オープンイヤーヘッドセット(ShokzのOpenFit)を1ヶ月使ってみた感想
Photo by Koukichi Takahashi on Unsplash
こんにちは、E-kan株式会社 エンジニアの渡邊です。
今回は、弊社 前中の記事を紹介します。
はじめに
エンジニアの前中です。
今回は最近手に入れたヘッドセットについて。
みなさんはヘッドセットを使ったことはありますか?
リモートワークが主な私にとってはヘッドセットは欠かせないアイテムになっています。
ヘッドセットと一口に言っても、耳を完全に覆うヘッドホン型の物や、片耳だけのもの、ワイヤレスのものなど、いろいろあります。
音質を選ぶならヘッドホン一択でしょうけど、私はウォーキング中に使うこともあり、周囲の音が聞こえる骨伝導タイプの物を長年愛用しています。
今年の4月、その骨伝導ヘッドセットのメーカーであるShokzから、オープンイヤーヘッドセットがクラウドファンディングとして公開されました。
骨伝導とは違い、鼓膜で音を聴くため自然な音になり、なおかつ耳を塞いでしまわないため、ウォーキング中でも周囲の音が聞こえます。
価格は2万円超えと即決しづらい金額でしたが、「骨伝導ヘッドセットの弱点を克服できるのでは?」と思い、1日迷った挙句に申し込みました。
そんなOpenFitを1ヶ月近く使ってみた感想を整理してみたいと思います。
評価は?
1月使ってみた評価としては、100点満点中の80点です。
以下、良いと思った点、イマイチだと思った点を述べてきます。
迷っている方は参考にしてみてください。
良いと思った点
- 骨伝導よりも音質が良い
これは謳い文句通りでした。
全体的に音がクリアに聞こえます。
と言っても、私はあまり耳が肥えていないので参考にならないかもしれません。 - 音を上げた時の不快感が少ない
これも骨伝導ヘッドセットと比べての話になりますが、地下鉄の中などで音量を上げた時、骨伝導は振動が皮膚で感じられるようになるため不快でした。
OpenFitはそういったこともなく、また骨伝導ほどに音量を上げなくても音楽が聞こえる印象でした。 - 装着感が良い
これはかなり感覚的な話になりますが、骨伝導では微かに挟まれる感触があったのですが、それがなくなったのは予想以上に快適でした。
メガネをかけていても問題なく使えますし、骨伝導ヘッドセットの場合は後ろに弾力がある弦が伸びているため、仰向けに寝転がれなかったり、新幹線などで思いっきり座席にもたれられなかったりとちょっと不便なことがありましたが、OpenFitなら好きな姿勢でくつろげます。 - バッテリーの持ち・充電
ケース込みの話ですが、丸1日以上使えるのは良いです。
また、USB-typeCで充電できますので、スマホなどとケーブルを共用できるのも助かります。
骨伝導ヘッドセットは専用のケーブルでしたので、荷物になる以上にケーブルを壊さないように気を使いました。 - ケースがあるので、鞄に入れる時も気を使わなくてすむ
骨伝導ヘッドセットのほうは、弾力のある弦が邪魔になって鞄に入れる時は結構気を使いました。
専用のシリコン製ケースはついていたのですが、かさばるんですよね。
OpenFitのほうはケース込みでもコンパクトなのは助かります。 - 音漏れの心配はほぼない
骨伝導ヘッドセット並みに耳を近づけないと、耳に向ける以外の方向からは音を感じられませんでした。
調べたところ、ノイズキャンセリングの技術の応用で周囲に対しては音を相殺する機能が搭載されているようです。
これなら電車の中でも気兼ねなく音量を上げられます。
イマイチだと思った点
- 音量調節機能がない
OpenFitには音量調節機能がありません。
スマホなどの親機側で音量調節する必要があります。
特別困るわけではないのですが、ウォーキング中とかだとちょっと面倒ですね。 - マルチペアリングには非対応
悪いというわけではないのですが、タブレットで動画視聴中に電話が鳴った時など、ちょっとあたふたしてしまいます。
耳から外せば済む話ですけど……
ペアリングモードにするためにはケースに一度収納しないといけないのも手間です。 - Teamsで使うと音量MAX
一番困ったのがこれでした。
Windowsの音量調節でも音が小さくならず、もともと大きな音が苦手な私にとっては最悪の展開に。
Windowsの場合はサウンド設定からアプリ単位で音量調節できますのでなんとか対応できましたけど、これは改善してほしいところです。
と言っても、OS側とヘッドセット側どちらの問題か微妙なところですし、公式Q&Aでも改善する気はなさそうですので、個人で対応するしかないのでしょう。 - ペアリング前に起動していたアプリの音声が切り替わらないことがある
今のところたまにAndroidで発生している程度ですが、ペアリングしたのにアプリの音がそれまで通りにスマホから出ていることがありました。
アプリを再起動すれば解消するのですが、地味に面倒です。
これもOS側の問題なのかもしれませんが、骨伝導ヘッドセットでは発生したことがなかったので、OpenFitの問題(相性問題?)かもしれません。 - バッテリ残量警告の音
バッテリーが少なくなると警告音が聞こえてくるようになるのですが、「テレレン」って感じの音で、警告っぽくないです。
最初に聞いたのがYouTubeの動画を見ている時だったので、「なんでこのタイミングで間の抜けたSE入れてるんだろ?」と思ってしまいました。
結論
ちょいちょい困ったところはあるものの総じて満足といったところです。
その一方で「クラファンで飛びつかずに改良版を待っても良かったかな?」という気もしていますが、耳栓でも時間がたつと耳が痛くなってしまう私にとっては最適なヘッドセットです。
今回イマイチと感じた点も徐々に改良されていくと思いますので、期待したいと思います。