こんにちは。経営企画室の伊藤です。
フォルシアでは「FORCIA CUBE」を通じて社員の姿を多面的に紹介させていただいておりますが、今回は先日ニュースリリース配信でもご案内させていただきました「観光産業共通プラットフォーム」へのシステム基盤提供に携わったふたりのエンジニアに話を聞いてみました。
前編では案件への携わりかたを中心に紹介しましたが、後編ではお二人の『想い』の部分を深掘りしました。ぜひ前編と合わせてご覧ください♪
【前編】
先輩・後輩エンジニア社員コンビに聞いてみた!(前編)~観光産業全体の情報の一元化の実現に向けて~
【ニュースリリース情報】
フォルシアwebコネクト、日本旅行業協会が運営する 「観光産業共通プラットフォーム」にシステム基盤を提供開始 ~観光産業共通プラットフォーム 導入支援プランもスタート~
話を伺った社員プロフィール
旅行プラットフォーム部 エンジニア担当
島本 晃平 (シマモト・コウヘイ)/2013年新卒入社 (写真右)
旅行プラットフォーム部 エンジニア担当
松下 祐樹 (マツシタ・ユウキ)/2022年新卒入社 (写真左)
それでは後編スタート!
キーワードは「明確にすること」 ~働く上での工夫や大切にしていること~
前編で伺った「観光産業共通プラットフォーム」プロジェクトに限らず、常日頃から仕事の進め方で工夫されている点を教えてください。
島本:「ゴールを明確にすること」です。
依頼を受けた際にそのまま対応するのでなく、なぜそれが必要なのか、本当にその対応内容で良いのかを確認し、関係者みんながハッピーになるゴールを設定することを心掛けています。そのうえで、詳細なタスクに分解して業務に落としていっています。
特に今回の案件では自分の開発に加えて、プロジェクトのタスクをチームで対応するためにハンドリングする役割を担っていたため、タスクをアサインされた側がタスクのゴールをイメージできるようなコミュニケーションに努めていました。ゴールが明確になっていると不要な手戻りやコミュニケーションがなくなり円滑に仕事が進むと理解しています。
―まさに前編で話題にあがった「ゴール設定」や「タスクアサイン」についてですね。誰に何をといった振り分け方はどのように考えているのですか?特性であったり、挑戦して欲しいことを考慮されているのでしょうか?
島本:両方ですね。難易度と本人の知識レベルのマッチ度はコミュニケーションをとりながら、きっとこのボールを投げても対応してくれるだろうと考えながら進めています。特に新卒の方の場合には「どんなことに興味ある?」とヒアリングしながらだったり、少しふわっとしたオーダーを投げかけて一緒にレビューで詰めていったりと、個々人に合わせて進めていくようにしています。
★実は島本さんには以前にもタスクアサインに関するお話をいただいています!図解しながらわかりやすくご紹介いただいておりますのでぜひ合わせてご覧ください。
・ FORCIA Meetup #3 巨大プロジェクトにおけるオンボーディング
(上記ブログ内より引用)
松下:私は「『やるべきこと』を明確にする」ということを意識しています。
「やるべきこと」が定まっていない状態は、タスクが進みようがないので。逆に「やるべきこと」が定まっていれば、あとは手を動かせばタスクが減っていくので、手を動かす前段階にポイントがあると思っています。
―「やるべきこと」・「やらないこと」の線引きはとても難しいものだと推察するのですが、そのあたりはどのように考えていますか?
松下:線引きとはちょっと異なりますが、依頼されたタスクに対してどういうことが必要なのか、どういうことをやるべきなのかどんどん分解して対象を細かくしたうえで、行うべきこと・そうでないことを吟味するようにしています。
もちろん、自分だけではわからないというときには周りの方に相談させてもらいながら進めるようにしていますが、自分の質問内容が曖昧な場合は聞かれた側も返答に困ってしまうと思うので、自分は何に詰まっているのか、何が不明瞭なのかを明確にさせるという点も意識するようにしています。
続いて、働く上で大切にしたいこと・大切にしていることについて教えてください。
島本:「『本当に価値を提供できるか』を考えること」です。
顧客や営業の方からの依頼をそのまま対応することが本当に良いのかを考え、議論し、本当に価値が提供できると納得したうえで対応したいと思っています。
依頼されたことに対して「どうしてこういったものをつくりたいと思ったのですか?」と投げかけてみることで背景が深く理解できることもあれば、実は違う部分に本当の要望があったというケースもあります。対話の中でお互いに納得できる「価値提供の形」を探せればと思っています。
フォルシア社内の雰囲気としてコミュニケーションをとることにネガティブな反応をする方はいないので、良い議論ができる環境だと感じています。
―松下さんはいかがですか?
