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【People】大手通信会社からAIベンチャーへ|LLMが生み出す技術革命

こんにちは!エスタイル採用広報です。

生成AIの発展が目覚ましい昨今、LLM(大規模言語モデル)はコンピューターの未来を大きく変える存在として注目されています。今回は、LLMエンジニアとして活躍するオムにいにインタビューを行いました。彼が手掛けているプロジェクトやエスタイルでの働き方、生成AIに対する想いについてお話を伺いました。

大手通信会社からLLMの最前線へ

──まずは、これまでのご経歴を教えてください。

2017年に新卒で国内大手通信グループに入社し、情報システム部門で基幹システムの開発などに携わっていました。2023年、チャットGPT3.5が登場したことで、LLMという新しい技術の可能性を強く感じるようになりました。「これはコンピュータの未来を変えるぞ!」と確信しました。

──それが転職した理由にもつながるのですか?

はい。前職ではLLMのような不確実性を含む新しい技術に挑戦できる環境がありませんでした。そこで、LLMに本格的に取り組める場所を探し、エスタイルにたどり着いたのです。決定的な決め手は、LLM技術にガッツリ取り組める環境があることでした。さらに平均年齢が若く、エネルギッシュな雰囲気があり、楽しそうに仕事をしている点もとても印象的でした。エンジニアは楽しんでこそ、良いアウトプットが出せると思います。

──大手からの転職ということですが、働く上でのカルチャーショックはありませんでしたか?

ありましたね。大きな違いは「スピード感」です。前職では、決裁やドキュメント確認に時間がかかり、プロジェクトが実行に移るまで半年以上かかることもありました。しかし、エスタイルでは”昨日決めたことを今日実行する”というスピード感があります。この素早さに最初は少し戸惑いましたが、今ではむしろ楽しんでいます。

LLMが業務プロセス全体を進化させる

──現在担当されているプロジェクトについてお聞かせください。

国内大手総合商社のプロジェクトに携わっています。このプロジェクトは6~7つの案件が並行して進行しており、私の役割は約8割がPMO業務で、残りの2割がプロダクト開発に携わる形です。

PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)業務では、プロジェクト管理者としてお客様との折衝や提案、開発課題のまとめ、進行管理をしています。また、LLMに商材の価格動向を分析させ、それをクライアントと議論できる機能も提供しています。一般的なコンサルタント会社との違いとして、ただレポート資料を送るだけではなく、プロフェッショナルとして過去のデータや現在の市場状況をもとに「どのタイミングで商材を購入すべきか」などの判断をサポートしています。それをもとに、クライアントがより精度の高いビジネス判断を行えるようにしています。

一方のプロダクト開発では、クライアントの社内向け情報検索システムを構築しています。大企業では多岐にわたる情報を管理するため、膨大なドキュメントやデータが日々更新されていきます。これを効率的に検索し、必要な情報を迅速に引き出すことが求められます。

現在は、LLMを活用することでこれまで手作業で行っていた情報検索をチャット一つで完結できるシステムを構築しています。このように、LLMを駆使したシステム開発は多岐に渡りますが、単なる業務効率化だけでなく、業務プロセス全体を進化させるものとなっています。

パラダイムシフトを起こす、LLMの可能性

──そもそもなぜ、LLMに挑戦しようと思ったのですか?

LLMは、ゼロから何かを生み出せる唯一の技術だと感じたからです。これまでのコンピューターは、既存のものを効率化するために1を100にするという考え方が主流でしたが、LLMは根本から異なり、新しいものを生み出すことができます。また、言語を操る能力を持ったことで、人間と同じように考えることができる点が大きな魅力です。これこそが、従来の技術とは違う「パラダイムシフト」を引き起こすものだと感じています。

──やりがいはどんな部分にありますか?

想像もしなかった解決策を提供できた際に、お客様の驚く顔を見ることが一番のやりがいです。たとえば、従来は一日かかっていた作業を、LLMを使えばたった数時間で済ませられることもあります。そうした驚きや喜びを、お客様とともに共有できる瞬間が嬉しいですね。

ただ、LLMは非常に人間に近い思考を再現できる半面、勘違いをしてしまうこともあります。システムとして安定的に稼働させるために、その勘違いを抑える仕組みを構築することが重要です。しかしながら、そうした難しさは同時に、LLMが持つ未来の可能性を感じる部分でもあります。システムが勘違いをするということは、人間と同じように考えることができているという証拠でもあるからです。

LLMエンジニアに求められる素質

──LLMエンジニアに求められる素質は何だと思いますか?

