実践 Android Data Binding | 電子書籍とプリントオンデマンド(POD) | NextPublishing(ネクストパブリッシング)
【公式リファレンスには載っていない情報を実践形式で紹介!】 本書はAndroidの公式ツールとして提供されているData Bindingの実践ガ...
https://nextpublishing.jp/book/10257.html
こんにちは!hachidori広報松本です。
もうすぐ2018年も終わりですね。心なしかオフィスの雰囲気も慌ただしく感じます。
プレスリリース
マネージャークラスエンジニアの技術書出版は良く耳にしますが、プレイヤーエンジニアの出版は非常に珍しいのではないでしょうか?
ということで、出版の経緯などを坂口にインタビューしてきました。
小学5年生の時に親から譲り受けたパソコンをきっかけにコンピュータに興味を持ち始め、金沢工業大学卒業後、2012年に富士通グループに入社。SE業務の傍ら新技術分野にも触れられる環境のおかげかWeb開発をはじめクラウド、スマホアプリ開発、ゲーム開発、DevOpsなどを経験。2017年にhachidori株式会社に転職後、技術書典4への参加をきっかけに技術書典5で初の技術本を執筆。
まず、簡単に業務内容を教えてください。
CASTのiOS・Androidアプリ開発リーダーを担当しています。CASTは完全自社開発のサービスなので、要件定義から設計・実装・テスト・リリース・保守の全てを1チームで回します。私はリーダーとしてこのサイクルがうまく回るよう立ち回るのがメインですが、エンジニアとして開発もがっつり行っています。
今回出版した本について、ざっくりと説明をお願いします。
今まで Android 開発は View (XML) の操作とデータの加工を1つの Activity で行っていました。しかし実装が煩雑になるため、より効率的な実装方法として登場したのがAndroid Data Bindingというものでした。
この本はData Bindingを実践形式で解説しています。
出版の経緯を教えてください。
きっかけは、技術書典4と呼ばれるイベントに一般客として参加したことです。これは、色々な技術者がプログラミングにまつわる同人誌を作成して即売をする会なのですが、参加した時にその熱気にやられ、自分も本を書きたいなと思うようになりました。
その後、技術書典5に今度はサークル(売る側)として応募し、Androidに関する本を執筆・販売しました。
そして、ここからがとても嬉しい話なのですが、技術書典5で出した本を出版社のインプレスさんが見てくださり、後日商業誌で出さないかという打診がありました。
そもそも同人誌を書くのが初めてだった上にそのまま商業誌の話までいただけたのは、「これはもう、乗るしかない!」という感じで、2つ返事で承諾しました。
商業誌では内容の加筆とさらに読みやすいように校正されています。さすがは出版業界クオリティです。
技術書典は、言わば「エンジニア版コミケ」のようなものだそうです。
なんと、10,000人ほどのエンジニアが来場するそう!
執筆にかかった期間はどれくらいですか?
技術書典5への参加が決まったのが8月1日。開催は10月8日だったので、2ヵ月弱で完成させたことになりますね。そのうち2週間程度は印刷のために猶予を残さなければならなかったので、執筆期間は実質1ヵ月半です。なんとか隙間時間を見つけて執筆していた記憶があります。
初めて紙の本として手に取ったのは技術書典5当日です(笑)。でも手に取った時はなんとも言えない感動がありました。
本の執筆にあたって大変だったことはありますか?
そうですね、そもそも本を書くのが初めてだったので全て大変でした...。
ただテーマはAndroidのData Bindingでいきたい!とずっと思っていたので、思ったより筆は進みました。
表紙デザインも印刷所への納品も全て1人で行いました。誰かにお願いしてもよかったのですが、全てが新しい体験だったので全部自分でやってみようと(笑)
しかし、本の中身に関しては信頼している社内の人間にレビューをお願いしました。間違った情報をお届けしてはいけないので、様々な検証を行い、プログラムが動くか、技術的な解説が間違っていないかは何度も確認しました。
そこをクリアすることで、安心して本にすることができました。
静かで穏やかな口調ですが、 一言一言からプログラムへの愛を感じます。
続いて、エンジニアとして大切にしていることを教えてください。
エンジニアとして、インプットとアウトプットのバランスは大切にしなければならない。勉強するだけでも、プログラミングするだけでもダメだと考えています。どちらも行ってこそ、エンジニアとしてのレベルを上げていけると思っています。
また、エンジニアとして業界へ貢献したいという気持ちを大切にしています。Androidはオープンなプラットフォームなので、自分が技術書を書くことでプラットフォームに貢献していきたいという気持ちは常に持っています。もっとAndroidを良くしていきたいです。
同じように本を出したいと考えているエンジニアに何かに一言お願いします。
技術書典は初めて技術書を出す人も多く、手厚いサポートがあります。エンジニア業界を、自分が技術書を出すことで更に良くしていきたい、そういった高い志を持つ人は是非、技術書典に出してみることをお勧めします。
出版を考えている方は、是非一度オフィスに遊びに来ていただければお話できます。