こんにちは!株式会社エウレカ BSO(Business Strategy Office)メンバーの田代です。2018年度の新卒として入社したばかりの私ですが、今回は年次で開催されているエウレカの親会社であるMatch GroupのAll Hands Meetingに参加したので、Financeチームの入社2年目となるStevenと一緒にご報告します。
ここでは、
・Match GroupのAll Hands Meetingとは何か
・私たちが参加して何を感じたか
を簡単にお伝えできればと思っています。
Match Group All Hands Meetingとは
Match Group All Hands Meetingは、エウレカの親会社であり、様々なマッチングサービスのブランドを持つMatch Groupが1年に一度開く全社会です。
フランス・カナダ・ブラジル・日本など、世界中でマッチングサービスを創っているMatch Group傘下企業のメンバーが、アメリカ・テキサス州ダラスにあるMatchの本社に集結します。今年は6/12〜6/15の3日間で開催されました。
Match Group All Hands Meetingの目的
私はMandy(Match Group CEO)ではないのでその真意はわかりませんが(笑)、All Hands Meetingの目的は以下3点を行うことにより、グループ全体の士気を高め、次の1年も全力で進めるようにすることではないかと考えています。
ひとつ目は過去の努力を労うもので、「今年も頑張ったよね、お疲れ様」とお互いを讃え、1年間で残した成果を振り返ること。
ふたつ目は未来を描くもので、Match Groupは長期的にどのような世界観を目指すのべきか、というグループ全体の方向性を示して、目標の認識を揃えること。
みっつ目は、ふたつ目で示した実現したい未来のためにブランドを超えて情報交換や議論をし、これからやるべきことを考えることです。
Match Group All Hands Meetingの内容
先ほど挙げた、3つの目的のすべてをひとつのミーティングで果たすのは大変難しいですから、滞在中は様々なコンテンツが設けられています。ざっくりと3日間の私のスケジュールをお伝えしたいと思います(各参加メンバーでスケジュールは異なります)。
0日目(到着日)
プロダクトチーム(ブランド横断)カジュアルディナー
1日目
<日中>プロダクト・デザインチーム 情報共有会
<夕方>マーケティングチーム 情報共有会
<夜> Pre-Summer Party(各チームでのカジュアルディナー)
2日目
<午前>Match Group All Hands Meeting(全社会)
<日中>Summer Party
<夜> エウレカメンバーでディナー
3日目(フライト)
まず、ダラスに到着したらすぐにレストランへ向かい、カナダのブランド“PlentyOfFish”のプロダクト担当者が企画してくれたカジュアルディナーに参加しました。様々なブランドのプロダクト担当者と、マッチングサービスに限らず面白い業界やビジネスモデル、プロダクトについて話しながら飲み交わしました。
翌日は、情報共有と議論の1日です。職種ごとに別れて、各ブランドで上手くいった取り組み、苦戦した取り組み、相談したいことなどを持ち寄ってひたすらに議論します。私はBSOですが、英語の通訳要員としてプロダクト職・デザイナー職・マーケティング職の会議に参加させてもらいました。また、私は参加しませんでしたが、同じ時間帯にエンジニア職やファイナンス職の会議も実施されていたようです。夜には、気になるブランドの気になる人とコミュニケーションが取れるように、Pre-summer Partyという飲み会が設定されていました。
最終日の午前中はMatch Group All Hands Meetingが行われました。各ブランドのCEOやリーダーたちが、グループ全体および各地域での成果、そして来年以降にどのような目標を目指していくのか、といったことを発表します。
このミーティングは全ブランド・全部署のメンバーが出席するもので、ミーティングの様子はダラスに渡航できなかった世界中のマッチグループメンバーにもネット配信されています。弊社CEO 石橋もしっかりとエウレカの今年の成果をアピールするとともに、今後の抱負を語りました!
