こんにちは!エウレカのPairs Globalチーム iOSエンジニアの島です。先日、世界的にも有名なカンファレンス「WWDC2018」に参加するためにアメリカのサンノゼに行ってきました。サンノゼは、Apple本社の近くでいわゆるシリコンバレーのあたりです。
「WWDC」:Appleが開催するDeveloper向けのカンファレンス
エウレカでは海外カンファレンス参加を推進していて、費用を全額支給してもらって参加することができます。海外へのカンファレンス参加となると費用的にも時間的にも厳しいので、それを会社でサポートしているのはありがたいです。
全体の感想としては、今回の「WWDC」ではハードに関する発表はなく、既存に対するアップデートが多めでした。
発表内容についてのまとめは他のブログなどにたくさんあるので、ここでは僕が「WWDC」に参加して(サンノゼに行って)、見たこと聞いたこと感じたことについてありのままを綴っていこうと思います。
シリコンバレーを歩く(サンノゼの観光)
さて、まずはサンノゼを楽しまないとですね。
サンノゼ空港から外に出たとき、うわーアメリカやなと思いました。乾燥した空気、焼けるような日差し、ごついガタイにサングラス。これだけでテンション上がりました。😎
渡米初日は、サンノゼの街をウロウロして写真を撮りまくりました 📸
とはいえ、初日は飛行機疲れと時差と日差しにやられました。
サンノゼは、高い建築物が少なく開けているので、空が大きくて綺麗でした。
その翌日には、Apple Visitor Centerに行ってみました。ちょっと大きめのAppleStoreという印象。Visitor Center限定の商品があったり、カフェが併設されていました。Apple本社の模型のARアプリはなかなかすごかったです。Apple Park(本社)に入れなかったのは残念でした 😭
WWDC会場
会場は昨年と同様のMcEnery Convention Centerで開催されました。
テラス席や芝生があって、そこではコードを書いたり会話をして、たくさんの人がくつろいでいました。室内は冷房が強くて寒いので、日向ぼっこをするのも気持ちがいいです。
Keynote(生のティム・クックさん)
Keynote:Appleの新しい発表で、今回の「WWDC」のメインの発表
朝の4:30くらいから並んでいると、けっこういい席(中央の前から20行目くらい)で見ることができました。生の空気感はやっぱりすごくて、またまたテンションが上がりました。
発表内容としては、パフォーマンスの向上、AR、Siri、機械学習、標準アプリのアップデートがメイン。個人的にパフォーマンスの向上、標準アプリのアップデートは嬉しい内容でした。
Photosアプリのアップデートは便利そうだなと思いました。写真を解析して、自動的にグルーピングしてくれるので、食べ物とか景色とかをまとめてくれるのはいいですね。
あと新しいMacOS(Mojave)のDark Modeがかっこよくてグッドでした。実際に入れてみて、標準のアプリがどれもかっこよく見えますし、眩しくなくなったは嬉しいです。
Dark Mode:Macのダークグレー系統のカラースキーマの設定
iOS12
パフォーマンスの改善
AR
Siri
機械学習
標準アプリのアップデート
Group Notification
macOS(Mojave)
Dark Mode
スクショの編集
Stacks
watchOS 5
Fitness
walkie-talkie
tvOS 12
Platforms State of the Union
Platforms State of the Union:Keynoteよりもエンジニア向けの発表
ここでは、Xcodeの新機能だったり、Swiftの変更、デバッグやテスト周りについての話がされていました。Swiftのコンパイル時間が向上したのは嬉しいですね。Xcodeもいろいろと便利になっているみたいです。
WWDC前の予想では、MacOSとiOSのUIKitが共通化されるのではみたいな話もありましたが、macOS appでUIKitが使えるようになるというものでした。今後さらに、各プラットフォーム間での共通化がされていくのかもです。
Session / Lab
Session:新機能や開発のプラクティスなどについての発表
Engineering系
ARKit、SiriKit、パフォーマンス改善、デバッグツール(Xcode、 Instruments)、AppStore周りに関する発表が多かったです。
- What's New in Cocoa Touch
UITableViewやUICollectionViewのスクロールパフォーマンスの向上(DataのPrefetchが同時ではなく分けて行われるようになった)、
