本質的な『配慮』を追求し、理想のビジネスパーソンに近づくーー創業初期から社員を見守る男が語る気配りの秘訣 | Value
そう語るのは、Operating Officerの有岡さん。これまでバリューをテーマに3名のメンバーを紹介 ...
https://www.wantedly.com/companies/fukurou-labo/post_articles/142245
こんにちは。採用広報担当の紙谷です。昨今、従業員エンゲージメントという言葉をよく耳にするようになってきました。エンゲージメントとは、社員の会社に対する『愛着心』や『思い入れ』を表すもの。もう一歩踏み込んで解釈すると、『個人と組織が一体となり、双方の成長に貢献しあう関係』のことです。
終身雇用や年功序列が当たり前だった時代は過ぎ去り、より個人が成果を求められる現代では、スキルアップやより良い待遇/人間関係を求め人材の流動化が進んでいます。労働人口の減少による人材不足は深刻化し、平成初期生まれであるミレニアル世代が戦力の核を担う今では、従来のような金銭的な報酬だけではなく、従業員エンゲージメントを向上させる取り組みが注目を集めています。
フクロウラボでは、より働きがいのある会社へと成長していくべく、昨年7月よりオリジナルのモチベーションサーベイ(従業員アンケート)を始めました。今回は経営陣の1人であるOperating Officerの有岡さんに、アンケートを通して実現したい組織像についてお話を聞いていきます。
紙谷:有岡さん、フクロウラボの従業員アンケート『FUKUROU PIT』をスタートしてから10ヶ月が経ちました。そもそも定期的にアンケートを取ろうと思ったきっかけは何だったのですか?
有岡さん:アンケートについて相談し始めたのは昨年の5月頃で、6月にはオフィス移転を控えていました。それまではマンションの1室を借りて20人弱でやっていたわけですが、おかげさまで従業員数が増えて手狭になり、50人くらいまで入れる広さのビルへ移りました。
人数が増えてきたことで、1人ひとりとの日常的な接点が減ってきたなと感じていました。経営陣とメンバー、メンバー同士など、物理的に距離が遠くなっていくのは仕方ないことですが、興味や気持ちの変化などを汲み取って改善できる事象については対応していきたいと考えていました。また、以前から月1回ほど定期的に1on1をしていましたが、対面では言いにくい不満もあるんじゃないか、というのがきっかけでしたね。
あとは経営サイドとして、会社としてやりたいことや方向性を伝えた上で、伝えたいことがちゃんと伝わっているのか/実現するためのアクションは足りているのかなど、フィードバックを得る機会がほしかった面もありました。
紙谷:なるほど。クリティカルな課題があってそれを解決するための施策というよりは、先回りして潜在的な課題を把握するための施策として導入したのですね。
有岡さん:はい。対面のコミュニケーションも重視しているものの、1日8時間という制約の中で1人ひとりとの日常的な接点が以前より減っていくのは、事業が拡大する上で避けられないことでしたから。
L2017年2月
L2018年11月(従業員数3倍くらい)
紙谷:アンケートの導入準備をする中で、名前は意外と大事だから!と有岡さんがたくさん案を出してくれました。『FUKUROU PIT』という名前にはどんな意味が込められているんですか?
有岡さん:まず、シンプルで覚えやすいものがいいなと思っていました。あとは毎月やるものなので、メンバーが気軽に答えられるように、音の響きも軽い感じがするものにしようと。
『FUKUROU』はそのまま社名から取って、『PIT』は自社プロダクトが『Circuit X(サーキットエックス)』という名称なので、その『サーキット』という響きから着想してます。このアンケートを通して、自動車レースのピットインのように定期的に状態の確認をし、必要に応じて燃料を足したりタイヤを交換したり、パフォーマンスをぐっと引き上げるきっかけにしたいと思って『FUKUROU PIT』に決めました。
紙谷:FUKUROU PITで毎月コンディションチェックをすることで、どのような状態を実現したいのでしょうか?
有岡さん:FUKUROU PITを実施する目的は、『メンバーと会社の向かっている方向のすり合わせ、現状把握・課題の明確化・健全性向上』です。回答結果をもとに、『メンバーがそれぞれ向き合うべきこと(営業担当なら顧客、エンジニアならプロダクト、などですね)に集中し成果が出せる環境を作り、維持すること』がこのアンケートの果たすべき役割。
なので実現したい状態というと、まずは仕事により集中できる環境を整えることですね。オフィス環境などの物理的な面だけでなく、心理的に仕事への集中を阻害するものもとっぱらって、生産性が高い状態を目指しています。
紙谷:実際に10ヶ月ほど続けてみてどうですか?
