地球にコミットする鹿児島の循環商社ECOMMITの取締役・CSOに、ゼロ・ウェイスト・ジャパン代表理事の坂野晶が、取締役・CBOに、CRAZY WEDDING創業者の 山川咲 が就任
モノの循環の仕組みをつくる環境ベンチャーである株式会社ECOMMIT(本社:鹿児島県薩摩川内市 代表取締役:川野 輝之、以下「ECOMMIT」)は、取締役 Chief Sustainability Officer(以下「CSO」)に坂野晶が、取締役 Chief Branding Officer(以下「CBO」)に山川咲が就任したことをお知らせします。また、これからを第二創業期と捉え、1月31日(火)より、新たに「捨てない社会をかなえる」をスローガンとして制定し、コーポレートロゴ及び、コーポレートサイト( https://ECOMMIT.jp )をリニューアルしました。
ECOMMITは2007年の創業後、日本で回収した中古の建設機械や農業機械の海外における販売事業を起点に、15年間ビジネスを拡大してきました。これまでの15年で培ってきた現場力と目利き力に、データとデザイン、コンサルティングの力を掛け合わせて、本当に環境に良いビジネスを創造し社会に実装していく、サーキュラー・エコノミーを推進する循環商社として再始動します。
あらゆるものが資源として循環する持続可能な未来を目指すため、循環型社会のモデル形成・展開に関する専門性を持つ坂野晶がECOMMITの取締役およびCSOに就任し、「環境と経済」の両輪を回す持続可能な仕組みを全国の企業や自治体、そしてアジアへ展開します。さらに、ブランディングや社会とのコミュニケーションの専門性を持つ山川咲が、取締役およびCBOに就任し、ブランディングやクリエイティブディレクションのほか、生活者向けイベントの企画など、社会とのコミュニケーションを担います。
これにより、世の中に圧倒的に足りていない循環のインフラを構築するとともに、生活者の行動変容を促すモノを循環させる文化を創発し、あらゆるステークホルダーにとって有益な循環スキームの発展と拡大を図ることで、捨てない社会を実現します。
さらにこれからを第二創業期と捉え、繊維でトップシェアの伊藤忠商事株式会社との業務提携や同社からの出資を機に、新たにスローガンを制定するとともに、コーポレートサイト( https://ECOMMIT.jp/ )を刷新いたしました。ECOMMITは、新体制及び新スローガン・コーポレートサイトのもと、企業の垣根を越えた連携を加速することにより、本格的に業界を超えたゲームチェンジを目指します。
■坂野晶の取締役・CSO就任について
坂野は、日本初の「ゼロ・ウェイスト宣言」を行った上勝町(徳島県)の廃棄物政策を担うNPO法人ゼロ・ウェイストアカデミーに参画し、理事長として地域の廃棄物削減の取組推進と国内外におけるゼロ・ウェイスト普及に貢献してきました。
2019年には、世界経済フォーラム年次総会(通称ダボス会議)で日本人で唯一、米マイクロソフトCEOらとともに共同議長に選出されています。坂野は、地域の廃棄物政策に携わり、ごみが資源として循環する仕組みを自らの手で地域とともにつくり上げ、その事例をグローバルに通用させるものとし、世界を舞台に活躍してきました。環境分野における豊富な経験から、本質的に環境に良いビジネスを創るために伴走する存在としてこれ以上ない人物だという思いから、CSOに選出しました。
就任後は、真の「サーキュラー・エコノミーを推進する循環商社」として装備すべきサービス開発をリードし、全国そしてアジアの企業や自治体への展開に力を入れます。また、事業の成果を経済性だけでなく環境評価の側面からも可視化する、トレーサビリティやレポーティングに関しても強化し、業界に先駆けて基準作りを進めるとともに、政策分野とも連携することで、循環型社会の実現に向けたアジェンダメイクを推進します。
■山川咲の取締役・CBO就任について
山川は、完全オーダーメイドウェディングブランド、CRAZY WEDDINGを20代で立ち上げ、変化のなかった業界に風穴を開けた革命児として注目を浴び、情熱大陸にも取り上げられました。2020年には独立し、ホテル&レジデンスブランドのSANUの非常勤取締役、·起業に特化した日本初の私立高専、神山まるごと高専の創業メンバーとして理事/クリエイティブディレクターに就任し、100億円の寄付金を集めて授業料無償の学校を実現したことで話題になっています。