メモリパフォーマンスの向上(レンダリングに必要な画像に応じてbppを削減)、
Autolayoutのパフォーマンス向上。
これによって多くのアプリのパフォーマンスが向上する可能性があるのは嬉しいですね。
- Using Collections Effectively
CollectionへのIndicesとSlices 、Lazy functions、マルチスレッドからのアクセスする時の注意すべき点についての内容でした。
特に新しい内容ではなかったのですが、Collectionはよく使うものなので参考になると思います。
Design系
- Designing Fluid Interfaces
物理現象を参考にデザインしたほうがいいよとか、ユーザのGetureに対して適切にFeedbackを示してあげようというような内容でした。そのためには、アニメーションの実装(特に動的な対応)を勉強する必要があるなと感じました。
- The Life of Button
アプリ内のボタンを設計する時の、GoodPracticeとBadPracticeをアプリで例を示しながら説明していました。また、音もアプリの状態をユーザに伝えるために重要な要素であることも話していました。
UIを設計する際の参考になると思います。
セッション(Keynote, State of the Union含め)については下記のリンクに動画がアップロードされているので、気になる方は探してみてください。
Lab:Apple社員に直接質問ができるスペース
技術的な質問ができるLabや、デザイン的なフィードバックがもらえるLabがありました。
Bash
Bash:「WWDC」最終日の前日に開催されるイベント
ライブを見ながらお酒を飲んだり、ハンバーガーを食べたり、ホッケーや卓球もありました。市街地なのにめちゃくちゃな大音量でライブしてて大丈夫なのだろうかと心配になってしまいました。そして、Bashが終わると、いよいよ「WWDC」も終わった感が少しあります。
所感(WWDCを通して思ったこと)
会場にHomePodがたくさんあってBGMが流れていました(流れていた音楽がかっこいい)。WWDCで流れている曲のプレイリストは公式で公開されていたので、これでいつでも「WWDC」を思い出せます 🤩
あと、会場で昼食とかお菓子とかコーヒーとかが自由に配られているのは良かったです。会場の近くではあまりコンビニがありませんでした。
これからサンノゼへ行く方へのアドバイスとしては、日差しがかなり強いので、外を歩くのであればサングラスがあったほうがいいと思います。目がやられます。ちなみに気温は、朝夜は思ったほどは寒くなかったですし、湿度が低いから昼もそんなに暑くはなかったです。
食に関しては、アメリカのステーキとかハンバーガーは肉肉しくておいしかったです(でも、やっぱり日本食が最高です)。
アメリカのシェアリングサービス(Uber, Lyft, Lime, Airbnb)は、かなり活発で便利でした。
おすすめアプリ(あるといいかもしれないアプリ)
WWDC関係(WWDC, ConfFriends, Parties)
移動(Uber, Lyft, Lime)
Airbnb
カメラ(VSCO, Foodie)
Google 翻訳
Google Map
最後に
今回「WWDC」に参加し世界中のAppleデベロッパーの雰囲気を感じることができたのは、とてもテンションが上がりました。普段の業務を離れて、SwiftやiOSに関する最新の情報をキャッチアップできたので、全体を俯瞰して見るきっかけになったり、それぞれの関係性が見えてきたのは大きな収穫でした。
ただ、全体的にすごく楽しめたけど、自分の課題として、技術的な話ができるくらいの英語力はほしいなと思いました。そして、Design Labには行ってみたかったです。来年も行けたらLabにいって話ができるともっと楽しめそうだなと思いました。今後は、簡単な英会話ができるように、英語ネイティブの友達をつくることが直近の目標です。
「WWDC」から帰ってきてからは、セッションを見返したり、新しい機能を使ってみたりしています。今回の「WWDC」ではそんなに新しい発表はなかったので、9月のハードウェアの発表か、次回の「WWDC」に期待ですね。
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最後までお読みいただきありがとうございます!今回は、Pairs Global開発チーム iOSエンジニアの島による海外カンファレンスレポートでした。
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