有岡さん:思ったほどスコアのアップ・ダウンはないなぁと思うんですが、定点観測的に『変化がない』ということも大切なデータなので、やってよかったと思っています。『バリューを体現していると思うメンバーを教えて』という質問では、メンバーの意外な一面を知れたりと発見がありますね。
あとは『会社やチームに貢献したい』というスコアがずっと高いです。普段メンバーがそれを口にするような機会はあまりないのでなんとなく感じるしかないんですが、目に見える形で出てくるのは経営サイドとしては勇気が出ます。
紙谷:事業を推進する上で、チームの力やコミュニケーションは組織として大切にしている点なので、私もこの結果は嬉しいです。
ではここで、直近のFUKUROU PIT回答結果を一部公開しちゃいます。ちなみに対象者は雇用形態に関わらず全従業員で、回答率は90~95%くらいとなっています。
チームに貢献したいと思いますか?
貢献したい+まぁまぁ貢献したいを合わせると94%!3ヶ月前にスコアを公開した記事では88%だったので、更に上がっていますね。会社としてこの項目は高い水準を維持したいキーポイントでもあるので、今後もコミュニケーション施策やメッセージングは大切にしていきたいと思います。
周囲は自分の意見や提案を聞き入れてくれると感じますか?
こちらはいわゆる心理的安全性に関するチェック項目です。もちろんこの質問結果だけでは安全性が担保できているとは言えませんが、雇用形態や年齢、経験に関わらず意見を出しやすい環境作りにはここ数ヶ月特に力を入れています。
代表の清水さんの言葉を借りれば『雑に依頼し合える関係』。詳しい人に聞けば1分で済むことを、話しかけるのをためらうせいで解決に20分かかるとすれば、その関係性が改善されるだけで20倍業務スピードが上がり、その分他のことに時間や脳みそを使えるし生産性も向上すると。まずは安心して発言できる環境を保つことが、結果的に事業を加速させると考えています。
仕事に集中しやすいオフィス環境ですか?
良いスコアばかりでなく課題点もご紹介すると、オフィス環境はまだまだ伸びしろがあるようです。落ち着いて業務ができることを優先し、キラキラしたオフィスにはしていないため、必要最低限の設備となっています。それが特別不便というわけではないのですが、空調設備が古く室温が安定しにくいなど改善の余地ありです、、、!
フクロウラボのバリューを知っていますか?
理解している+共感している+実践している=94%なので決して悪くはないのですが、、、まだまだ浸透しきっているとは言えません。腹落ちして自らバリューを実践してくれる人が増え、結果的により良い価値提供ができる、それを見てまた実践する人が増えるという良い循環を作っていきたいと思っています。
このように毎月同じ質問を繰り返すことで、組織としてのヘルスチェックを行なっています。あくまで参考数値ではありますが、最近ちょっと会社としての士気が下がりがちかも?など微妙なトレンドを読み取ることができるので、全社方針の共有や個人に期待する役割を伝える濃度の微調整に活かしています。また、スポットで入れ替えている質問事項もあり、テストマーケティング的に導入した施策の浸透度合いや評判を測ることなどにも役立っています。
紙谷:有岡さん、FUKUROU PITではフリーコメント欄に個々が組織課題と感じることを書いてもらっていますよね。寄せられた意見を受けて、対応の優先度を決めたり具体的な対策を打っていくと思うのですが、どのような判断軸で進めているのでしょうか?
有岡さん:課題の大きさ、事業への影響、仕事に集中できる環境に繋がるかどうか、でしょうか。方針など、会社として伝える努力が足りていないことが起因している場合には、繰り返し伝えるとか方法を変えるとか、シンプルにさっと対応するパターンもありますね。
紙谷:今後、FUKUROU PITで聞いてみたいことはありますか?
有岡さん:僕への注文、要望ですかね。・・・いや、怖いからやっぱやめときます(笑)。具体的な福利厚生制度の評価とかは聞きたいですね。使ってみてどうだったとか、こう変えたいとか。
紙谷:営業手法でも人事施策でも、色々な局面においてスピード感を持ってアクションできるというのはフクロウラボの強みでもありますよね。そのため、テスト的にやってみよう!、そして適切に振り返りをしてうまくいかなかったらさっと退こう、というスタンスでチャレンジをすることも多いので、受け手からきちんとフィードバックをもらって次に活かすことは大切ですね。
では最後に、有岡さんはフクロウラボを今後どんな会社にしていきたいですか?
有岡さん:取引先の人が、ここで働けば成長できるんじゃないかって思って応募しちゃうような会社でしょうか。まだ小さい会社なので、みんなでオールを漕ぐボロ船だ!って社内でよく言ってるんですが、大きな船になってもみんなでオールを漕いでいたいと思っています。
紙谷:私も個人的には、規模が拡大しても自発的に周囲にアンテナを立てて『自分事化』していけるかどうかが、組織としてとても重要だと感じています。これからも多くの意思決定を繰り返していくと思いますが、その都度メンバーの温度感を汲み取りながら、肩を組んで船を漕いでいきたいですね。
フクロウラボは『働きやすい環境を、みんなの手でつくろう』という考えのもと、FUKUROU PITを通してより働きがいのある会社を目指していきます。フクロウラボの事業やカルチャー、組織づくりに少しでも興味をもってくださった方、ぜひ一度カジュアルにお話しませんか?ご応募お待ちしております!