2022年末、日本初のショートドラマアプリとして誕生してから急速に拡大を続けるBUMP
「創造で挑戦できる世界へ」というビジョンの実現に向けて挑戦を続ける「社員」の実像に迫る
「emole Menber Interview」をお届けします。
Vol.1は一人目エンジニアの佐々木佑樹に、メガベンチャーからの転職を決めた理由や、
今後目指していることなどを聞きました。
目次
ショートドラマの未来に惹かれて
BUMPのエンジニアリング全般を管掌
エンタメスタートアップならではの「醍醐味」
大企業とスタートアップの違いが教えてくれた「覚悟」
ショートドラマの「最適解」を作るために
採用候補者に求める「波長」と「歩調」
佐々木佑樹
1995年生まれ、静岡県西部出身。21歳の夏に株式会社MIXIのインターンに参加し、終了間際に入社の誘いを受けたことをきっかけに大学辞めて入社。社内ベンチャーを7年くらい転々とし、2024年10月に一人目エンジニアとしてemoleに入社。
目次
ショートドラマの未来に惹かれて
BUMPのエンジニアリング全般を管掌
エンタメスタートアップならではの「醍醐味」
大企業とスタートアップの違いが教えてくれた「覚悟」
ショートドラマの「最適解」を作るために
採用候補者に求める「波長」と「歩調」
ショートドラマの未来に惹かれて
ーーメガベンチャーからスタートアップに転職を決めたきっかけは?
考えてみたのですが、正直「スタートアップに行きたい」という気持ちは特になかったんです。それよりも大きな決め手は、emoleの事業ドメインへの共感でした。前職のMIXIには約7〜8年在籍していて、その間に社内の新規事業をいくつも手がけました。ですので、新しい環境に挑戦するというよりは、「今後盛り上がる市場でゼロから価値を作り上げたい」という気持ちが強かったですね。
例えば、MIXI時代に手がけたマッチングアプリ事業では、市場が既に過熱した状態での参入でした。そのため、「新しい価値を届ける」という感覚を持ちにくい部分もあり、歯がゆさを感じることが多かったんです。それに対して、emoleが取り組むショートドラマ事業は、まだ成長が始まったばかりの市場です。このタイミングで参画できることに、大きな可能性を感じました。
ーー具体的に、どの点に共感したのですか?
ズバリ「ショートドラマ」というコンテンツそのものです。映像作品そのものに特別な興味があったわけではないのですが、mixi時代にSNS運営のため若年層のヒアリングを行った際、彼らが「ショート動画を観る」という行為を日常の一部として当たり前に楽しんでいるのを目の当たりにしました。その時はまだ、自分の中で大きなビジョンにはつながっていなかったのですが、副業で関わり始めてemoleでショートドラマの話を聞く中で、「この市場には新しい可能性がある」と強く感じるようになったんです。
特に、ショートドラマは若い世代だけでなく幅広い世代に広がる可能性があります。短い時間で楽しめるというフォーマットの良さや、スマホ中心のライフスタイルとの相性の良さは、これからさらに成長を後押しすると思っています。今、ショートドラマの市場をゼロから作っていくことには、非常に大きな意味があると確信しています。
ーー副業での関わりがあったことも、確信につながったと?
そうですね、副業でたまたま関わったことが大きかったと思います。当時はまだ「本格的に関わる」という気持ちではありませんでしたが、実際にemoleのプロダクトに触れ、話を聞く中で「これは可能性がある」と思うようになりました。タイミング的にも、1年前くらいからショート動画に対する世間の関心が高まってきた流れを感じていたので、「この波に乗れる」という手応えがありました。
「まだ世の中は気づいていないけど、これは必ず来る」と感じる瞬間が何度もありましたね。
BUMPのエンジニアリング全般を管掌
ーー改めてではありますが、いまのお仕事内容を教えて下さい。
僕自身はエンジニアとして採用されてるとは思ってるんですけど、実は今、全く手を動かしてなくて。どちらかと言えば組織のマネジメントや開発管理をメインでやっています。それが結果的にプロダクトの成長に貢献できるかなと。で、なぜそれやってるかっていうと、やっぱリソースが限られているからです。っていうのも、僕が副業でジョインしてた時は、そこをやっている方が事実上いない状況だったので、例えば僕も含めて副業人材を採り始めていたのに、あんまり機能してなかったかなって感覚が自分の中にあったり。あとは、開発会社もリソースが不安定なことがあり、例えば一つの機能リリースするってなっても2〜3か月かかっちゃうっていう状況だったんです。そこを最適化するためには1番自分がやんなきゃいけないこと何かって考えた時に、開発管理のところが1番結果最大化できると思ったので、今そこに注力している状況ですね。
ーーどんな手応えがありましたか?
エンジニアがいるのに動かせてないってところはemoleの大きな課題だったので、今は実際にエンジニアも増えて、かつ開発会社もいる中で、効率化して施策を出すスピードが上がりました。特に顕著だと思っているのは、リリースの頻度がめちゃくちゃ上がってるんですよね。そこに関しては自分が貢献できてる感が強いです。タスク待ちになってるエンジニアがいないっていう状況であったり、ロードマップの達成確度が上がってるみたいなのが、かなり自分が貢献できてる部分かなっていう風に自負しています。
エンタメスタートアップならではの「醍醐味」
ーーエンタメのスタートアップに飛び込んで、どんなやりがいを感じていますか?
