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同調圧力と貫き方

Photo by Ryoji Iwata on Unsplash

E-kan株式会社の採用担当の岡田です。
弊社エンジニアの吉田の記事をご紹介します。
社会の一員である以上協調性は必要ですが、行き過ぎた同調を他者に求めたり、反対に我を貫くために余りにも他者に受け入れられない行為をするのは大問題ですね。
何事においても適切な塩梅を把握するということが重要だな、と思う次第です。

皆さん、おはこんばんにちは。
E-kan株式会社 エンジニアの尾上です。

今回もFF14について語るほど気力がなく、かつネガティブな話題で恐縮ではありますが、最近よく耳にする「同調圧力」について思うところを語りたいと思います。

同調圧力とは

皆さんもご存知の通り、同調圧力とは、以下のことです。

地域共同体職場などある特定のグループにおいて意思決定合意形成を行う際に、少数意見を有する者に対して、暗黙のうちに多数意見に合わせるように誘導すること。(wikipedia引用)

要は「みんなこうしてるから自分だけ違うふうにはしづらいなあ…」と感じさせられるアレですね。
最近だと、マスク着用の要否を問われる場面でよく取り上げられています。
政府は「屋外において基本的に着用する必要はない」と明確に喧伝しているにもかかわらず、通行人の人にアナウンサーがインタビューして聞いてみると「周りの目が気になって外しづらいんですよね」と応えているニュースを見た方も多いでしょう。

こう聞いて「日本はムラ社会だからなあ」と思われる方がいるかもしれませんが、アメリカの心理学者の方の実験(被験者の中に一定多数のサクラを含ませ、そのサクラが全員、ある問いに対して二択のうちの不正解の答えを選んだ時に、残りの被験者のうちどの程度の人がサクラに同調して不正解を選んでしまうかという実験)によると、同調せず自分の選択を貫くことができた人の割合は27%程度であり、これはなんと日本人でもアメリカ人でも変わらなかったというのです。
では一体何が「日本人は同調圧力が強い」と感じさせているのか。
とある記事では「明確な掟が少ない」社会のせいだと述べられていました。日本にはハッキリした強いルールが少なく「空気を読んで」察して動かざるを得ない状況が多いため、同調圧力に晒される機会が多いのだ、ということだそうです。

日本を支配する「空気の暴走」は止められるのか日本は同調圧力が強い国なので、とても息苦しい、生きづらい――こんな主張をよく目にします。最近出た『同調圧力 日本社会はなぜtoyokeizai.net

これは一理ある話だと思いました。日本人はグレーが大好き。時にはあえて不評を買ってでも筋を通す、信念を貫くという様子を見かけることは少ないと感じます。大勢の前で意見を述べることに慣れていない印象があります。一方で、己を貫くということの難しさも理解できます。一庶民に過ぎない私ですら、しばしばそう感じるのですから、それが公人の方であったならば、それはいわんやというところでしょう。

貫き方

とはいえ、貫ければ何でもよい、というわけではないのは、皆さんもご承知の通りかと思います。

昨日開催された格闘技イベント「超RIZIN」において、エキシビションマッチの賓客である、プロボクシング元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー選手に対して、試合開始前の花束贈呈のシーンで、贈呈者であった「ごぼうの党」の代表の奥野卓志氏が、選手に手渡すはずの花束を選手の足元に投げ捨てる行為に及んだことが、今まさにネット上で大炎上しています。

花束騒動に“神対応”メイウェザーは「仕方がない」と榊原CEOの謝罪を受け入れる…RIZIN側は「ごぼうの党」奥野氏に「表に出てきて謝罪すべき」と怒りの訴え(Yahoo!ニュース オリジナル THE PAGE)総合格闘技イベント「超RIZIN」(25日・さいたまスーパーアリーナ)で行われた 総合格闘家でユーチューバー の朝倉未来(news.yahoo.co.jp

別の記事によると、当のご本人には、この行動に至ったのには明確な動機があり、現在の状況も殊更、意に介していない様子であるそう。

その貫きぶりは堂々たるものである…かもしれませんが(それこそ同調圧力に与するわけではなく)私はこれは「誤った貫き方」であると感じます。
街中でしばしば目にする「人目を気にせずポイ捨てできてしまう人」と同じで、「貫く」というよりは単純に「社会から目を背けているだけ」であると思います。

社会の一員として、他者に対して配慮を忘れず、それでいて正しいと信じることは(「本当に正しいのか?」ということはよくよく考えるにせよ)必要以上に衆目を気にせず、すすんで実践する。
そういうことができる大人でありたいなと思います。

といっても、
「外を歩く時はマスクを外す(人目が気にはなるので手には持っておく)」
「短い信号でも(無視する人が多くても)ちゃんと待つ」
「話し合いの場で、気になることや明確にしたいことはあえて言及する」
とか、そういうささやかなことしか思いつきませんけどね!

今回の内容は以上です。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう。

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