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前回の記事では、「個と組織を生かすリモートマネジメントの教科書」という書籍を参考に「リモートワークの自由」についてご紹介いたしました。
自由を享受するためにはそれ相応の責任が伴います。
今回は、「自由」が手に入るのと同時に負うことになる「責任」について触れていきます。
リモートワークの責任
- 周囲を安心させる責任
- 仕事環境をデザインする責任
- 心身の穏やかさを維持する責任
書籍には上記の3つの「責任」を負うことになると紹介されています。
それぞれを詳しく見ていきましょう。
周囲を安心させる責任
書籍では「逐一見守っていなくても、きちんと仕事を進め、成果を上げてくれるであろうと会社に安心感を抱かせること」とあります。
その内訳は「成果を上げること」と「適宜報告・連絡・相談すること」に大別されます。
リモートワークでなくても当たり前のことですが、労働時間の割に成果が上がっていなかったり、確認するまで報告や連絡、相談が一切ないなどが起こると会社が不安になりますよね。
稼働時間の割に成果が上がらなかったり、一向に報連相がなければ「サボっているのではないか?」と思われても仕方がありません。
そもそもそういう疑念を会社に抱かせないようにするのが責務として捉えられます。
仕事環境をデザインする責任
これは「仕事に集中できる環境を自分で整える責任」のことを指します。
インターネット環境やデスク、チェア、ヘッドセットなどの在宅勤務用のツール類、もし同居人がいる場合はオンラインミーティングを実施する時間を調整するなどの工夫がこれに当たります。
また、公共の場で仕事をする場合は情報が流出しないよう、セキュリティ面も十分に考慮しなければいけません。
仕事をする場所を選ばない分、仕事環境を自分でしっかり整える責任が出てきます。
心身の穏やかさを維持する責任
これは自分が一番力を発揮できる心身の状態を維持する責任を指します。
働きすぎな状況に陥ったり、人間関係のトラブルや悩ましい仕事を抱え込んでいたとしてもリモートワークで状況が見えない分、それに気付いて止めてくれる人は少なくなります。
自分で自分をコントロールして、ベストなパフォーマンスが発揮できる状況を自分で作り出すことが求められます。(アスリートみたいですね)
以上がリモートワークの3つの責任です。
多くの企業でリモートワークが導入されていますが、「リモートワークはそれに相応しい責任を果たすことが前提で成り立っている」ということを理解しなければ、企業側が求める基準は満たせないことになります。
この点を意識しながらリモートワークに励むことで、成果が上がり、評価・信頼され、いろいろな仕事を任されるようになると思います。
まとめ
最後に今回の話を簡単にまとめます。
リモートワーク下では3つの責任を果たすことで、自由を得ることができます。
3つの責任とは
1)周囲を安心させる責任
報連相を怠らず、成果を上げることで、会社に「サボっているのではないか?」という疑念を与えないようにする。
2)仕事環境をデザインする責任
仕事しやすい労働環境を自分自身で作り出す。
3)心身の穏やかさを維持する責任
自分自身で体調やメンタルをケアし、ベストパフォーマンスを発揮できるようにコントロールする。
今回は書籍「個と組織を生かすリモートマネジメントの教科書」を読んで「リモートワークで働くということはこういうこと」という点について、腹落ちしたので、リモートワークについてフォーカスしてまとめ記事を書きました。
■参考書籍
・個と組織を生かすリモートマネジメントの教科書
タイトルの通り、リモートワーク環境下でのマネジメントについて書かれた書籍ですので、今回触れたのはほんの一部に過ぎません。
リモートワークマネジメントのお手本のような内容が書かれていますので、もしこちらの書籍が気になった方がいましたら、ぜひ手にとってみてください。