その後、カジュアルにブランド同士がコミュニケーションを取れるように、同じように全ブランド・全部署のメンバーが参加するSummer Partyがありました。ここではお酒やご飯や様々なレクリエーション用のコンテンツが揃えられ、エンジニアもデザイナーも経営職も、職種を超えてお互いのブランドについて語り合っていました。
夜は、今回の出張に参加したエウレカメンバー全員でステーキをいただき、翌日の昼には帰路へつきました。
All Hands Meetingの参加メンバー
All Hands Meetingには、世界中のMatch Groupブランドのリーダー陣や経営陣が参加します。
Match Groupの成長を牽引し日本でも多く使われているブランド“Tinder”、ヨーロッパで広く普及しているブランド“Meetic”、カナダ発のブランド“PlentyOfFish”、アメリカ東海岸を中心に展開しているブランド“OkCupid”をはじめとし、その他多くのサービスの(共同)創業者、経営者、プロダクト担当者、トップデザイナーやトップエンジニアが一同に会します。つい3ヶ月前に社会人を始めた私からすると、少し萎縮してしまうくらいの錚々たる面々です。
エウレカからは、CEO 石橋、執行役員 VP of Global Expansionの洪、執行役員 Finance DirectorのAndrewとそのメンバーのSteven、Head of Product, Pairs Japanの金田、プリンシパルエンジニアの森川、Head of StrategyのMichael(私の上司)と私、の計8名が参加しました。
参加して感じたこと
今回の出張を通して感じたことは、まず何よりも、このような場に参加する機会を新卒にも与えてくれる環境に居られて本当に良かったな、ということです。
実は今回のダラス出張では、渡航人数8名のうち2名分は当初空枠でした。その残りの空枠は挙手制で、エウレカ全社員が渡航を希望することができ、参加したい理由や、参加した結果自分がエウレカにどのように価値を還元できるかなどを考えて提出して選考を受けることができました。貴重な機会を経験する権利がどの社員にも開かれている組織にいられることは、本当に恵まれているなと思います。
また、実際に参加して、とても貴重な経験が得られたと思います。私が特に印象に残っているのはSummer Partyでの出来事です。
電話会議や来日時のミーティングで面識のあったElisabeth(Match Group EMEA & APACのCFO)に挨拶しに行ったら、たまたま近くにいたMatch Group AmricasのCEOであるAmarnathを紹介してくれて、彼と立ち話をさせてもらえました。
以前その方はMatch GroupのCSOをやっていたこともあり、経営戦略のバックグラウンドがあることを知っていたので、アジアの今後のマッチングサービス市場動向についての考え・日本の消費者とアメリカの消費者にみられる違い・しまいにはエウレカのBSOは立ち上がって半年しか経っておらず、体制づくりなどについて試行錯誤していることについてもお話しして、ご意見をもらいました。
なんの取り柄もスキルもない新卒の私が、たまたまパッと立ち寄ったというだけで、時価総額1兆円を超える会社の経営戦略トップの人に30分も話を聞けたのです!これってとんでもないことです。
それ以外にも、Tinderの共同創業者であり現在は同ブランドのCSOをしているJonathanと飲みながら、中国市場の今後の動向を議論できたり、OkCupid PMのNickと日本人消費者のマッチングサービスに対する心理的障壁に関して意見を交わしてみたり、とても貴重な時間を過ごせました。
彼らはみな異なる考え方や新しいものに受容的で、私がバックグラウンドのない新卒だからと言って決して軽んじることなく、真剣に優しく話を聞いてくれました。そういった姿勢から、それぞれの専門分野において秀でているだけでなく、ビジネスマンとしてのあり方のお手本を見せられたような気もしました。
また、個人的なイベントとして、私は出張中に人生24回目の誕生日を迎えたので、エウレカメンバーでステーキハウスでお肉をたらふくご馳走してもらい、みんなにお祝いしてもらえたのもとても嬉しかったです。
ここからはファイナンスチームのStevenにバトンタッチして、別の視点から感想を綴ってもらいます!
