私たちエレファントストーンは、組織づくり、人材育成に力を入れています。エレファントストーンの経験上、これらの大事さを身にしみて学んでおり、ただ聞こえがいいことを言っている訳ではありません。
- では、どうしてエレファントストーンが組織づくり、人材育成に力を入れるようになったのか?
- そもそも、組織づくりや人材育成って具体的にどんなことをしているの?
この記事では、上記の点に焦点を当ててお話しできればと思います。
エレファントストーンへのエントリーを迷われている方は、ぜひチェックしてみてください!
組織づくり、人材育成って具体的に何をしているの?
それでは、「組織づくり」「人材育成」って具体的にどんなことをしているのでしょうか。
組織づくり
まず、私たちエレファントストーンは組織づくりにおいて最も重要なのは「企業理念」だと考えています。社内に言語化されたフィロソフィーがあるかどうか、そしてそれが社員に浸透しているかどうか。その重要性と、浸透するまでに一筋縄ではいかない難しさを私たちは経験してきました(この点詳しくは後述しています)。
また、どの会社にも企業理念はあると思いますが、エレファントストーンは特にこの企業理念を大事にしています。半期に一度の評価の際にもこの企業理念に沿って業務に当たれていたかどうかに大きな比重が置かれています。
そのため、エレファントストーンの企業理念にご理解・ご共感いただける方と一緒になって働いていきたいと思っています。評価にも関わってくる部分だからこそ、共感できていないとその人自身が入社後辛くなってしまうかもしれません。
……と、こんな前置きをされるとどんな企業理念なのか不安にも感じられるかもしれませんが、良い意味で共感しやすいものであると個人的に思っています。
さらに、中途でご入社いただいた方には「フィロソフィー研修」という名のもと、エレファントストーンの企業理念がどういった意図でつくられたのか。また、日々の業務にどのように落とし込んでいけるのか。こういった点について学び、考えていただく機会を用意しております。
具体的に、エレファントストーンは、「コーポレートスローガン」「MVV(ミッション・バリュー・ビジョン)」「行動指針/創造指針」の大きく3つを策定しています。
それぞれご覧ください。
▼コーポレートスローガン
▼MVV(ミッション・バリュー・ビジョン)
▼行動指針/創造指針
人材育成
続いて、人材育成について見ていきましょう。組織づくりにも通ずる点がありますが、具体的にどういったことを行ない、メンバーの成長に投資しているのかお伝えします。
・マネジメント研修/識学
マネジメント研修では、エレファントストーンという組織を成長させていくためにマネージャーとして必要なスキルを学びます。チームとして成果を出していくにあたって、どんなチームにしていくべきか。マネージャーとしてどんな働きかけをしていく必要があるのか。そういったチームづくりにおける知識を研鑽していきます。
また、外部のマネジメントコンサルティング会社による「識学(しきがく)」という講座で「生産性が高い組織運営を実現するためのマネジメント理論」を学んでいます。本来であれば、企業の社長や役員のみが受けるような内容ですが、エレファントストーンでは中間層である「クリエイターグレード」以上から受講しています。
・社内勉強会
社内ではたびたび、勉強会が開催されています。チームごとに毎週行われたり、機材の使い方や編集ソフトの使い方について全社向けに行われたり、外部の講師の方をお呼びしたり。このような学びの機会はもちろん、自らが知り得た情報を共有する機会にも多く恵まれています。
・ラーニングエージェンシー
外部の社員研修サービスである「ラーニングエージェンシー」を契約しています。新卒の方がはじめに学ぶような基本的なマナー研修や、より実践向きな仕事の進め方、ロジカルシンキングなど幅広いテーマを受講できます。
エレファントストーンに入社すると、映像クリエイターとしてできる幅も広がりますが、このように一人のビジネスマンとしても成長していただけるような環境を整えております。
組織づくり、人材育成に力を入れるようになった背景
上記より、エレファントストーンが組織づくり・人材育成に力を入れているというのは少なからず伝わっているのではないかと思います。
しかし、11年目を迎えるエレファントストーンの歴史の中でも組織づくり、人材育成に力を入れるようになったのはここ3年くらいの話。比較的最近から、力を入れるようになりました。
「なぜ、エレファントストーンが力を入れるようになったのか?」この項では、その背景についてご紹介していこうと思います。
6名から急激に組織を拡大。それに伴い直面した「壁」
エレファントストーンは創業してから6年ほどは6名ほどの組織で、マンションの一室を拠点にして映像づくりをしていました。当時はメンバー間のコミュニケーションがスムーズに図れ、自然とみんなが同じ方向を向いていました。
しかし、事業拡大に伴い積極的に採用を始めるようになって人数が増えれば増えるほど、それまでと同様のコミュニケーションの図り方ではうまくいかなくなり、同一のビジョンや目指す方向性を共有することが難しくなってきました。
(代表・鶴目より)
一人ひとりが最大限に力を発揮しながら、みんなが同じ方向を向いている、強い組織にしていきたい。そんな想いから、会社や働き方をより良くするための仕組みを取り入れていくことにしました。
そこで取り組んだのが、例えば組織体制の再構築。社員数が25名になるまでは、代表・鶴目が全社員と1on1を行っていましたが、30名も目前に迫ってくると、一人で全社員とコミュニケーションを図るのは限界を迎えます。そこで、組織体制を整えることに。グレードや役職を再設定し、フラット型からピラミッド型の組織に変革しました。