エンタメ事業におけるtoCサービスは、関わるステークホルダーが非常に多いのが特徴です。mixi時代に経験したSNSやマッチングアプリでは、主に「サービス対お客様」というシンプルな構図でした。それに対してショートドラマは、プロデューサー、監督、演者、技術スタッフなど、非常に多くのクリエイターがプロダクトに関わっています。
このように多様なステークホルダーと協力しながら価値を作り上げていくことは、非常に新鮮ですし、同時に大きな責任も感じています。一人ひとりが「お客様」であり、また同時に「仲間」であるという感覚は、エンタメならではだと思います。
ーー具体的なやりがいとして、どのような瞬間がありますか?
たとえば、機能をリリースした際に社内外多方面から「ありがとう」と言ってもらえたり、作品の成果を実感したときのフィードバックを直接受け取る瞬間ですね。今後は裾野がさらに広がって、クリエイターから評価されたりすれば、それが、さらに大きなやりがいにつながると思います。
僕がこれまで大切にしてきたのは、「自分が作ったサービスが誰かの新しい習慣になる」ということです。ショートドラマを通じて、クリエイターが生み出す作品が文化や習慣になる手助けができているという実感があります。それが、emoleが掲げる「クリエイター還元」の理念にもしっかり結びついていると感じています。
大企業とスタートアップの違いが教えてくれた「覚悟」
ーーMIXI時代の社内ベンチャーとスタートアップの違いは何ですか?
社内ベンチャーは、企業全体がリスクをある程度カバーしてくれるため、どこかで「失敗しても大丈夫」という安心感がありました。一方、スタートアップでは、自分たちの挑戦がそのまま事業全体の命運を握っています。この「覚悟」の差が、熱量の違いを生むのかなと思います。
実際に、前職の投資事業部でスタートアップを支援していたときに感じたのが、「現場で挑戦する人たちの熱量の高さ」でした。社内で「スタートアップをやっていた気になっていた自分」と、リアルな現場で挑む人々との差に気づき、そこから自分も本気で挑戦してみたいと思うようになりました。
ーー転職のリスクは不安にならなかったですか?
もちろん不安はありましたが、それ以上に「今挑戦しなければ後悔する」という気持ちが強かったですね。というのも、toCのアプリで市場もプロダクトもぐんぐん伸びて、という「波」って全体的に数が減ってきていると思っていて、次も運良くそこに自分がいられる可能性は低いんじゃないかな?というのが判断の軸としてありました。加えてemoleでは自分のアイデアや行動が直ちにプロダクトや組織に影響する。それが、挑戦を後押ししてくれましたね。
ショートドラマの「最適解」を作るために
ーーショートドラマアプリの視聴体験って、今後はどうなっていくのでしょうか?
特に今リファレンスにしてるサービスって漫画アプリだと思うんですけど、漫画アプリの作品の見せ方やその体験、作品のアクセスの仕方など、本当にショートドラマにとって正しいのかっていうところは、多分どの会社もまだ検証できてないと思っています。今の見せ方やUIでいいんだっけ?ということは今後やっていかなきゃいけないと思っていて、そうなった時に、いかに仮説出せるかみたいなところは、ビジネス的な側面も強いかもしれないですけど、興味があるところですね。
ーー 正解はまだ誰も出していないと?
現状はあくまで漫画アプリと見た目はそんなに変わんないと思ってる一方で、動画と静止画でまた違うかなと思ってるんで、そこの融合なのか、いいとこ取りなのか、最適解の模索みたいなのは、アプリのエンジニアとして興味のある分野ですね。
ーーこれで最適解がポンって出てきた時に、突然いろんな成果にガーンってでたりすると、最高ですよね。
脳汁が出ます。脳汁っすね。それは。これだったじゃん。みたいな。その瞬間欲しいっすよ(笑)
採用候補者に求める「波長」と「歩調」
ーー今後の組織拡大に向けて、どういうエンジニアの素養を期待しますか?
直接入ってもらうエンジニアに関しては、BUMPの開発組織に入ってもらうことになると思うので、スキルマッチの部分は自分が判断をします。でも、どういうスタイルでエンジニアリングしてるかはできるだけ聞かせてもらった上で、「波長」が合うかどうかはみたいです。また、その人自体にどのくらい自走能力があったとしても、一緒に走っていくことができるメンバーかどうかを重視したいですね。「波長」もだけど、「歩調」が合うかどうかは今めっちゃ意識しています。
ーー歩調...とは?
自分より速い分にはいいけど、めっちゃ速かったりすると、もしかしたらミスマッチも全然あるかなと思ってるんですよ。仮に今めちゃくちゃテックに強いだけの方が来られたとしても、それはそれで合わないのかな?も全然あったり。正社員として入社を希望する方々に関しては特に、程よくPDMとの会話も重要だし、デザイナーとの1対1の会話も重要だと思ってるので、そういう意味でも自分とスタイルが合うのは、どっちかというと苦手な部分を補うっていうよりは、同じ速度感で走れることを僕は意識してるかもしれないですね。
ーーこれからemoleに参加する候補者へ、一言お願いします。
emoleのプロダクトと組織は、今まさに急成長の途上にあります。少人数のチームだからこそ、提案やアイデアがダイレクトに反映されますし、結果がすぐに目に見える形で現れます。これまで試したかったけど諦めたこと、あるいは「こうしたらもっと良くなるのに」と感じたことを、ぜひここで形にしてほしいと思います。
特にBUMPは、これからの成長が期待される事業です。emoleという環境で、あなたの挑戦を形にするお手伝いができれば嬉しいです。ぜひ一緒に、ショートドラマの新しい地平を切り拓いていきましょう。お待ちしています!
文/写真・ウラタコウジ