初めまして。エウレカ財務部のStevenと申します。簡単な自己紹介をさせていただきたいと思います。中国出身アメリカ育ちの中国系アメリカ人で、大学時代に日本への留学経験がきっかけで、アメリカの大学を卒業した直後渡日し、数社に渡って管理会計の経験を積んだ末に、2017年5月エウレカに入社しました。
主な担当業務は予算策定・編成、経費管理、事業戦略等です。管理会計というと固いイメージを持たれる方が多いかと思いますが、お金の使い方に厳しいのだけではなくて、マーケティングやプロダクトなど他部署との関わりが多い立場にある分、誰とでも優しく接しているつもりでいます(笑)。
ダラス出張 〜Steven編〜
では、さっそく本題に入りたいと思います。僕としては、今回のダラス出張の目的は、普段メールやテレカンで多くのやり取りを多くしている関連会社の財務担当者と、直接会ってより親密な関係を構築したり、情報共有をしたりすることのみならず、数年前に買収された日本発のエウレカが、言語の壁を乗り越えてグループ会社の一社として認識されるように、グループ内での視認性の向上や存在感のアピールすることでした。
最近、四半期毎に公開されるマッチグループのIR資料(投資家向け資料)でPairsによるアジア地域での事業展開が強調されるようになり、直近で発表されたEarnings Call(決算発表)ではじめて投資家にPairsについて聞かれるなど、アジア地域における市場成長に大きく貢献しているエウレカの活動への注目が増していくばかりなので、他のグループ会社との接触点やコミュニケーションをとる機会を増やすチャンスでもあります。
出張旅程
僕の出張旅程ですが、直前の週末にシカゴの実家に立ち寄ってからダラスに向かうことにしたので、そのまま国内便でシカゴからダラスまで旅をしました。
0日目(到着日)
エウレカのFinance Director(自分の上司)とCEOと3人でディナー
1日目
<午前>ビジネス・インテリジェンス・アナリティクス 情報共有会
<午後>ファイナンス情報共有会
<夜> ファイナンス・ディナー
2日目
<午前>Match Group All Hands Meeting(全社会)
<日中>Summer Party
<夜> エウレカメンバーでディナー
3日目(フライト)
到着した当日は、弊社Finance Directorであり僕自身の上司Andrewと弊社CEOの準也さんと3人で、典型的なアメリカン・ダイナーで食事をすることになりました。プライベートの話題も交えながら、エウレカをはじめ、Match Groupやマッチングサービス業界全体が直面している様々なビジネス課題について熱く語り、旅の疲れを癒しました。
翌日は、田代からあったとおり、各ブランドの担当者が集まって情報共有をすることを目的とした会議が職種ごとに分かれていました。僕の場合は午前はアナリティクスの情報共有会で、午後はファイナンスのセッションに参加しました。
アナリティクスは、データを経営上の意思決定に役立つような形で分析、整理、報告する役割を果たしているので、ファイナンスとの関わりが深いです。それぞれのアナリティクス担当者が、自分の会社で使われているレポートや日々の業務(daily routine)を共有し意見を交換して、異なる観点でマッチングサービスのデータを可視化したレポートに触れることでいろんなインサイトを得ることができたと感じました。
午後のファイナンスのセッションでは、各ブランドの主要な事業施策やファイナンス部として挑戦したいことがテーマでした。ブランド活動の効果測定、みんなも同じ課題を抱えてるんだなって知って励まされました。
参加した感想
僕が参加した会議はAnalytics SessionとFinance Sessionでした。
Analytics Sessionではレポートの共有と、日々どのように仕事をしているかに関する共有が行われました。Finance Sessionでは、主なビジネス施策に加え、Financeチームの課題と行った施策について共有しました。
そこで感じたこととしては、どのブランドも似たような課題感を持っているな、ということです。また、エウレカを含めてどのブランドでもFinanceチームがビジネスに深く関わっており、報告や数値のまとめをするだけでなく主体的に事業に介入しているという印象を受け、とても良いなと思いました。
一方で、似た課題に対しても他のブランドでは異なる考え方や解決方法をとっており、多角的なアプローチ方法を知ることができました。また、エウレカではFinanceチームと、BIチームが頻繁に連携して事業を推進しているのですが、他のブランドでもBI / Analyticsチームとの関わり方が様々だったのも興味深かったです。
また、Summer Partyではグループの他ブランドの、あらゆるポジションの人と話す機会があったのもとても良かったです。
今回の出張を通して、MeeticやMatch Groupがマッチングサービスやサブスクリプションビジネスという分野における専門的知識を、長きにわたって着実に積み上げてきたことを深く実感しました。そして、それらの知識や長年の末のベストプラクティスを、エウレカやPlentyOfFishのような新たなブランドにも、惜しげもなく共有してくれるナレッジシェアの精神があることは素晴らしいなと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございます!今回は、BSOチーム 新卒の田代とファイナンスチームのStevenによる出張レポートでした。
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