山川は、ブランディングや社会とのコミュニケーション領域に深い知見を持つことに加え、起業し、世の中の新しい当たり前を生み出した経験があります。これまでになかったあたりまえを創り出した数々の経験を活かし、これまで実現できなかった「捨てない社会」をあたりまえにするためのコミュニケーション活動を通じて、ビジネスを牽引します。
就任後は、実績のあるブランディング・クリエイティブディレクションのほか、一社では実現しないこの社会的活動の旗振り役として、企業・個人を超えたチーム作りに力を入れていきます。「捨てない社会」の実現に向けて、ビジネスだけでは届かない非連続な未来の実現を、コミュニケーションの力で生み出します。
取締役・CSO 坂野晶のコメント:
私にとってビジネスの領域は、ある意味「戻るつもりのなかった」場所です。しかし、循環型社会実現のためには、「ものを循環させる仕組み」をインフラ化することが必須です。その広がるスピードを加速させるためには、ビジネスの力が必要だと考え、それをリードできる可能性があるのはECOMMITだと思い、この世界に戻ってきました。
循環型社会も脱炭素社会も、今の社会・経済システムの延長線上には実現しません。技術だけでなく、産業構造、政策方針、そして私たち一人ひとりの暮らし方、すべての社会システムを転換していく必要があります。だからこそ、私自身の挑戦としても、これまで取り組んできた「地域ごとの事例をつくる」アプローチ、そして「イノベーションを起こす人材を育て、繋ぐ」アプローチに加え、社会インフラを築くことが大事なのです。世界のごみの排出量は2050年までに2016年と比べて70%増加すると予測されています。私たちに残された時間はあまりありません。未来のためにいま、これまで以上に領域・業界・世代を越えて、仕組みを構築していくことで、捨てない社会の実現を目指します。
取締役・CBO 山川咲のコメント:
環境問題に向き合ってきた父を無力に思い、私はビジネスの世界で勝負しようと幼い頃に決意しました。社会に出て約20年、我が事ながら、本当に手抜きせず、世界を変えようとチャレンジを続けてきた自負があります。だからこそ、地球のためにこの分野で15年間、とんでもない逆境を超えてビジネスでごみ問題に挑み続けてきた代表の川野と出会ったときハッとするものがありました。この会社が日の目を浴びない日本にしてはいけない、とまた新しい挑戦が始まってしまったのです。大きすぎるテーマへの不安とともに、やっとこの問題に向き合えるという安堵もあります。悪意ではなく無意識でゴミが、生まれているからこそ、私はそこに変化を生み出せると思っています。理想にはまだまだ遠いけれど、この会社なら世界を変えられると思えます。クレイジーに見える本質的な挑戦が、未来のスタンダードを作る。そう思って今回も、また0からクレイジーなチャレンジをしていこうと思います。
■坂野 晶と山川 咲の対談「環境とビジネスの分野から、坂野晶と山川咲はなぜECOMMITに参加を決めたのか?」
ECOMMITに参画する坂野晶と山川咲の対談をまとめました。環境とビジネスの分野から、二人はそれぞれECOMMITとどのように出会い、なぜECOMMITへの参加を決め、これからどこに向かっていくのかを、ロングインタビューで語っています。是非ご覧ください。
note リンク:https://note.com/ecommit/n/n941360f04c34
■スローガン制定とコーポレートサイト刷新の背景と目的
ECOMMITは、これからを第二創業期と捉え、伊藤忠商事株式会社との業務提携や同社からの出資を機に、スローガンを制定し、コーポレートサイトを刷新しました。既存のサービスに加えてデジタルを活用した透明性の高いトレーサビリティシステムや、顧客のブランド価値を高めるインパクトレポートの作成、生活者に向けたリユースの価値を高めるイベントの企画制作など、サービスのバリューチェーン拡充をステークホルダーに発信し、企業や自治体との連携を加速することを目的としています。
▽コーポレートサイト URL
https://ECOMMIT.jp
■コーポレートロゴについて
「捨てない社会をかなえる」という想いを実現する強い意思を表し、国内外含めたお客様に、パートナーとしての存在感と信頼感をより感じていただけるよう、太く力強いデザインとし、英語社名を全て大文字としました。
