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開発チームで「業務時間の3割を技術力向上に充てるぞプロジェクト!」に挑んでいる話

こんにちは!やっさんです。

前回の開発合宿記事( https://www.wantedly.com/companies/game8/post_articles/156651 )から数ヶ月の間が空いてしまいましたが、今回はゲームエイト開発部の取り組みの一つである「業務時間内学習」について取り上げてみたいと思います。

業務時間内で勉強時間を確保する

ゲームエイトでは、ゲーム攻略メディア(game8.jp)の他に複数の事業を運営しております。エンジニアはそれぞれの事業に携わっておりますが、各プロダクトで使用している技術以外の学習に取り組む時間がなかなか取れないというのが一つの課題としてありました。

そんな課題を解決する為、現在ゲームエイト開発部では毎日14時からの1時間を「pureな学習時間」として確保し、既存のプロダクトでは触れない範囲の技術を学習をしています。

主な学習対象は、当社の技術スタック(Ruby on Rails、React.js / Next.js)や、DDD、Kaggleへの参加、東大の機械学習コース、ML Crash Cource等、どれも業務に繋がる技術ではありますが、これを業務を通してではなくpureに学習する時間として毎日の勉強時間が設定されています。

「業務時間の3割を技術力向上に充てる」目標を掲げていますが、昼の学習時間だけではこの3割を満たしません。しかしCTOが掲げた学習時間の目的に依ると、

会社として事業を推進することが当然求められる中、技術力の研鑽が後回しになってしまいがちになるので、強制的に学習時間を設け、
1. この時間で技術力を高める
2. 学習時間以外でも技術力への気持ちが向いている状態にする

1によって自然発生する2を通して3割を達成する目論見とのことでした。

現在はこの目論見通り、より良い設計や技術とは何かを考えながら業務を遂行したり、早起きして学習を進めたり、勉強会への参加、LTへの登壇など、技術力向上へ気持ちが向いているメンバーが多数いる状態となっています。

最初はうまくいかなかった...

プロジェクトが始動しはじめた当初は、現在のような「毎日14時から固定で1時間学習する」というルールではなく、「業務時間の1時間を使って学習をする」という非常に緩いルールでありました。これは固定で学習時間を取ってしまうと、抱えているプロダクトの開発の進捗具合などの兼ね合いで、うまくいかないのではないかという懸念のもとに考えられたルールだったのですが、結局開発メンバー達はプロダクトの開発ばかりで学習する時間を確保できないという本末転倒な結果になってしまったのでした。

これではいけないと開発メンバーで考え「とりあえず試しに1週間だけ、14時からの1時間を学習時間と定めて、開発陣全員で学習を進めてみる」こととしました。結果そこから1週間の間は、14時から学習場所は普段のデスクではなく、会社内の広い休憩ペース(トップ画像参照)にて強制的に学習を進める方式をとることなりました。

時間決めても開発に大きな支障はなかった

学習時間を固定で確保してしまうと自身の持つプロダクトの開発に支障がでてしまうのではないかという懸念がありましたが、固定化されている学習時間に合わせ開発を行うようにメンバーが各々ワークしたので、結果的には全く問題はありませんでした。このように懸念していた問題は解消されているので、現在でも14時から固定で1時間学習を継続して行っています。

更に、一斉に集まって学習を進めた事で下記のような良い効果もありました。

・プロダクト上で関わらないエンジニア同士のコミュニケーションが増えた

・様々な技術学習をオープンな場で行っている為、自分の学習範囲外の技術に触れる機会が増えメンバー間で知見の共有が積極的に行われるようになった

実際に学習時間確保してみてどうですか?

2019年4月より学習時間の確保が始まり、既に数ヶ月が経ちましたので開発メンバーに「勉強時間確保してみてどうよ?」とインタビューしてみました。

Nさん

自分は常日頃から勉強をするタイプですが業務時間中にこういった時間を取れることは本当にありがたく、特に他のメンバーが自分と同じぐらい学習力が高まっているように見えており、モチベーションアップに繋がっています。当然業務効率も高まっていますね。

Tさん

以前までは、場当たり的に知識を得る事が多かったので、開発の進捗が悪いことがありました。
この1時間を使うことにより、先の業務で必要な知識を事前に勉強しておくことができるので心にゆとりを持ちながら開発できている気がします。

Sさん

担当プロダクトでは触れる事のできないデータ分析周りの学習を進めていますが、実際に学習した内容をまだプロダクトの方に反映できていないので、勉強時間を活かせた実感はまだありません。ただ今後必須になる事もわかっており、使用するタイミングになったときの前準備としてはとても充実した時間になっていると思っています。

Yさん

インプット量が増えたのでコード記法の選択肢が増えました。勉強内容をまとめたり軽いアウトプットをすると記憶に定着しやすく、フィードバックも様々なメンバーからもらえるので効率よく学べていると思います。

CTOからの総括

当社ではOKRを用いており、開発部OKRのKeyResultsの1つとして「業務時間の3割を技術力向上に充てる」というものを設定しました。
持続的な事業成長のためにはエンジニアの力は必要不可欠であり、そのエンジニアが事業に貢献する一番のキーは技術力であります。技術力は日々の学習の積み重ねからなるもので、エンジニア一人ひとりが学習し続けることこそが持続的な事業成長に繋がるものと考えております。
当社では今後もこの取り組みを続けていきたいと思うと共に、こういった時間が一般的なものになって欲しいと願っています。

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