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僕たちの考えるプロというものについてのお話



こんにちは。ヤマモトです。

今月のブログは、僕たちの考えるプロというものに
ついてのお話。

僕たちの会社は、基本的にいろんなことを外部のプロ
に丸投げしてお任せするようなことはしません。

スピードのある企業には、何か新しい事業を行う
時には外部のプロを集めて、一気に高い完成度を
作り上げるところも多くあります。

例えば、ロゴデザインをプロに依頼したり、お店の
内装や陳列を専門家に依頼したり、商品のデザイン
を依頼したり。枚挙に暇が無いくらいにプロを活用
する企業は多くあります。

プロをアサインするプロジェクトは、成果物の実際の
クオリティも高く、また招聘したプロが著名であれば
話題性という中小企業が得がたいものも同時に獲得
できます。

僕たちのような中小企業であっても、クオリティ、
話題性ともに、ひとつ上のステージへとポンッと
連れていってくれるのが、プロに依頼するメリットです。

餅は餅屋という言葉もあるとおりで、インテリアの
ようにデザイン・センスが大切な業界はプロに依頼
するのが、もはや経営の常套手段といえます。

それでも、僕たちは基本的にプロに依頼すると
いうことを基本しません。

稀に依頼するときは、こちらからの実現イメージを
詳細に伝え、丸投げは絶対にしません。これは場合に
よっては嫌がられることもありますが、それでも必ず
意見をしっかりと伝え、ハンドリングします。

僕たちの主軸の事業であるオンラインショップは
デザインからコーディング、運営まですべて自社の
スタッフで行っていますし、東京・京都の店舗を
立ち上げる際にも、3Dで内装をすべてデザインしま
したし、最近のオリジナル家具設計や、デザインに
ついても専門的に学んだ人は雇わず、自分たちで
すべて行っています。

なぜ様々なメリットがあるプロを使わずに、そこまで
自分たちで行うかというと、理由は2つあります。

1つは、自分たちが楽しいことを、わざわざ人に
任せるなんて、もったいないから。

プロに依頼して、完成度が高いものが出てきても、
それはプロの「仕事」であって、自分の経験には
なりません。

自分で立ち上げた会社なんだから、よその人に
やってもらうよりも、自ら楽しみ、悩み、完成の喜び
を噛み締めたいし、自分でなくとも、うちのスタッフ
に楽しさと経験を積んでもらいたいと思っています。

せっかくの経験をどこかの人に渡すなんて、
もったいないことこのうえない。
これがひとつめの理由です。

そして、もうひとつの理由は、結局のところ長い目
で見ると、プロに依頼するよりも自分たちでやった
ほうが、必ずクオリティの高いものになると考えて
いるからです。

プロに永遠にそのプロジェクトに関わってもらう
なら話は別ですが、たいていの場合はそんなことは
ありえません。

プロは他社のたくさんの案件も同時に抱えている
場合がほとんどなので、自社に関わるのは最初だけ、
もしくはプロジェクト単位です。

そうすると、最初に高まったプロジェクトの熱量は
プロが行う的確なハンドリングから外れた数年後に
必ず再整理が必要という憂き目にあいます。

一番の熱い思いをもった人が、常に一番近くでその
プロジェクトやリリース物を見続け、考え続け、
お客様に叱られ、貴重な意見をいただき、あらゆる
関連の折衝を行わないとそもそも長く愛されるモノは
できません。リリース=完成など本来ありえないから
です。

僕のイメージでは、プロの仕事は最初が100点で、
5年後は80点、10年後は0点という可能性を秘めて
いるのに対し、自分でやる仕事は、10年後に100点
どころか、他に飛び火して、総合1000点の価値を
生み出すと考えています。

