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【役員インタビュー】「会社」とはそもそも何だろう? メンバーが生きやすくなる、「ちょうどいいカプセル」としてのGaji-Laboのあり方

「会社」は、当たり前に存在するもの。そんな風に思っている人、けっこう多いのではないでしょうか。でも、そもそも「カイシャ」という場所って一体、何なのでしょう。

時代が流れて、社会はどんどん変化しています。一人ひとりの働き方や生き方が、とても多様になっている今、会社組織のあり方も変わりつつあるように思います。

そこで今回はGaji-Laboの共同創業者である原田直貴山岸ひとみの2人が、この「会社」をどんな場所として捉え、どんな考え方で運営しているのか、改めて整理してみました。

積み重ねたものを壊さず、連続的な成長を大切にしていきたい

会社について考えるにあたり外せないことの一つは、「成長」についてどう捉えているか、だと思います。一口に「成長」といっても、いろいろなスタンスがあるからです。

例えば「創造と破壊」という言葉があるように、事業の急速な成長、組織の拡大などを目指すには、大がかりなシフトチェンジが必要とされることがあるものです。そのため中には、それまで育てていた仕組みやカルチャー、チーム・メンバーのあり方などを、大きく変える決断をする会社もあるでしょう。

でもGaji-Laboではこれまで、そうした“破壊”に近いことを、できる限り選択しないようにしてきました。

山岸「私たちは、育ててきたものを壊してまで、新しいものを生み出したいとはあまり思っていません。できれば、チームや組織に関わってくれるメンバーにあまりマイナスが発生しないように進んでいきたいな……と思っています」

積み重ねたものを壊して、また新しいものを生み出す。そうしたサイクルではなく、あくまでも一歩一歩の積み重ね、連続的な成長をゆるやかに続けていきたいと考えています。

ただ、そうして既存の組織やチーム、個々のメンバーを大事にしたいとは思っている一方で、メンバーに対して会社に対する帰属意識を強く求めているわけではありません。

原田「僕自身は別に、この会社に対する帰属意識をもってほしいとはあまり思っていないんですよね。Gaji-Laboはなぜかずっと離職率が低いので、『何でだろう?』と不思議に感じているくらいで(笑)
とはいえ、この会社に帰属意識をもってくれているメンバーが少しでもいるならば、みんながGaji-Laboや僕たちに対して疑念をもたない意思決定をしていきたいとは思っています」

「会社」は今、個人がちょっと生きやすくなる帰属先になり得る

そんなスタンスをもつ「Gaji-Labo」という会社。ここで働くことを選択してくれたメンバーにとってどんな存在であればいいのか、2人は日々模索しています。

今はかつてのように、大半の人がひとつの会社組織に所属し、何十年も働くことは少なくなりました。とはいえ多くの人たちが、多くの時間を仕事につかっているのは変わりないことです。

山岸「今、個人が帰属できるような枠組みが世の中からどんどん減っていると思うんです。でも人は、どうがんばっても一人では生きていけないですよね。だからこそ『会社』が、個人にとってほどよい距離感で参加できる、ちょうどいい粒度のカプセルとか、船みたいな存在になっているんじゃないかな、と」

一度所属したからといって、一生を捧げる必要はなく、自分の意志でどれがいいか選択したり、乗り換えたりすることもできるところ。

そこに集まったメンバーがいれば、一緒にチームを組んで仕事をすることで、自分自身が成長したり、やりがいや面白みを見つけたりもできると思います。

山岸「必ずしもみんなが仕事第一、会社がすべてじゃなくたっていいと思うんです。でもどのみち、自分の人生の時間をたくさん使う場所になるのだから、自分にとって少しでも生きやすいところを選んで、仕事を楽しんでくれたらいいですよね」

メンバーは「乗客」ではない。共に成長し、チームで前に進んでいく

ただし「会社」というカプセル、もしくは船に乗り込むにあたって、とても大事なことが一つあります。それは、メンバーは決して「乗客」ではないということ。

ひとりでもゲスト気分の人がいたり、漕ぐのをさぼっている人がいたら、たちまち船は動かなくなってしまうものなのです。

広大な海を進んでいる最中に、波に揺られて大きなアップダウンがあるかもしれない。もしかしたら嵐に巻き込まれ、ひっくり返ってしまうかもしれない。

数々の危険を乗り越えて船を沈ませることなく、みんな快適にすごせる場所にしていくためには、みんなが協力して、一緒にオールを漕ぎ続ける必要があります。

原田「Gaji-Laboは基本的に、チームワークを重視して活動している会社です。それを支えてくれているのは、メンバーみんなの成長なんです」

中には自分自身にまだ自信がなく、チームに加わったとしても「これが強みです」と言い切れないメンバーもいるかもしれません。しかしチームの一員としての自覚をもち、着実に経験を積むことによって、プレイヤーとしてどんどん成長することができます。

Gaji-Laboが目指す理想は、一人ひとりのプレイヤーが基本のスキルを身につけたうえで、チームワークによりそれ以上の力を発揮できる環境を構築すること。

これからのメンバーの成長に期待するとともに、仕事の仕組みやプロセスの改善を繰り返すことによって、トッププレイヤーに劣らないクオリティの仕事を提供できる会社を目指したいと考えています。

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