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【People】文系×未経験データサイエンティストへの挑戦

こんにちは、採用担当の寺田です!

今回は、ひときわ異彩を放つ文系エンジニアの「星ちゃん」にインタビューをしました。

星ちゃんは、慶應義塾大学の経済学部卒。
財閥系不動産企業の営業職として働いていた3年目のある日、趣味でプログラミングを始めました。

「文系✖️未経験でのデータサイエンティスト」への転職は容易ではないにも関わらず、彼がなぜデータサイエンティストになったのか。

人生をガラリと変えた転職までの道のりと今後のビジョンをうかがいました!

「趣味から仕事へ」

新卒で大手不動産会社の営業職へ

前職は大手不動産会社にて、不動産オーナーに対して土地活用の提案営業などをしていました。

正直、新卒で就活しているときは、働くことに対して、かなりふわふわしたイメージしかなくて。だから明確に、こんな会社にいきたいとか、こんな仕事をしたいとかはありませんでした。
不動産業界にいて建物に詳しくなれたら、街を歩くときも楽しくなるかなあって。結果的には「詳しくなったら面白そうだな」という軸で業界を絞りました。

業種柄、今とは文化もITに対する考え方も180度違う会社だったと思います。パソコンも起動してから動くまでに時間がかかるので、毎日出社していったんパソコンをつけてからトイレにいくのがルーティンでしたし…(笑)。

また想定はしていましたが、会社の体質が古いと感じていましたね。テレワーク推進時に批判された「はんこ出社」のような例もありましたし、新卒で入った部署の上司がめちゃめちゃ飲む人で、始発まで付き合うことになったり……。

趣味で始めたゲーム制作

そんな反動からか、会社以外で何か打ち込める・面白いと感じるものはないかなと探した時に、個人でゲームを作れる無料ソフトがあることを知り、「だったら自分で、しょぼくてもゲームを作ってみよう」と思い立ったんです。

昔から、30分程度でサクっとできるようなパソコンのフリーソフトゲームで遊んでいたんですよ。任天堂とかが出すしっかりしたゲームじゃなくて、個人が作るゲームです。マリオとかゼルダになると、一人で作れる気がしないですけど、ああいうのならアイデアひとつで作れるだろうなって。

ただ実家にいて、リビングにある家族共有のカクカクのPCしかなかったので、初めは良いものを買ってみようと思い、奮発してGALLERIAを買いました。
※GALLERIA・・・10万円以上するゲーミングPC

そうしたらもう、PCの挙動が違いすぎて(笑)家と会社のPCはスペックが最低だったので、すごい衝撃を受けました、、、いきなり未来に来た感覚になりました。

ゲーム作りは、アイデアを考えて、出来上がりを想像することがまず楽しくて(笑)その後の制作は、苦労するんですが、完成品が最初に考えた通りになるとスッキリするんですよね!

プログラミングとの運命的な出会い

ただ、ゲーム作り自体はデザインの問題がけっこう大きくて苦戦しました。

そんな時、本当に偶然なんですけど、ゲームのデザイン問題をいとこに相談したら、AtCoderを紹介してくれました。TOEICのプログラミング版みたいだなあと、個人的にはめちゃくちゃ面白くて刺さりました。まさに、ゲーム作りを通してやりたかったことが詰め込まれている感じで。
※AtCorder:競技プログラミング

そこでゲームから、競技プログラミングに関心が移ります。練習問題を解き続けて、コンテストの準備をしているうちに、どんどんプログラミングも楽しくなってきたんです。

それでコードが描けるようになってくると、今度はこれがどう集まるとネットのサービスになるんだろう? と、サービスとコードを結びつける段階に関心が変化しました。コードが書けても、それだけでYouTubeが作れるわけではないですよね? と。

独学でプログラミングの勉強にするようになり、仕事終わりや休みの日もYouTubeや本を使って簡単なプログラムやアプリを作るようになりました。

そんなふうに半ば趣味のような感覚でプログラミングを続けていたのですが、その生活を続けるうちに、どうせなら趣味ではなく、仕事としてプログラミングと向き合いたいという気持ちが強くなっていきました。「本当にやりたいことはこれだ!」と思い、そのタイミングで転職活動を始めました。

「コウキシン×成長」への共感が転職の決め手

入社の決め手は、会社がコウキシンを重要視していること

自分がパソコンを始めてから、ずっと大事にしてきたことと、ぴったり重なりました。緊急事態宣言も出ていて求人も少なかったんですけど、たしか10社目の応募でした。エスタイルの「コウキシン」に一番ビビッときました。

ゲーム制作とかプログラミングとか、自分がやりたいことを勉強している時間って、吸収効率が全然違うというか……、成長速度が今までの比じゃないことが、実感としてありました。皆さんも好きなことに取り組んでいたときは、時間を忘れるほど熱中した経験をされたことがあると思います。

