こんにちは、エンドライン代表の山本です。
就活をしていると、「あなたのやりたいことは何ですか?」と何度も聞かれると思います。
答えに詰まって、焦ったことがある人も多いのではないでしょうか。
今日は、その「やりたいこと」について、ちょっと意外な話をします。
目次
■ 「やりたいこと」から考えると、たぶんズレる
事業の世界ではよく、「やりたいこと/やれること/やらなければならないこと」の3つで考えろと言われます。
でも、わたしは違うと思っています。
一番大事なのは、顧客が求めていることです。
自分が何をやりたいかより先に、相手が何を求めているか。ここを外すと、どれだけ熱意があっても空回りします。
■ 駆け出しの頃、わたしも「やりたいこと」を語っていた
偉そうに言っていますが、わたしも最初からそう考えていたわけではありません。
社長になりたての頃は、あちこちのピッチやプレゼンで自分の事業プランを話していました。
「こんなこと考えてるんです!」と、アイデアベースの面白い話をいろいろと。
でも、振り返ればシンプルな話でした。
顧客が求めていないものが、売れるわけがない。
■ 売上を3年で2倍近くにした、地味すぎる方法
おかげさまで当社はここ3年連続で黒字です。2027年1月の決算も、しっかり黒字で着地する見込みです。
売上もこの3年で2倍近くまで伸びました。
じゃあ何か画期的なことをしたのかというと、まったくそんなことはありません。
・お客さんのところに訪問する、オンラインでミーティングする。これをひたすら繰り返す
・ニーズを聞く
・それをもとに商品をつくる
・スピーディーに、そして感じよく対応する
やったのは、ただそれだけです。
ビジネスモデルは一切変えていません。
たとえば、あるお客さんから「会場の誘導が弱い」という声をもらったことがあります。
そこでわたしたちは、座席表を見ながら誘導サインをつくりました。
お客さんが欲しいのは、看板そのものではありません。
来場した人が迷わず自分の席にたどり着けること。欲しいのはその状態です。
答えは、わたしの頭の中ではなく、お客さんの声の中にありました。
■ 自分の頭の中の「やりたいこと」は、二束三文
ピッチで語っていたアイデアは、結局「わたしがやりたいこと」でした。お客さんが求めていることではなかったんです。
だから、よくあるアイデア勝負のピッチには、正直あまり意味がないと思っています。
自分の頭の中だけで考えた「やりたいこと」なんて二束三文。いまはAIに聞けば、アイデアは一瞬で何十個も出てきます。
それより大事なのは、組織力と実行力です。
企業文化、メンバー同士のケミストリー、最後までやり切る実行力、そしてやり切らせる仕組み。
アイデアは誰でも出せますが、これはすぐには真似できません。
■ エンドラインの「やり切る組織」のつくり方
エンドラインには、メンバー全員で守る「7つのモリアゲの約束」があります。
成長、挑戦、素直、思いやりと感謝、遊び心、好かれる大人、人の縁。
わたしが特に大事にしているのは「好かれる大人」です。
どんなに良い提案も、人に好かれなければ届きません。「感じのいい対応」は、センスではなく文化としてつくるものだと思っています。
仕組みの面では、こんなことを大事にしています。
・一度うまくいった仕事は「事例」で終わらせない。誰でも提案でき、繰り返し提供できる形に整える
・会議は報告の場ではなく、作戦を決める場にする
・行動と成果を週次・月次で確認し、必要なら行動そのものを見直す
こうした考え方は4つの冊子にまとめ、迷ったときにいつでも立ち返れるようにしています。
■ スポーツが好きで来てくれるあなたへ
エンドラインに応募してくれる方は、プロスポーツチームとの仕事に惹かれて来てくれる方が多いです。それはとても嬉しいことです。
ただ、正直に言っておきます。
スポーツチームと仕事がしたい、それだけなら、たぶんうちは合いません。
それもまた「自分のやりたいこと」だからです。
相手がスポーツチームでも、不動産会社でも、お店でも、わたしたちの仕事はどこまで行っても顧客ファーストです。
「やりたいこと」がまだはっきりしていなくても大丈夫です。
それより、お客さんが求めていることを一緒に考えて、最後までやり切れる人。
そんな人と、一緒に働きたいと思っています。