Fukurou Magazine
くだらないことで笑いあえて、成し遂げたいものに向かってマジメに支え合い、困ったときはじっくり相談に乗ってくれる。そんなチームが本当にあるなら、ぶっちゃけ話を聞いてみたい。ということで今回は、営業部のとあるチームにインタビュー。 ...
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※本記事はfukurou noteでも発信している内容です。
このnoteでもたびたび話題に上がってきたフクロウラボの新規事業「Ordinary」。フクロウラボのベテラン社員である林田 朋也さんがフルコミットで開発に携わっている、さらには新たなメンバーも募集中だと聞いてさっそくお話を伺いました。
──フクロウラボの新規事業、Ordinaryにフルコミットになられたと聞きました。楽しそうですね!
そうなんですよ。Ordinaryが立ち上がった時、開発者が必要だということで社内でやりたい人を募っていたんです。それに手を挙げてしばらくはアドバイザー的な関わり方をしていました。しばらくして、事業自体がある程度のところまできて開発チームが必要になり、チームにジョインしました。
──Ordinaryのエンジニアに手を挙げた理由は何だったのでしょう。
少し時を遡りますが、僕は大学生の頃からビジネスコンテストに参加していたくらい、新規事業やベンチャーに興味がありました。フクロウラボに入社したのも、メンバーが10人に満たない規模の時。現在は主要事業であるCircuit Xも、僕が入社した時は新規事業だったのです。フクロウラボに久しぶりの新規事業がようやく立ち上がったので、ぜひ参画したいと思いました。
──新規事業やベンチャーのどんなところに魅力を感じますか?
始まったばかりの小さなところから、何かを成し遂げるまでを味わえるところです。Circuit Xもさまざまな紆余曲折がありましたが、今では大きな事業になりお金も生み出している。そういう過程を見届けるのは魅力的です。また、フクロウラボという会社にとっては、Circuit Xに続く次の事業が生まれてくることが成長に欠かせない。会社の勢いを作る新規事業に関わることで会社そのものの成長に関われるという点でやりがいがあるなと感じました
──改めてですが、Ordinaryの事業がどんなものなのか教えて下さい。
Ordinaryはプロダクトの名前で、クリエイターが自分自身のプラットフォームを持ち、そこで活躍することができるというものです。具体的には、クリエイターに専用のアプリを提供し、そこで月額課金で登録したファンに対してコンテンツやコミュニケーションを提供できます。ネット上でクリエイターが表現したりお金を稼いだりできるプラットフォームにYouTubeやTikTokがありますが、手数料率や規約などの縛りがどんどん厳しくなっているのが現状です。そうすると、クリエイターによっては生活の基盤が絶たれてしまうことがあり、それを防ぐために毎日動画をあげたり、ウケ狙いで本来のクリエイターの個性と異なるコンテンツを作らなければならない。そういったことにクリエイターがとらわれずにファンと交流したり、自分のペースで制作ができるようになったりすることを支えるため、定額課金のアプリを提供するのがOrdinaryの特徴です。
──なるほど。林田さんはこのような現状をもともとご存知だったのでしょうか?
自分自身もYouTubeチャンネルをふたつ持っていて、毎日投稿するプレッシャーや、数値にコンテンツの内容が左右されてしまう感覚がよく理解できます。「この動画はウケたから、それに合わせよう」といったように、少しずつ本当にやりたいものから違うところに流されてしまうんです。さらに、YouTubeであればチャンネル登録数や年間の再生時間を達成しないと収益が生まれない。クリエイターがそういうことに捕らわれずに制作ができたらいいなという感覚はもともとありました。
──クリエイターが専用のアプリを提供してくれたら、ファンも嬉しいですよね。
そうなんです。これからさらに機能が拡充していけば、クリエイターもファンも幸せになれる仕組みが作れるはずです。
──実際のお仕事はどのようなものですか?
現在はサーバー周りを担当し、新規機能の開発を行っています。中長期では外部委託している開発の内製化や、その引き継ぎをしながら開発全体をみていくつもりです。外部委託というと、内部がガタガタなのではないかと身構えるエンジニアが多いかもしれませんが、プロダクト自体もモダンで安定感があり、コードも綺麗なのでそこはご安心を。
──なるほど(笑)。内製化に伴って開発の仕方も変わるのでしょうか?
そうですね。最初はスピード重視で作っている部分が多いので、プロダクトの成長に合わせて技術選定をしていこうと思っています。現在一緒に働いてくれるエンジニアを募っているので、これから入るメンバーの方と一緒に決めていけたらいいなと思っています。
──具体的にはどんな風に変えていくのでしょうか?
現在はRuby on Railsで開発を行っているのですが、これは事業の立上げを高速で行う点でとても優秀なフレームワークです。一方でRuby on Railsは昨今のトレンドからは外れ始めており、また、今後は堅牢で安定性の高いプロダクトづくりが求められています。そこで、社内の他事業でも導入を進めているGo言語やサーバーレスアーキテクチャなども視野に入れつつ技術選定ができたらと思います。
──お話にあった、新規機能についても教えて下さい。
最近リリースしたのはトーク機能です。最初のOrdinaryは会員限定の動画を見れるものでしたが、そこにコミュニケーション機能としてトーク機能をつけました。LINEやFacebookのグループメッセージのようにファン同士が交流したり、時にはクリエイター本人が登場してファンと話すことができます。クリエイター本人が登場すると「神降臨」といった感じで盛り上がるんですよ。
──ファンにとってはたまらない体験ですね。現在エンジニアを募集中ということでしたが、どんな方がこの事業に合いそうでしょうか?
Ordinaryがまだまだ小さい事業なので、技術的なことだけではなく、こういう機能があったらいいのでは、営業をこうしたらいいのでは、といった企画営業の目線で事業を考えながら開発できる方が向いてるのではないかと思います。ビジネスサイドのメンバーと一緒に事業の先行きを考えるミーティングをしたり、出社時は一緒にお昼を食べたりといったことを楽しみながらOrdinaryを大きくしてくれる方がいいな、と。
──立ち上げ時期ならではのやりがいも大きそうですね。
そう思います。決まっていることがほとんどないので、それを考えて自分で決めていける面白さと難しさが今のOrdinaryに携わるやりがいだと思います。技術に関しても、仕組みに関しても、自由であると同時になんでも自分でやらなければならない。大変ですが、面白いところです。さらに、ビジネスサイドのメンバーは若くて活気があって、距離感なく一緒に仕事を進められる、信頼できる人たちです。新規事業につきもののトライアンドエラーを一緒に積み重ねられるな、と感じています。
──Ordinaryの未来がさらに楽しみになってきました。林田さんは、Ordinaryのこれからをどんな風に描いていますか?
現在注力しているYouTubeやTikTokで活躍するクリエイター、芸人の方などをさらに伸ばしていくのはもちろん、さらに分野を広げてアカデミックな動画やファン同士で学びを得られるような学問を紹介したりしているクリエイターにも裾野が広がればいいなと思っています。さまざまな分野のクリエイターにOrdinaryが使われていくのが楽しみです。
(写真・文:出川 光)
より詳しくフクロウラボについて知りたいという方はぜひnoteもご覧ください。