そんなコウキシンにフォーカスしているエスタイルには共感するものがあったんです。

とにかく、やりたいことをやらせてくれる会社です。

だから逆に言うと、やりたいことがないと、何もできなくなってしまうと思います。

この会社に来て思うのは、パソコンだったりAI、データ分析だったり、何かしら会社と自分とにかぶる部分が大きくあればいいんですけど、ない人は苦しくなってしまうと思います。ですので、転職を考えている人はいま一度よく考えてみたほうがいいと思います。

「学び」にあふれる職場環境

コウキシンのあるメンバーがいる

実際に入社してみると学習意欲が高いメンバーが多く、置いていかれないようにいつもヒヤヒヤさせられます(笑)好きでやっている奴には勝てない、みたいな言葉がありますが、まさにそれを地で行っている集団だと感じます。

そのため、勉強好きな人が多いです。ただ、一口に「勉強」と言っても、いわゆるアカデミックな内容だけを対象としているわけじゃないんですよね。

たとえばゲームを遊ぶにしても、スコアを伸ばすために、まず何がいけなかったのか、仮説を立ててから補うための方法を自分で考えて、課題を潰したら、また違うところに課題を見つけて……みたいな。そういう行為も、広義では「勉強」になると思います。

みんながしている勉強も、そういう類いのものが多いんじゃないかと。

「知りたい」と思ったら、「知りに行かないといけない」と思います。

たとえば、アイドルヲタクの人って「好き」が強すぎて、東京から北海道のライブに行って、それから仙台のライブに行って、さらに福岡のライブまで回る……とかいう行動を取るわけじゃないですか。それにかける熱量ってすごくないですか? 自分にはとてもできない。

でも、そんな「好き」のエネルギーが、もし「勉強」に向いたら、自分でどんどん学習していけるし、普通じゃありえない速度で成長していけると思うんですよ。

学ぶ対象は何でもいいんですけど、自分が面白いなと思ったことに対して、自発的に知識や経験を取りに行くことができるなら、本当の意味でコウキシンのある人だと思います。

「楽と楽しいは同じ字を書くけど、真反対なんだ。楽しいってのは全然楽じゃない」

自分が好きなバンドの<THE BLUE HEARTS>の甲本ヒロトさんの言葉です。まさにその状況。前の会社は楽でした。今の会社は楽しいです。

ちなみに、前に買った教材は今でも本棚のすみっこにひっそりと置いてあります(笑)。でも、この前ふと読み返してみたら全部わかるようになっていました。そういうふとした瞬間に成長を実感できると、とても嬉しいですね。

データサイエンス業界の翻訳者を目指して

モデルは棋士の「先崎 学さん」

伝わりづらい例になりますが、自分の趣味の将棋に例えると……藤井くんが出てくる前の、羽生世代ってわかります? 羽生善治というめちゃめちゃ強い人がいて、しかも、羽生さんと年齢を前後する棋士の多くが、みんな強い時代でした。

そのなかのひとりに「先崎学」という人がいます。プロ棋士兼、エッセイストみたいな人で。将棋やりながら将棋雑誌に投稿したりして、羽生世代のプライベートなことを世の中に流していたんですよ。
先崎学

先崎さんが一因となり、将棋ブームが起こりました。

羽生世代や将棋のことを、みんなが身近に感じられるようになったんです。

自分はまさに、「AI・データサイエンス業界の先崎学」になりたいなと思っています。AIに代表される、すごすぎて逆にわかりにくいような、人・モノ・知識を、ちゃんと価値が伝わるように噛み砕いて、大衆に向けて発信していく存在ですね。「民主化」というワードがしっくりうる気がします。

業界トップのプレイヤーが考えていることを、やさしく噛み砕いて、下流に流して業界全体を活性化させる、というポジションを目指したいんです。

自分はたしかに第一人者にはなれないけど、その人たちを理解できるレベルにはなれると信じています。加えて、前職の営業経験のなかで培われたコミュニケーション能力もあるので、みんながわからないトップのアイデアを、わかりやすく発信していきたいというか……。自分の強みをいちばん生かせる場所は、そこなんじゃないかと。

目指すは、「エンジニア 兼 翻訳者」

流行りの二刀流ですね(笑)どこまでエンジニアスキルを伸ばすかということは、いま考えているところですが、超一流の人を理解するには、二流では絶対にだめだと思うのでしっかり頑張らないといけません。

メインポジションじゃないけど、超トップ層の一番うしろにはついている人、みたいな。そこくらいにはいないといけないイメージがあります。自分の目標を、勉強をサボる言い訳には、絶対に使いたくないので。

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