今年になって、こども夢の商店街のスポンサー企業が急速に増えています。
こども夢の商店街のイベント会場と開催資金を拠出するショッピングセンターや住宅関連企業だけでなく、オシゴトにひもづくスポンサー企業もあります。その一つがカルビー株式会社。
打ち合わせ段階からこだわったのが、体験ではないリアルな「仕事」をさせること。スポンサー企業のご担当者は、こどもに自社商品を販売させるという発想をほとんどの場合はお持ちでなく、自社商品を知ってもらったり、親近感を抱いてもらえる様な遊びや体験をオシゴトとして発想しがちです。でも、それでは子供達は価値を生み出し提供したことにはなりません。
仕事とは何か。それは価値を生み出し提供することに他なりません。そして子供達は、自分自身が価値を生み出し提供できたということに対して、喜びや達成感を感じるのであって、大人が考える子供らしいお遊び仕事を子供達は喜びません。子供扱いされていることがわかるのでしょうね。
本物のカルビー社員の仕事は、駄菓子を作って売ること。であれば、その仕事をこどもにやらせるべきだというのがこども夢の商店街の考え方です。どうしたら売れるのかを考え、行動し、その結果、売上という目に見える結果を手にする。全く売れない子もいれば、目標以上に売れる子もいる。それが仕事の現実であり、面白さなのだと思います。
カルビーのオシゴトは常時有効求人倍率が1未満という買い手市場となり、子供達の表情からも、アンケート結果からも、子供達の満足度はとても高いもので、1日視察に見えていたカルビーの社員さんは、「すごいです!」を連発し「こんなのは見たことがありません」と言うようなことをしきりに言って、帰って行かれました。
こどもの街やオシゴト体験事業は巷に多くありますが、こども夢の商店街は「ONLY ONE」。
こども夢の商店街の背骨は、社会勉強でも、こども市場ビジネスでもなく、仕事に対する哲学です。