海外で事業を経営していて、「日本人が秀でている能力って何だろうか?」と考えさせられる機会は割とあります。
・真面目に緻密に仕事ができる。
・協調性がある。
・基礎学力が高い。
などなど、ちょっと考えただけでもいくつか候補となりそうなものはありそうです。
とはいえ当然人によるバラツキも大きく「平均」で考えて「ビジネスとの相関性」で考えたときに一番高いと思う能力は何でしょうか?
せっかくなので数分考えて見てください。
考えましたか??
では僕が考える答えを書きます。
「日本の文化背景を理解し、日本語を流暢に話せること」
です。一般的な日本人であればほとんど誰でも備えている能力です。
そして同時に世界でも突出して高い能力でビジネスとの相関性も高い能力になります。
日本は現在でもGDPで世界3位の経済大国で時に「ガラパゴス」と揶揄されるほどのマーケットの特殊性があり、それはハイコンテクストな文化や社会背景、容易に習得のできない日本語という言語以外でのマーケットアクセスが難しいという背景が創っているものです。
そのマーケットに参入する時に「日本の文化背景を理解し、日本語を流暢に話せること」というのは、それができない人に対して大きな参入障壁がある一定規模のマーケットに容易にアクセスできることになります。
日本人で生まれるということは生まれついて、その能力を持っているということです。これに勝る日本人のアベレージで高い(ビジネス相関性を考えて)能力はないと思います。
しかし、その能力の価値は年々相対的に落ちています。なぜなら相対的に日本のマーケットシェアは下がり続けているからです。
ではその能力を最も活かせる能力は何でしょうか?
これも答えは簡単で、「外国人と働ける」能力です。
なぜなら、大抵の日本人は苦手でそんなに身につける難易度は高くない(移民を受け入れている国の人がほぼ全員持ってる能力なくらいないので)からです。
今後、日本のマーケットだけ考えても労働人口は不足しますし、内需が小さくなる中で外需を取ろうとすれば外国人と働かないことにはどうにもなりません。それでいて、まだしっかり外国人で働いたことがある人は絶対数ではまだまだ少なく得意とする人はもっと少ないと思います。
もし今、「自分はあんまり得意なことが見つかってないけどどうしよう」と思っている方は参考にしてもらえればと思います!