新卒デザイナー研修物語 第1話「情報収集・コンセプト設計」 | フェンリル
こんにちは! '23新卒デザイナー7人の中で唯一の男性、久野です。今回は、私たち新卒デザイナーが受けたフェンリルの新卒研修についてご紹介します。題して「新卒デザイナー研修物語」。新卒デザイナーが...
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こんにちは! 新卒デザイナーの中で一番の甘党だと自負している松隂です。
最近砂糖を大量に入れたコーヒーを飲めるようになりました(大人になったなぁ)。
私は新卒デザイナー研修物語の第3話を担当します。
気になる第1話、第2話はこちらから!
今回は「アイコン作成」の研修についてお話しします。
この研修は、アイコン作成におけるポイントや効率の良い作成方法などを学び、社内でよく使われるツール「Adobe Illustrator」の操作に慣れるのが目的でした。
これらの目的を達成するため、私たちは3つの課題をこなしました。順を追ってお伝えします。
初級編、中級編、上級編の3つに分かれているアイコンをトレースする課題。実は私、学生時代からIllustratorでデザインするのが大好きだったため、ワクワクしながら課題に挑みました。この記事を書きながら、その気持ちを思い出しました。
私がこの課題を通して学んだことが2つあります。
1つは、簡単な形のアイコンでも複雑な形のアイコンでも、そのほとんどがシンプルな形(円形、三角形、四角形)で構成されているということ!例えば、家のアイコンは四角形2つと三角形1つで構成されています。
月と星のアイコンは、丸を2つ重ねて切り抜いたら月の形が完成します。1色だと分かりにくいですが、こうして色分けをしてみると分かりやすいですね。
このようにIllustratorの機能を使えば簡単にアイコンを作成できるのです!
もう1つは「バックアップの大切さ」。Illustratorの機能「パスファインダー」で一度切り抜いたり合体させて保存してしまうと、切り抜く前や合体の前の状態に戻すことはできません。そのため、後から「微調整をしたい......」と思っても一からデータを作り直す必要があります。その点については学生時代からあまり意識しておらず、データを何度か作り直すことがあったため、改めてバックアップは小まめに取ろうと強く感じました。
次は晴れや曇り、雨などの天気アイコンを制作してみよう、という課題です。天気予報などで普段から目にすることが多い天気アイコン。よく目にしているからこそ、デザインのインプットをたくさんしている自信があります。
この課題を通して学んだのは「アイコンには統一感が必要」ということです。
上図の上半分に配置した6組のアイコンは、研修を受講した他の同期デザイナー6人が制作したものです。同じ人が作ったアイコン3つずつを見れば、線の有無や色合いなどのテイストが全てきれいにそろっています。ですが、その中から1つずつ抜き出して並べてみると、当然のことながら、同じ天気アイコンでもまったく統一感がありません。
このプロセスを通じて、ただやみくもにアイコンを作るのではなく、作り始める前にフォルムや配色などのルールをしっかり決めて、統一感を持たせることが大事だと実感しました。
また、アイコンを複数制作する場合、それらに統一感を持たせることはもちろんですが、たった1つのアイコンを制作する場合でも、アイコンを表示させる媒体のコンセプトやイメージに沿ったものを制作することを意識したいと思います。
いよいよ最後の課題です。
フェンリルの新卒研修では、お気に入りの料理やスイーツなどの写真をテキスト付きで投稿し、ほかのユーザーが投稿した写真も閲覧・いいねできる「Pecori」という研修専用のアプリを使います。
アイコン作成の研修では、そのアプリの「シンボルマークを制作しよう!」という課題が出されました。
ちなみに「シンボルマーク」とはサービスなどを象徴した図形のこと、「ロゴタイプ」はデザインされた文字のことで、「ロゴマーク」はシンボルマークやロゴタイプの組み合わせを総称したものです。
ロゴタイプやロゴなどの呼び方を混同してしまうことが多かったため、改めて勉強になりました。
私がこの課題で学んだことは、「ロゴ作りの主な手順」です。
上記グレーの箇所が、今回の課題で取り組んだ範囲です。
まず最初にキーワード(コンセプト)を決定します。Pecoriの資料からロゴデザインに取り入れるキーワードを抽出します! このときは、はっきりしたコンセプトでなくても、ロゴのイメージがつかめる言葉を出すだけで問題ありません。
次に、デザインの方向性の検討とラフの作成です。形や色、フォントなど、どんな方向性が良いかを検討し、参考デザインをたくさん集め、そこからラフを作成します。まだデザインに落とし込んでいく段階ではないので、最初からきれいにまとめようとせず、とにかく思いついたものをラフとして作成しました。なるべくたくさんの案を出すためです。
最後には、作成したラフの中から最終案を絞り込み、形を整えていきます。
次に提案のステップがあるため、意図と魅力が伝わるようコンセプトもしっかりと固めます。色の展開やロゴタイプのみなど、さまざまな媒体での使いやすさを意識しながら制作するよう心掛けました。
以上が、ロゴデザインで学んだことです。
どの課題も、提出後に研修担当の先輩から丁寧なフィードバックがあり、自分一人では気付けないであろう細かな修正ができました。
また、同期それぞれの個性あふれるアイコンを見ることができて楽しかったです! 直感的な操作ができて、ロゴやアイコンを手軽に制作できるIllustratorというツールにはやはり大きな魅力があります。
アイコン作成の研修については以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。
次回は第4話「グラフィック作成」です。ぜひご覧ください!