それぐらい自分たちで立ち上げからすべてをやると
いうことは、細かなこだわりや、その後の愛着の
度合いがまるで違うのです。

ユニクロの柳井さんも、SPAの本当の強みについて、

「一般的にはコストが下がり、売値を下げられる。
 でも本当の強みは、圧倒的な売れ筋商品を発見する
 まで何度でもそのサイクルを自社でまわせる。

 試行錯誤できることこそが、SPAの本当の強み」

と著書で書かれています。

自分たちでやるからこそ、本当の意味でのプロの
仕事になるのです。

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そもそも、このような考えに至った大きな経緯があります。

僕たちの会社は、Webの制作会社で出会った3人が、
Webの能力を活かして作った会社ですが、立ち上げ時
には、そもそもが3人ともITのプロと胸を強く張って
言えるほどの能力はありませんでした。

実際、僕自身も会社を立ち上げる前にWebを学んだ
のは、わずか1年とちょっと。

家具についても好きでしたし、ショップの就労経験も
ありましたが、今思えば、プロとは程遠いレベル
だったことは確かです。

それから10年ほど会社をやってきましたが、その間の
多くの時間は、3人ともにオンラインショップの方向
性について深く考え、ときに笑い、ときに喧嘩を
しながら、どうすれば良いブランドになるかを考え
話し合い、自ら実践し続けてきました。

そのおかげで、自社のWebサイトは業界他社から
多くの賞賛をいただき、胸を張れる出来栄えと
なっています。

つまりは、10年かけてプロになったのです。

これが最初に100点のプロに任せていたら、今頃は
目も当てられないサイトになっていたと思います。

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だからこそ、僕たちの会社はいろんなことを人任せ
にせず、自分たちでチャレンジする思想があり、
そのおかげで10年の間に早いサイクルで、
いろんな変化を遂げてきました。

商品でいうと仕入家具だけのショップであったのが、
雑貨もやるし、オリジナル家具まで作れるように
なりました。

撮影もコーディネートも文章も最初は素人でしたが、
いまや業界でも随一の出来栄えだと自負しています。

オウンドメディアも立ち上げて、自社ですべて執筆
もしてますし、サポートチームはHDI賞の金賞を2年
連続受賞するほどのクオリティです。

すべてはプロに簡単に委託せずに、自分たちで経験し
プロになるべく頑張ってきた結果。

これだけの成果を出してきたからこそ、プロに安易に
委託することよりも、自分たちでやることこそが
大切だと強く言い切れるのだと思います。

そして、今後の10年も自分たちでたくさん経験をし、
たくさん変化する会社でありたいと思っています。

直近の目標として常に掲げているひとつは、
カフェを自分たちで立ち上げること。

カフェの内装も自分たちで設計し、自分たちで作った
家具を並べ、自分たちで作ったメニューを提供する。
社食も兼ねたい。夜はぼんやりした明かりを灯した
集いの場所にしたい。

シェフもプロを連れてくるのではなく、料理好きな
スタッフとともに自分たちでメニューを考え、作り、
プロになっていこうと思っています。

もうひとつは、インテリアの楽しさを伝えるメディア
的な側面をより強化・浸透させること。

動画を使ってのアプローチなど、より分かりやすく、
インテリア初心者が楽しめるコンテンツづくりを
社内スタッフでリリースしていこうと思います。

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こんな風にプロを頼らずに自分たちでやるということ
について「楽しそう!」と思うか「大変そう。。」と
思うかは、人それぞれでしょうし、否定するつもりは
まったくありません。

ただこれからの10年はこれまでの10年よりも、さらに
エキサイティングな会社にしたいと思うし、これまで
培ってきた経験が、会社としてさらに飛躍する羽に
なると確信しています。

大企業のように磐石ではなく、朝令暮改的なスピード
の早い変化がFlavorらしい特徴であり、アマチュアが
集まってプロを凌駕することこそが、独特な空気感を
生み出す僕たちの個性だと考えています。

この先さらに10年経とうとも、自分たちのブランドに
ついて誇りを持ち、常に新たなチャレンジを繰り返す
偉大なるアマチュアであり続けたいと思います。

こんな会社の熱量のもとで、仕事を趣味のように
興奮する場所と位置づけたいと考えている方は、
ぜひお声掛けください。
一緒に楽しみましょう。

Flavor Blog:https://blog.flavor-inc.co.jp/

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