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「なにを」ではなく「だれの」の時代【SDGs目標12】つくる責任つかう責任

こんにちは。営業ハックの大迫です。
今回は、「目標12:つくる責任つかう責任」についてお話しします。

「目標12:つくる責任つかう責任」の現状

「つくる責任」と聞いてなにを思われますか?
昔、「四日市ぜんそく」という公害問題がありました。これは、三重県四日市市の地域で発生した大気汚染により多くの人が健康を害した悲しい出来事です。イタイイタイ病・水俣病・新潟水俣病とまとめて四大公害病といわれています。

なぜ起きたのか?
昭和30年代中頃に四日市市は石油化学コンビナート(原料・燃料・工場施設を計画的・有機的に結び付けて配置された工業地帯)として稼働を始めました。これにより、コンビナートから硫黄酸化物を中心とした大気汚染物質が排出されました。結果、近隣住民は、せき・たん・ぜんそくなどの閉塞性肺疾患の症状を訴える人が多発しました。今から約70年ほど前になりますが、当時は四日市に限らずこのようなことが日本中でありました。

「つくる責任」は消費者である私たちにとっては少し遠い話に感じられるかもしれませんが「つかう責任」と考えると一気に身近に感じられるのではないでしょうか?生産者は自分のエゴのために生産していることは稀です。その多くは、購入する私たちが購入するからこそ、生産しています。つまり、私たち消費者が限りある地球資源を認識し、持続可能な生産と消費を考えて購入すれば「つくる側」もそれに応じた商品を生産するようになります。

ターゲット

▶12.1:持続的な消費と生産に関する10年枠組みプログラム(10YFP)を実施し、先進国主導の下、開発途上国の開発状況や能力を勘案し、すべての国々が対策を講じる。
▶12.2:2030年までに天然資源の持続可能な管理および効率的な利用を達成する。
▶12.3:2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食品廃棄物を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品の損失を減少させる。
▶12.4:2020年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じて化学物質やすべての廃棄物の環境に配慮した管理を達成し、大気、水、土壌への排出を大幅に削減することにより、ヒトの健康や環境への悪影響を最小限に留める。
▶12.5:2030年までに、予防、削減、リサイクル、および再利用(リユース)により廃棄物の排出量を大幅に削減する。
▶12.6:大企業や多国籍企業をはじめとする企業に対し、持続可能な慣行を導入し、定期報告に持続可能性に関する情報を盛り込むよう奨励する。
▶12.7:国内の政策や優先事項に従って持続可能な公共調達の慣行を促進する。
▶12.8:2030年までに、あらゆる場所の人々が持続可能な開発および自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つようにする。
▷12.a:開発途上国に対し、より持続可能な生産消費形態を促進する科学的・技術的能力の強化を支援する。
▷12.b:持続可能な開発が雇用創出、地元の文化・産品の販促につながる持続可能な観光業にもたらす影響のモニタリングツールを開発・導入する。
▷12.c:破壊的な消費を奨励する非効率的な化石燃料の補助金を合理化する。これは、課税の再編や該当する場合はこうした有害な補助金の段階的廃止による環境影響の明確化などを通じ、各国の状況に応じて市場の歪みを是正することにより行うことができる。また、その際は開発途上国の特別なニーズや状況を考慮し、開発への悪影響を最小限に留め、貧困層や対象コミュニティを保護するようにする。

私たちにできること

私たちにできることはどんなことでしょうか。

  • 3Rを意識する
  • ごみを出さない
  • 貢献している企業を応援する

ご存知の方も多いと思いますが「3R」は1.リデュース、 2.リユース、 3.リサイクルのことです。優先準備もこの順番で1.使う量を減らす、 2.繰り返し使う、 3.資源として再利用するの順に意識すると環境にやさしい暮らしができます。その上で、無駄な物を購入せず、使い切ることで効率よく循環します。「つくる側」を応援する活動として、環境により負荷の少ない企業の商品を優先的に購入することで、応援することもできます。

次週は「SDGs目標13:気候変動に具体的な対策を」についてお話しします。
ありがとうございました!

【参考資料】

「環境白書」より 

環境省_平成26年版 環境・循環型社会・生物多様性白書 語句説明[よ]
平成5年3月に人の健康の保護に関する環境基準項目の追加等が行われた際に、人の健康の保護に関連する物質ではあるが公共用水域等における検出状況等から見て、現時点では直ちに環境基準健康項目とせず、引き続き知見の集積に努めるべきと判断されるクロロホルム等の25物質について「要監視項目」と位置付け、継続して公共用水域等の水質の推移を把握することとした。その後、平成11年2月の見直しにより3項目を環境基...
https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/h26/html/hj14040136.html#:~:text=%E4%B8%89%E9%87%8D%E7%9C%8C%E5%9B%9B%E6%97%A5%E5%B8%82%E5%B8%82%E3%81%AE,%E8%A8%B4%E3%81%88%E3%82%8B%E4%BA%BA%E3%81%8C%E5%A4%9A%E7%99%BA%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82

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