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【芸大出身ディレクターインタビュー】クリエイティブな妄想力を強みに。お客様がワクワクする企画をつくる秘訣とは

こんにちは、エレファントストーンの大江です!

さて、“社員の想いを象る”シリーズと題して連載企画でお届けしている弊社の社員インタビュー。
今回はディレクターの関戸さんにインタビューしました。

関戸さんが新卒で入社してから3年間での葛藤と変化、あらゆる角度から企画のアイデアを出す工夫をご紹介します。


【ディレクター/関戸 畔菜 プロフィール】
5歳から17年間岐阜県の舞踊団でモダンダンスを学び、 年齢が上がると自ら振付や作品づくりにも興味を持ち取り組む。SHISEIDOのブランドムービーに魅了され、大学時代後半から映像の自主制作を始め、2021年にディレクターとしてエレファントストーン入社。


“お客様が特別感を感じる企画”にこだわる理由とは

ーーまずはじめに、関戸さんの現在の業務内容について教えてください!

関戸「お客様の成し遂げたい目的や課題解決に合わせて、会社や商品・サービスの“らしさ”を表せるよう映像全体の構成や表現のクリエイティブのディレクションを行っていますね。

具体的な業務内容としては、お客様へのヒアリングから企画提案、撮影、オフライン編集を一貫して担当しています。

現在は、インバウンド向けホテルのPR映像や、地方創生を目的とした観光PR映像の制作を担当しています。入社当初からインバウンド系の映像にも興味があったので楽しみながら制作しています!」


ーーインバウンド向けの映像、面白そうです!関戸さんは、他のディレクターとは別の角度から企画のアイデアを出すのが強みだと伺いました。

関戸「企画を考える際、実現できるかどうかを考えながら絞っていくのではなく、“こういう考え方もあるかもしれない”と、色んな角度から表現などを連想して企画を出すようにしています。

それに加えて、ただお客様に企画を提案するだけではなく、提案した企画に対してお客様に特別感や期待感を感じてもらえるように、企画書の「見せ方」にもこだわっています。

例えば、キャッチーなタイトルを添えたり、お客様や商品・サービスにあわせたデザインにしたりなど、“特別感”や“ワクワク感”を+αで加えていくことを常に意識しています」


ーー実際に、その幅広い視点とこだわった企画書の見せ方という強みを発揮できた場面はあったのでしょうか?

関戸「先輩がメインで担当する映像制作にサポートで入った際、先輩が考えた企画とは違う視点のアイデアをお客様に提案したところ『今すぐの実現は難しいけど、いずれやりたいワクワクする企画ですね』と言っていただけたことがありました。

その案件で自分の企画は採用されませんでしたが、お客様からお褒めの言葉をいただけたことで、自分の視点が活きたと思える嬉しい瞬間でした」


期待を超える企画を考えるために、自分の好きなクリエイティブと向き合う

ーー幅広い視点から企画を考えるために、日頃から行っていることはありますか?

関戸「アイデアの引き出しを増やすために、公共交通機関や街中、インターネットなど媒体問わずあらゆる広告映像をみて、その映像がつくられた背景や表現の裏側まで考えるようにしています。

また、企画を考える時の参考材料を蓄積するために、先輩と新しい表現や演出、クリエイティブなどに関連する情報共有をし合っていますね。その際に、自分が惹かれた映像に対して『何が良いのか』を言語化するように心がけています。

入社した当初は、目の前の仕事をすることに精一杯になってしまい、引き出しを増やせていないことに悩んでいました。そんな中、先輩から“もっと日常的に世の中のクリエイティブなものに対してアンテナを張って、自分の引き出しを増やしていく”ことの重要性を教えてもらいました。

それが結果的に、あらゆる視点から企画のアイデアを発想する力にも繋がっていると感じています」


ーー常にアンテナを張って、映像の背景まで考えているんですね!実際に企画を考える際にどんなことを意識していますか?

関戸“お客様が持っていない視点”について常に意識しています。お客様からの要望を100%叶えた企画を出すことももちろん重要ですが、“お客様が持っていないであろう視点”から思考して、提案に魅力と説得力を加えていくことも大事にしています。

そのために映像を構成する演出や映像表現、デザインなどの要素の視点が偏りすぎないように、他のチームメンバーとブレストしながら、説得力のある企画に組み上げています。

実際に提案した企画が、『私達では考えつかなかった部分があって面白かった』と喜んでいただけた時は、お客様の期待を越えられた実感がありとても嬉しかったのを覚えています」


ーー他にもお客様の期待を超える企画を提案するために大切にしていることはありますか?