■株式会社ECOMMIT 新取締役CSO 坂野晶
プロフィール:
兵庫県西宮市生まれ、鳥好き。絶滅危惧種の世界最大のオウム「カカポ」をきっかけに環境問題に関心を持つ。大学で環境政策を専攻後、モンゴルのNGO、フィリピンの物流企業を経て、日本初の「ゼロ・ウェイスト宣言」を行った上勝町(徳島県)の廃棄物政策を担うNPO法人ゼロ・ウェイストアカデミーに参画。理事長として地域の廃棄物削減の取組推進と国内外におけるゼロ・ウェイスト普及に貢献する。米マイクロソフトCEOらとともに、2019年世界経済フォーラム年次総会(通称ダボス会議)共同議長を務める。2020年より一般社団法人ゼロ・ウェイスト・ジャパンにて循環型社会のモデル形成に取り組む。2021年、脱炭素に向けた社会変革を起こす人材育成プログラムGreen Innovator Academyを共同設立。京都大学大学院地球環境学修士。2022年より株式会社ECOMMITに参画。
略歴:
京都大学大学院地球環境学修士
2011年アイセック・モンゴル代表
2012年DHL Global Forwarding Philippines
2015年NPO法人ゼロ・ウェイストアカデミー理事長
2019年世界経済フォーラム年次総会(通称ダボス会議)共同議長
2020年一般社団法人ゼロ・ウェイスト・ジャパン代表理事
2021年一般社団法人Green innovation理事
2023年株式会社ECOMMIT取締役就任
■株式会社ECOMMIT 新取締役CBO 山川咲
プロフィール:
CRAZY WEDDING創設者。1983年東京生まれ。大学卒業後、ベンチャーのコンサルティング会社へ入社。退職後に単身オーストラリアへ。「意志をもって生きる人を増やしたい」と考え、2012年に業界で不可能と言われた完全オーダーメイドのウェディングブランド「CRAZY WEDDING」 を立ち上げ、2016年5月には毎日放送「情熱大陸」に出演。その後、産休·育休を経てIWAI OMOTESANDOの立ち上げに携わる。2020年3月27日にCRAZYを退任し独立。8ヶ月のサバティカル期間を経て、2020年12月にホテル&レジデンスブランド「SANU」の非常勤取締役及びCreative Boardに就任。翌年2021年には、テクノロジーとデザイン·起業に特化した日本初の私立高専、神山まるごと高専のクリエイティブディレクターに抜擢される。著書に「幸せをつくるシゴト」(講談社)
略歴:
神田外国語大学外国語学部卒業
2006年人材教育コンサルティングのベンチャー
2012年㈱CRAZY創業、CRAZY WEDDING創設。
2020年㈱CRAZY 退任、独立。
2020年㈱SANU参画 非常勤役員/Criative board就任
2021年神山まるごと高専 理事/クリエイティブディレクター就任
2022年株式会社ECOMMIT取締役就任
ECOMMITについて
ECOMMITは、「環境ビジネスに革新を起こす」ことを企業理念とし、ワンストップでものが循環する仕組みを創る「循環商社」です。
全国7箇所にリアルな循環センターを持ち、不要になったモノを回収・選別・再流通させ、そのサイクルの輪や分野を広げています。リユース・リサイクル率の算出や、CO2削減量のレポーティングを通して回収から再流通までの"ものの流れ"をデータ化するトレーサビリティシステムまで、企業や自治体の特性に合った循環サイクルの実現に向けたサービスを包括的に提供しています。
創業からの15年間で、30以上の自治体と連携し、衣類に限らず日本トップレベルの品目を取り扱い、全国約1,300箇所の拠点からの回収を実現してきました。15期目となるいまからを第二創業期と位置づけ、企業や自治体のみならず、生活者に向けたライフスタイル形成も含めたサーキュラー・エコノミーを推進するブランドとして、「捨てない社会をかなえる」ことを目指し、事業を展開してまいります。
サーキュラー・エコノミー推進のための取り組みの一つとして、伊藤忠商事株式会社と業務提携し、日本市場における繊維製品の回収サービス「Wear to Fashion(ウェア・トゥ・ファッション)」を展開しています。
▽Wear to Fashion
http://renu-project.com/wear-to-fashion/