松下:「意思決定のプロセス/判断基準を明確にすること」です。
判断の結果だけを見ても原理が分からなければ、類似しているけれど微妙に違うといった事例で判断に困窮してしまうと思います。なので、意思決定の過程から理解することで、自身の中に経験を蓄積させて、成長の糧としていきたいと考えています。
もう一つ成長に関連してですが、「年次の高い方にとっても勉強になる職場にする」ということも漠然と考えています。
先輩が後輩に教えるというのは、先輩社員の方が経験が多いので妥当ではあります。ただ、特にIT業界においては、先輩側にメリットが薄いと「より勉強になる職場」へ転職してしまうケースもあるのではないかと思います。人材の循環が必ずしも悪だとは思っていませんが、優秀な先輩に抜けられてしまうのは会社として痛手です。先輩にとって勉強になる場をつくってくださいと更に年次の高い方に話すというのは、結局上へ上へと対応が押し付けられていくだけなので、どこかで逆転させて、後輩社員からの発信でさらに高めあえる環境がつくれたら理想的だろうなと。残念ながらまだなにも還元できていませんが、先輩社員から見ても勉強になるようなエンジニアになりたいです。
島本:実際、発信という点で言うと松下さんはよくesa(フォルシア社内で利用している情報共有ツール)に知見を書いていますよね。こういうモチベーションがあってのことだったんですね!
2年目、10年目、それぞれのこれからの挑戦
最後に、フォルシアのエンジニアとして挑戦していきたいことについて教えてください。
島本:価値の実現だけでなく「価値の創造」をしていきたいです。
フォルシアは独自の技術基盤Spook(読み:スプーク)を武器に旅行業界で存在感を発揮し、営業の方が獲得して下さった案件を確実に実現してきました。その中で私個人としても自分自身のスキルアップ、チーム開発の牽引などで実現力の向上に取り組んできました。
自分が入社した当時は「ビジネスをクリエイトするエンジニア」という謳い文句でエンジニアの姿が表現されており、私自身もビジネスを作り出すことに興味がありました。そのため、更なる実現力の向上への取り組みもしつつ、顧客から案件をいただくだけでなく、自ら新しい価値を提供できるサービスを生み出していきたいです。
松下:わたしは、具体的な内容ではないものの「無意味に困難を生み出さない」、「困難なことでも遂行できるエンジニアになる」というのが目標です。
お客様の要望を実現していくうえで、どうしても困難に直面してしまうケースはあります。もちろん、不必要に難しいものを構築しない、そのための努力は惜しまないということが大前提ではありますが、困難に直面しても、要望を実現させる能力を身に着けていきたいです。
正直、困難に直面している真っただ中においては、その対応が無意味なものなのか否かを見極めるのが難しく、あとから振り返って「これだけで良かったな〜」などということは多くあります。そういった経験を糧にして、技術的ハードルによってビジネスの機会を逸することがないよう、エンジニアとして向き合っていきたいです。
インタビュー後記
今回は、「観光産業共通プラットフォーム」に携わった新卒10年目、2年目の先輩後輩エンジニアコンビにお話を伺いました。
このインタビューにおいても私はふわっとした質問をしてばかりでしたが、お二人とも質問の意図を汲み取ったうえで、自分自身の想いをたっぷり乗せて答えてくれました。(感謝、、)社員インタビューをさせていただくたびに、もっと自分も軸を持って働かねば!と士気が上がります。
フォルシアでは通年カジュアル面談も行っておりますので、社員と話してみたいという方はフォームにてご連絡ください。