入社したばかりの頃は、覚えることが多く、目の前の仕事をこなすだけで精いっぱいでした。
「できなかったらどうしよう」と立ち止まるより、まずは目の前の仕事を覚えて、終わらせる。その繰り返しだったように思います。
それから10年。テレアポ、飛び込み営業、既存のお客様への訪問、インサイドセールス、そして経理・総務への配置転換。コロナ禍や一緒に働くメンバーの変化もあり、会社も私の仕事も大きく変わりました。
最初から「10年働こう」と決めていたわけではありません。それでも、私は今もここで働いています。
今回は、この10年間を振り返りながら、仕事を通してどのように自分の役割を見つけてきたのか、正直に書いてみたいと思います。
目の前の仕事をこなすことで精いっぱいだった
入社した頃は、新しい環境への緊張と、これから始まる仕事へのワクワクが入り混じっていました。
ただ、実際に仕事が始まると、分からないことや覚えなければならないことばかり。「周りの人に迷惑をかけていないかな」と気になることもありました。
一方で、ミスやできないことについて深く考え込むことは、あまりありませんでした。落ち込んで立ち止まるよりも、目の前にある仕事に対応することで精いっぱいだった、というほうが近いと思います。
教えてもらったことを覚え、一つずつ仕事を終わらせる。次の仕事が来たら、また取り組む。そんな毎日の積み重ねから、私の社会人生活は始まりました。
仕事も働き方も、何度も変わった
営業として入社した私が最初に担当したのは、テレアポでした。入社後の1〜2カ月ほどは飛び込み営業も経験し、その後は既存のお客様を訪問する営業を担当しました。
しばらくして、会社の営業体制が変わることになりました。それまで一人の営業担当者が幅広く担っていた仕事を、外回りと社内で分け、それぞれが役割を担う体制へ変更することになったのです。
目的は、業務を分担することで、一人ひとりにかかる負担や残業時間を減らすことでした。私はこの体制変更をきっかけに、外回りの営業からインサイドセールスへ移りました。
こうして振り返ると、同じ会社にいながら、仕事内容は何度も変わってきました。ただ、これらの変化は、すべて自分から希望したものではありません。会社の体制変更や、そのときの状況、私自身の適性を踏まえた打診がきっかけでした。
仕事内容が変わるたびに、新しく覚えなければならないことが出てきます。それでも私は、「自分が思い描いていた仕事と違う」と立ち止まるより、まずはそのとき自分に求められている仕事に取り組んできました。
避けていた仕事が、自分のやりがいになった
インサイドセールスの後に打診されたのが、経理・総務への配置転換でした。
実は、経理や総務は、就職活動をしていた頃の私が避けていた職種です。自分がその仕事に就くとは考えていませんでした。
それでも会社から打診を受けたとき、「やってみよう」と前向きに捉えることができました。そう思えたのは、それまでに営業として、さまざまな仕事を経験していたからだと思います。
テレアポ、飛び込み営業、既存のお客様への訪問、インサイドセールス。求められる役割が変わるたびに、新しい仕事を覚えてきました。その経験があったからこそ、経理・総務という未知の仕事にも挑戦してみようと思えたのかもしれません。
実際に仕事を始めてみると、営業とは違う面白さがありました。経理には「数字が一致する」という明確なゴールがあります。また、システムを取り入れたり、仕事の進め方を見直したりすることで、業務を効率化できることにもやりがいを感じています。
営業を経験したからこそ、経理・総務の仕事の役割や、その先にいる人のことも考えられるようになりました。営業の仕事を知っていることが、今の業務を進めるうえで役立つ場面もあります。
就職活動の頃には避けていた仕事が、今では自分のやりがいになっている。以前の私には、想像できなかったことです。
振り返ってみると、これまで経験してきた仕事は、どれも無駄ではありませんでした。そのときには分からなくても、一つの経験が、次の仕事に向き合う力になることがあります。
メンバーが変わるたび、私の役割も変わっていった
この10年間、会社の中ではさまざまな変化がありました。
特にコロナ禍では、それまで当たり前だった仕事の進め方や働く環境が大きく変わりました。また、一緒に働くメンバーが変わる中で、社内の雰囲気や自分に求められる役割が変化することもありました。
変化があるたびに、「これからどうなるのだろう」と感じることはありました。ただ、その都度、辞めるか残るかを深く考えていたわけではありません。
そのときの自分にできることは何かを考え、まずは目の前の仕事に向き合う。そうしているうちに、できることが増え、任される仕事の幅も広がっていきました。
振り返ってみると、10年間働き続けられた理由は、何か一つの大きな出来事や言葉があったからではないのかもしれません。会社や周囲が変化する中でも、一つずつ仕事を続け、自分なりの役割を見つけてきた。その積み重ねが、今につながっているのだと思います。
自分の工夫が、仕事の仕組みになる
今の仕事でやりがいを感じるのは、数字がきれいに一致したとき。そして、システムや仕組みを整えることで、業務を効率化できたときです。
経理・総務の仕事は、営業のように成果が外から見えやすい仕事ではないかもしれません。しかし、社内のさまざまな業務が滞りなく進むためには欠かせない仕事です。
「この作業はもっと分かりやすくできないか」「同じことを繰り返さずに済む方法はないか」と考え、少しずつ改善する。その結果、自分だけでなく、周りの人も仕事を進めやすくなることに手応えを感じています。
10年働いて分かった、エンドラインのリアル
エンドラインは、メンバー同士の距離が近い会社です。
これは、プライベートでもいつも一緒にいるという意味ではありません。同じ会社で、誰がどのような仕事をしているのか、お互いの顔が見え、仕事の動きが分かる距離にいるということです。
一方で、一人が担当する仕事の範囲は決して狭くありません。複数の業務を同時に進めなければならない場面も多く、ずっと同じことだけをしていたい人には、大変な環境かもしれません。
成長しなければ、続けるのは難しい。これは、10年働いてきた私が感じている正直なところです。
ただ、見方を変えれば、さまざまな業務を経験し、自分のできることを増やせる会社でもあります。私自身も、営業から経理・総務へと仕事が変わり、その中で新しい役割や仕事の面白さを見つけてきました。
まずは、目の前のことから
入社した頃の私は、10年後もこの会社で働いているとは想像していませんでした。
「10年続けよう」と最初から決めていたわけでもありません。一つの仕事を覚え、それができるようになったら、また次の仕事に向き合う。環境が変われば、その中で自分にできることを探す。その繰り返しでした。
これから入社する人にも、最初から何でもできることは求められていません。ただ、任された仕事に向き合い、自分で考えながら、できることを増やしていく姿勢は必要です。
変化の多い会社だからこそ、自分自身も変わり、成長していける。
自分が最初に思い描いていた道とは違っても、その先で自分に合う仕事や、新しいやりがいが見つかることもあります。
目の前のことに一つずつ取り組んできた結果、私は今ここにいます。経験したことは、何一つ無駄ではなかった。それが、私の10年間を振り返って、今感じていることです。