今回はソフトウェアエンジニアとしては2人目の亀田京介へのインタビューです。彼は今、ハードウェアの制御を行うファームウェアから、Natute Remoアプリの開発まで行っています。前職では、スマートフォンのアプリ開発をメインに行っていました。Natureに入ろうと思った理由や、ソフトウェアエンジニアの視点からNatureで苦労していることなども聞いてみました。
インタビュアーは同じくインターン生の北村天志が努めさせていただきます。
ー亀田さん、よろしくお願いします。まずはそもそもプログラミングを始めたきっかけについて教えていただきたいです。
きっかけとなったのは、小学生のころに見た理科の百科事典みたいな本です。三人兄弟の末っ子だったので、親が兄のために買っていた理科系の本に囲まれて育っていました。その中の1冊のあるページに、プログラミングについて書いてあるページがあってサンプルコードが載ってたんです。
父のパソコンでBASIC(古いプログラミング言語の一つ)が動いたので、そのコードを手打ちでコピーして、遊んでいました。
ー小学生のころからずっとプログラミングをやっていたんですか?
いや、自分の中でのちょっとした事件があってやめてしまったんですよね。
ー事件?気になります。
ハイ&ローというコンピュータがランダムに設定した数字を当てるゲーム知ってますか?こっちが数字を入力すると、その数字が設定された数字より大きいか小さいかを返してくれて、どんどん絞っていくゲームです。
小学生の頃、それを見よう見まねで作っていたら無限ループになってしまって、その当時は止め方もわからなかったんです。少しパニックになってしまったんでしょうね、そのままそっとパソコンを閉じました。笑。その後大学までプログラミングはやっていません。
ーそれは事件ですね。笑。大学では何でプログラミングを始めることになったのですか?
大学では、極低温物理という分野を専攻していました。絶対零度の状況において、物質の性質がどのように変わるかを調べる学問だったのですが、その実験をする際に電流の制御をしたりするためのプログラミングが必要だったんです。思わぬ形でまたプログラミングをやることになりましたね。
ーNatureに転職するきっかけはなんだったんでしょうか。
前職で力を入れて取り組んでいたプロダクトがあったんですけど、そのサービスが終了することになってしまって。その時に、違うところでチャレンジするのも悪くないかなと思っていたんですよね。その時にNatureのことを知って、面白そうだなと思いました。
ータイミング的な問題が大きかったということですか?
タイミングの問題も確かにあります。でも一番のところは、スマートフォンの画面の指示で他のハードウェアを動かすことができる点ですかね。今まではスマホの中の操作にとどまっていたので、非常に魅力的に感じました。
あと、会社のビジョンも個人的にはグッときました。ただのリモコン屋さんじゃないんだと思ったのは強く覚えてますね。これからの未来を良くするビジョンが明確にあって、力になれたら面白そうだと思いました。
ー今はどのようなことを主にやられているんですか?
いま主にやっているのは、Nature Remoのハードウェアに内蔵するファームウェアの部分です。あと、長尾さん(デザイナー)やキッツ(北原壮、ソフトウェアエンジニア)と一緒にアプリの開発も手分けしながら行っています。
ーNature Remoを作る上で、ここが特別難しいとかあったりしますか?
一つあるとすれば、React Native(javascriptでコードを書けば、iOS、Androidのコードを単一化できるフレームワーク)でコードを書いているんですけど、Nature Remoが外部のハードウェアであるという仕様上、iOSとAndroidのそれぞれに別々の処理をする必要があるところですね。
ー別々の処理って具体的にはどういうことをしているんでしょうか?
Nature Remoのハード本体とつなぐ時の処理がちょっと特殊なんです。iOSならSwiftやObjective-Cを、AndroidならKotlinやjavaを使って独自に対処しています。それでも無理な時はC言語のところまで下に降りて対応することもありますね。
ーでは、亀田さんが思うNatureの未来像みたいなものはありますか?ビジョンがあれば教えていただきたいです。
世界がどんどんで進化して変わっていってしまうので、未来がどうなるなんてわからない部分ではあります。でもベンチャー企業である強みを生かして、スピード感を持って対応していきたいです。そして最終的には、「エネルギーを自給自足できる未来を創造」したいですね。
ー転職したきっかけとして、今までと違うものに挑戦したかったとか、未来が良くなるようなビジョンに共感したというお話がありましたが、これから亀田さんがやりたいことはありますか?
明確にはいまはありませんが、大きな方針があるとすれば、未来が良くなることと、身近な人が便利になることの2つですかね。まあ当たり前のことなんですけど。この2つが大きな軸になって今は動いています。
ー最後に、どのような人がNatureにジョインしてほしいか教えていただきたいです!
僕個人の思いですが、Iot製品専用のUIデザイナーの方にきていただきたいです。Nature Remoをスマートフォンの中でどのように表現するかというのは非常に難しい問題だと思っています。AppleがAirpodsやHomePodを表現するときのように写実的に表すのか、はたまた、別の表現にするのか。
なのでそういう知識を持った方に来ていただけると嬉しいですね。
ー亀田さん。ありがとうございました。