このように、会社や働き方をより良くしていこうと新しい取り組みを実施していたのですが、状況が改善するには不十分でした。
フラットな環境の中で居心地良く仕事していた人たちにとって、ピラミッド型の「会社っぽい組織」になっていくことは大きなギャップだったことでしょう(もっとも、会社規模を拡大するにあたっては通らなくてはいけない道ですが)。
そして、共に会社を育ててきた社員が、一人、また一人と芋づる式に退職していってしまう。それにより、社内の士気も少しずつ下がっていく。気が付けば「壁」に直面していました。
組織づくり:次の一手として行った会社の「ブランディング」
このような状況の中で取り組んだのが会社の「ブランディング」、つまり企業理念の策定でした。
何のために映像制作をしているのか。これまで大切にしてきたことは何か。これからどんな姿になっていきたいのか。自社の強みや特徴、ビジョンなどを改めて見つめ直し、それらを言語化することにしました。
そうして出来上がった企業理念により、社内のコミュニケーションにおける課題解決だけでなく、「他社と比較した自社の強みが分からない」「お客様にも社員にも自社の魅力が伝わっていない」というビジネス上での課題解決にもダイレクトにつながりました。
社内のバラバラだったベクトルが次第に揃っていき、組織としても力が合わさって良い方向に進むようになりました。
今後もお客様に対して期待を超えるようなサービス・価値を提供できるように。そして、成長し続けていく会社にしていくためには、企業理念を社内に浸透させ、社員全員が体現していく必要があります。そのために、入社された方へのワークショップを開催したり、評価指標に組み込んだりと理念に基づいた会社運営を行なっています。
人材育成:各グレードに期待していること
前提として、現在エレファントストーンは「マネージャー」「クリエイター」「スターター」の3つのグレードで組織編成がなされています。マネージャーから順に、どのような期待のもとで人材育成に力を入れいてるのか見ていきましょう。
【マネージャーの人材育成】
鶴目が全社員を見れていた頃は、言わばフラットな組織編成でした。そこからピラミッド型にして最初にぶつかったのが各マネージャーの「マネジメント力の不足」でした。
それもそのはず。今まで部下も持ってこなかった、そもそも上下関係がある中で仕事をしてきたことのないメンバーが、急にマネージャーとしてタクトを振ることになったのですから。
そこで、マネジメント力を鍛える外部の研修プログラムに月1〜2回で参加。一般的なマネジメント手法を学ぶだけでなく、エレファントストーンという組織を強く、これから成長させていくためにマネージャーとしてどうあるべきかを言語化しました。そうすることで、マネージャーとしての意識もより強固なものになっていき、個々人がどうしていきたいのかも見えてくるようになってきました。
※少し余談ですが、このタイミングでマネージャーとしての行動指針を策定。これは今なおマネージャーの評価制度にも組み込まれています。
【クリエイターの人材育成】
マネージャーだけが高い視座を持つようになっても、チームメンバーが付いてこれなくては組織としては脆いものです。つまり、強いチームになるためには、マネージャーだけでなく中間層(クリエイター)の育成も必要だと考えました。
マネージャー視点を持つことによってチーム内でフォロワーシップを発揮できるようになり、マネージャーと共にチームを引っ張っていくような働きをしてほしい。そういった想いから、クリエイターに上がった社員には先述の「識学」を受講してもらうようにしています。
組織の中で重要視される規律・ルールがどうあるべきなのか、成果をあげるために組織がどうあるべきなのかを学び、日々の仕事で実践する機会を創っています。
【スターターの人材育成】
代表の鶴目は、業界の慣習に囚われないことを大事にしています。当たり前になっていることや常識に疑問を持ち、私たちが正しいと思ったことを貫いていく。例え、それが「常識やぶり」なことでも。そういったスタンスを昔から一貫しています。
語弊を恐れずに言えば、映像業界にいる人たちは往々にしてビジネスマナーが不足していると指摘されることが多いと思っています。この点を「映像業界のやり方はこうだから」と開き直るのではなく、見つめ直し改善していく。そのために、外部研修サービスを契約して今一度ビジネスマナーを学び直すきっかけを設けています。
きちんとしたビジネスマナーをもってお客様に向き合い、パートナーとして安心してもらう。クリエイターとしてのスキル育成はもちろんですが、一人のビジネスマンとしても一人前に育っていってほしいという想いがあります。
さいごに
エレファントストーンの組織づくり、人材育成、そして、それらに力を入れている理由についてご紹介してきました。
エレファントストーンがどのような考えのもと、組織づくり、人材育成に力を入れているのかが少しでも伝わっていればうれしいです。
そして、排他的な言い回しになってしまいますが、技術だけをひたすら磨いていきたいクリエイターにとって、弊社はミスマッチになってしまうかもしれません。この記事で書いてきたように、ビジネスマナーや組織マネジメントも吸収していってもらい、会社運営に積極的に参加してほしいと思っているからです。
もちろん、スキル面での研修を企画いただくことは大歓迎。エレファントストーンは40名弱のベンチャー企業です。一人のメンバーが得たナレッジが、新しい案件につながることは珍しいことではありません。こういった勉強会企画にも楽しみながら参加してくださる方をお待ちしております。
もし、この記事を通して一緒に働いてみたいという気持ちが少しでも高まったのであれば是非エントリーをお待ちしております。私たちもお話できるのを楽しみにしております!