新しい技術に対して希望を持てることだと思います。LLMは、これまでの技術の延長線上ではなく、ゼロから新しいコンピューティングを考える技術です。従来の発想に縛られず、新しい枠組みを自分で考えられる人が向いていると思います。また、自分の考えを言語化する能力や、抽象化する力が求められるので、文系や理系といった枠組みは関係なく、アイデアをいかに明確に伝えられるかが重要だと感じています。

私自身も、日常的にLLMに触れることで、新しい思考法を身につけるよう心がけていますよ。たとえば先日、冷蔵庫にししとうが残っていて「これをどうやって美味しく食べようか?」と思ったんです。そこで、生成AIを使って「ししとうの美味しい調理法」を検索しました。これまでのインターネット検索だと、上位表示された限られた情報を自ら選択・入手しますが、生成AIを使うことでより多くの情報が集約された形で提示されます。その際、提案された調理法を試してみたらとても美味しかったんですよ。

いまのは一例ですが、こうした日常のささいなシーンでも、生成AIが単なる検索ツール以上の役割を果たしてくれることを実感しています。生成AIは情報を集約してくれるだけでなく、使う側の意図に応じて最適な方法を提示してくれるのです。こうした新しい体験は、日々の生活に驚きと楽しさを与えてくれています。

生成AIと日本人の親和性 

──生成AIは便利さを感じる一方、人間の仕事が奪われてしまうという危機感も感じます。今後の生成AIの可能性をどのように見ていますか?

生成AIの市場はまだ成長途中です。世間の期待は高まる一方で、ソリューションがそれに追いついていない部分も多いです。基盤モデルは整備されつつありますが、それを活用してどのようなソリューションを作り出せるか、これからが重要なフェーズだと感じています。

ただ日本人には、昔からロボットや生成AIと共存する価値観が根付いていると感じます。たとえば、『ドラえもん』や『鉄腕アトム』のように、人間とロボットが一緒に生活し、助け合うという未来像がアニメや漫画で描かれてきました。これが、生成AIやロボットに対する日本人の親しみやすさや抵抗感の少なさに繋がっているのではないかと思います。

生成AIを脅威と感じる方もいるかもしれませんが、日本ではアニメや文学を通じてむしろ優しく温かい存在として描かれているんです。生成AIに対しても、むしろ新しい技術を自然に受け入れやすい土壌があるはずです。生成AIと上手に共存し、共に未来を築くという考え方は、まさにこれからの時代をリードする力になるでしょう。

エスタイルは技術者が輝ける場所

──ここでエスタイルの魅力について教えてください。

エスタイルでは、自分の技術的な夢を実現するチャンスが与えられています。普通の会社だと、会社のビジョンや通常業務に追われがちで自分のアイデアを形にすることがなかなか難しい場合があると思います。しかし、エスタイルではそれが可能です。また、笑顔が溢れる職場で、働いていて楽しいと感じることが多いです。ストレスを感じることが少なく、仕事に前向きに取り組める環境が整っています。

──ご自身が働く上で大切にしていることはありますか?

笑顔で仕事をすることです。システム開発は一人では完結できない仕事です。チームで協力して進める中で、お互いを褒め合うことが非常に重要だと感じています。明るく朗らかな姿勢を持つことで、チーム全体の力を引き出し、良い成果を生み出すことができると信じています。

──今後チャレンジしたいことがあれば教えてください。

今後はLLM技術をより多くのプロジェクトで活用し、その可能性を広げていきたいです。特に対話ができるコンピュータを作ってみたいですね。年齢問わず誰もが自然に使えるシステムを作ることができれば、技術に触れたことがない方でもコンピューターを最大限に活用できるようになると信じています。


エスタイルでのLLMエンジニアの業務は、技術革新をリードし、未来を切り拓く仕事です。もし、あなたがLLM技術に情熱を持ち、新しい未来を形作りたいと考えているなら、エスタイルでのチャレンジが待っています。興味がある方は、ぜひエスタイルのLLMエンジニアに挑戦してみてください!


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