カジュアル面談の終盤、「履歴書・職務経歴書はございますか?」と聞かれて、「まだ作成中なので出来上がり次第送付させていただきます。」と回答してから、結局手がつかなかったり、何から書けば良いか分からなかったりして、時間だけが過ぎていってしまったことはございませんか? 初めての職務経歴書で何を書いて何を省略すべきか分からず、極端に短く/長くなってしまったことはございませんか?
今回は採用担当者目線で良いなと思う職務経歴書についてお話ししていきます。正解・不正解のあるトピックではないので、参考程度にしていただければ嬉しいです。英語と日本語で書き方が異なるので、今回は日本語にフォーカスしていきますね。
そもそも職務経歴書ってなんでしょう?Weblio辞書によると『これまで自分が経験してきた職務内容や所属していた会社についてをまとめた書式のこと』だそうです。なんとなくイメージできますね。 ではこれまでに経験してきた職務内容をデイリーの業務レベルで細かく書いて、論文のように長くするべきなのか?と言われるとそうではないです。選考を受ける会社の採用担当者や面接官に自分の職歴を簡単に伝えるための書類なので、「読みやすさ」が大切になってきます。5ページ10ページと長くなってしまうと「読みやすい」書面ではなくなってしまうので、長さはご自身が読み手側だったとして「読みやすい」と感じる文量にしていきましょう。私個人的には2枚:読みやすい、3枚:書き方によっては読みやすい、改行無しでびっしり文字があると少し長い、4枚以上:最初から最後まで情報を見落とさずに一度で読めるか不安、という具合になると思います。
では「読みやすい」長さにするための情報の取捨選択はどうしていけば良いのでしょうか。こちらも人それぞれ書き方がありますので何が正解という訳ではないですが、「経歴書を読む採用担当者があなたのことをイメージできるように書く」ことがポイントで、そのために必要なことを書いていけば良いと思うのです。
例えばAさんの職務経歴書の本文のトップが「2020年4月~現在 〇〇株式会社 人事部人事採用課新卒採用担当」と書いてあって、選考先の採用担当である私はAさんのことを5%くらいイメージできたとします。そして2行目に「2020年4月から、〇〇株式会社の新卒採用担当として勤務」と書いてあるとどうでしょう?長くなり過ぎてはいけない職歴書の貴重な1行を使ったのにもかかわらず、私のAさんへのイメージはまだ5%のままなのです。つまりこれは省略できる部分ですね。このように省略できる部分、書かなくてもイメージできる部分はカットして、書かないとイメージできない部分はわかりやすく書いていく、これが大切だと思います。
(例)
【2020年4月~ 〇〇株式会社 人事部人事採用課新卒採用担当】 →5%イメージ増える
2020年4月から、〇〇株式会社の新卒採用担当として勤務→ イメージできる割合変わらない
2020年新卒採用実績:〇〇名 →5%イメージ増える
2020年新卒内定受諾率:〇% →5%イメージ増える
2020年は年間目標〇名に対して〇名を採用 →年間目標以外は既に記載済みの情報
このような形で私がAさんを100%近くイメージできるような職務経歴書であれば、採用担当者としても候補者のより良い理解に繋がりますし、会ってみたい!と面接へ進む割合も上がってくるのではないでしょうか。あくまでも一例なのですが、長くなり過ぎないための情報の取捨選択をする際の参考にしてみてください!