関戸「前述した通り、複数の角度から企画を出すことを大切にしています。そうすることでお客様が企画を比較できるようになり、打ち合わせでの議論が生まれやすくなるんです。一つの企画だけでは見えてこなかった、お客様自身が本当に制作したかった映像を導きやすくなります。

例えば、『この企画のこういう部分が良いよね』『A企画のこの要素と、B企画のこの部分を組み合わせたい』など、お客様と一緒に企画のブラッシュアップをしていけるんですよね。

こうした議論を重ねることが、企画の段階から映像を一緒に創りあげていくパートナーとしての関係性を深めていくことに繋がっていくのではないかと思います」


壁にぶつかった中で見つけた自分の企画のスタイル

ーー考えた企画がお客様の想いに対して、最適であることを納得してもらうのは難しそうですが、実際にそういった難しさはありましたか?

関戸「入社1年目の時は、特に“企画の組み立て”に苦戦していましたね。

私自身、企画を立てる際にすぐ答えに辿り着きたくなったり、導き出したくなったりしてしまい、そこに至るまでの背景や根拠が薄く、お客様が納得しづらい企画書になってしまうのが課題としてありました」


ーーその難しさに直面した時に関戸さんご自身はどう行動に移しましたか?

関戸「とにかく周りにいる先輩方の企画書を読んで、最終的な企画案に至るまでの背景や仮説の流れ、企画書のデザインを参考にしていました。

企画書を読んだ人を引き込むために、“なぜこの企画なのか”のロジックをストーリー調にして完成した映像のイメージをしやすくしたり、誰が読んでもストレスを感じないデザイン(文字の大きさ・1ページに対する情報量)にしたりすることを心がけました」


ーー先輩方の企画書を参考にしながら、企画の背景から考えるやり方に変えていくために意識していることはあるのでしょうか?

関戸「企画を考える際に、実際のシーンを想像しながら視聴者の心情の描写を具体的にしてから、ロジックやその根拠となる部分を考えていくようにしています。

企画を立てる上で目的や課題、情報収集した内容などの背景から組み立てていくこともあるのですが、それだと場合によってはロジックはあっても企画のオリジナリティにはつながりにくいこともあります。

なので、『こんな企画だと、その企業や商品・サービスのらしさが表現できそうだな』というところから、逆算してロジックや根拠を考えるようにもしています。その際にもお客様のご意向や本来の目的を、くれぐれも見失わないように意識しながら、クリエイティブの幅を広げることを心がけています」


自分も楽しみながら、お客様もワクワクさせられる存在に

ーーこれから関戸さんは、どのようなディレクターを目指していきたいですか?

関戸「『関戸に頼めば、新しい角度からのアイデアを持ってきてくれる』という助け舟のような存在になりたいです。どんどん自分の新しい観点を活かして、所属しているチームや会社に貢献していきたいですね。

あとは、もっとコミュニケーションに重点を置いて仕事をしていきたいです。企画や撮影、編集などのクリエイティブな部分だけでなく、自らお客様との良い関係を築いて長く寄り添い、お客様の抱える課題解決に繋げていきたいです」


ーーそのためにどんなことを大切にしていきたいですか?

関戸「仕事の中で“自分も楽しみながら、お客様をワクワクさせる”ということを忘れずに大事にしていきたいですね。これは入社1年目の時から大事にしていることで、まず自分が楽しまなければお客様がワクワクする映像はつくれないと思います。

なのでこれからも、“楽しむ”という軸をブラさずに自分にとってあまり馴染みのない業界でも、知的好奇心を持つことを大切にしていきたいです」


まとめ

今回のインタビューでは、関戸さんの新卒入社3年での葛藤と変化、あらゆる角度から企画のアイデアを出す工夫をお伝えしました。

関戸さんの「自分も楽しみながら、お客様をワクワクさせる」という言葉が印象的でした。

“社員の想いを象る”シリーズはこちらからご覧ください!

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