での経験を経て、なぜ今この仕事を選んだのか。
日々感じているやりがいや難しさ、そしてこれから挑戦したい方へのメッセージまで、率直に語っていただきました。
これまでのご経歴と、入職までの経緯を教えてください。
2015年に大学を卒業後、食品の貿易企業に入社し、営業職として働いていました。
大学時代には、JICAのプログラムに参加したり、開発学を学んでいく中で、国際協力や現地の課題に自然と関心を持つようになりました。
特に印象に残っているのは、「資金が足りないことで、本来できるはずの支援が止まってしまっている」という現実を知ったことです。
当時は「難民支援一本」というよりも、国際協力全体に関心があり、まずは社会人としての経験が必要だと考え、民間企業で4~5年しっかり働くことを選びました。
主任に昇格し、部下を持つ立場にもなりましたが、「今なら挑戦できる」と思い、転職を決意しました。
前職と比べて、現在の仕事で感じる違いはどんなところですか?
前職で培った営業スキルやコミュニケーション力は、今の仕事でも大きくいきていると感じています。
一方で、今の職場は「想いを持って集まっている方」が多く、共通の目的意識があるため、チームとしての一体感がとても強いです。
さまざまな業界で経験を積んできた方が集まっていて、人として尊敬できる方が多いのも特徴ですね。
また、理論的に説明する力や提案力が高い方が多く、日々刺激を受けています。
現場での活動が中心になるので、体力面・精神面ともに鍛えられる仕事だと感じています。
仕事のやりがいを感じる瞬間を教えてください。
この仕事は、「自分はいま国際協力をしているんだ」と、わかりやすく実感できる点が大きなやりがいです。
決して一人で完結する仕事ではなく、仲間と支え合いながら進めていくので、連帯感やチーム感を強く感じられます。
つらい場面や壁にぶつかることもありますが、同じ想いを持つ仲間がいるからこそ乗り越えられる。
そうした環境の中で働けていること自体が、自分にとってのモチベーションになっています。
一方で、難しさを感じるのはどんなところでしょうか?
一番の難しさは、そもそも関心を持っていない方々に、どう伝えていくかという点です。
あまりに専門的になりすぎると距離が生まれてしまいますし、かといって簡単すぎても本質が伝わらない。
そのバランスをどう取るかは、常に悩みながら向き合っています。
だからこそ、相手の立場に立って考える力や、伝え方を工夫する姿勢が求められる仕事だと思います。
ウクライナ情勢が報道されるようになり、変化を感じたことはありますか?
コロナ禍では活動が制限され、現場に十分な寄付が届けられない時期があり、そのもどかしさを感じていました。
ウクライナ情勢をきっかけに、難民問題への関心が高まったことは事実ですが、同時に「ウクライナ以外にも支援を必要としている国や人がいる」ということも忘れてほしくないと感じています。
そのため、支援の説明をする際には、必ずそうした背景も含めてお話しするようにしています。
一時的な関心で終わらせず、継続的に考えてもらうことが大切だと思っています。
働くうえで大切にしている考え方を教えてください。
貧困や難民、紛争といった社会課題は、それぞれが独立しているわけではなく、実は密接につながっています。
どんな会社であっても、少なからず社会問題とは関わっていると思いますが、私たちの仕事はそれがとても直接的です。
「やりたいこと」に対して、どんなアプローチができるのかを考え、樹形図のように選択肢を広げていくことが大切だと思っています。
20代は失敗しても取り返せる時期。だからこそ、まずはやってみる姿勢を大事にしています。
社会課題を仕事にしたいと考えている方へ、メッセージをお願いします。
「国際貢献」「社会課題」といった言葉で検索してみると、意外とたくさんの仕事が見つかります。
最初から狭く考えすぎず、広い視野で調べていくことが大切だと思います。
特別な知識やスキルよりも、「こうしたい」という気持ちや姿勢のほうが、実は何倍も大事です。
少しでも興味がある方は、ぜひ一歩踏み出してみてほしいですね。
☆ファンドレイザーを募集中☆
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